ぽっかりと時間のあいたワイキキの午後。
次の仕事のスタートまで、うちに帰るまでもない、微妙な空き時間だ。
車はホノルル動物園の脇の駐車場に停めてある。
あらかじめ時間を決めて料金を先に入れるタイプで、あと2時間残っている。
さて、どうする?
天気がいい。
カピオラニパークでのんびりと本でも読む?
かばんの中を物色するけれど、退屈しのぎの本を今日にかぎって忘れてきた。
それにこの時間、外はちょっと暑すぎる。
「すいぞくかん!」
ずーっと、行きたいと思ってた水族館。
誘う相手もいなくて(ローカルはわざわざ行かない)、一人だとさみしいかな、と行きそびれていた。
おひとりさま水族館デビュー。
水族館、
こんな漢字だったっけ?
漢字で書くとなんかヘン。字画が硬い。水なのに(^_^;)。
ワイキキアクアリウム。
入場料は9ドル。カマアイナ(ハワイ住民)は6ドル。
音声ガイドの機械も無料で貸してくれた。
たぶん、聞かないけど。
色とりどりの魚たち。
あっ! ニモ発見。
かわいい。
ロコの子供が楽しそうに水槽を見ている。
クラゲの水槽。
円柱で縦長の水槽の中に、たくさんのクラゲ。
その先は、大型の魚の、大型の水槽。
ベンチがあるので、しばし鑑賞。
秩序のあるようなないような、魚の泳ぎ。
あっという間に室内が終わり、外に出る。
ハワイアンモンクシールがいた。
水槽が狭いので、モンクシールを至近距離でじっくり見るのはここが一番かも。
この子たちは、ずっとここで暮らすのかな?
狭すぎる。
思いっきり泳げないよね。
ちょっと、かわいそうな気になった。
外は暑いので、ふたたび館内に戻る。
気に入った場所でもう一度ゆっくりと鑑賞。
くらげ。
きれいだ。
一人で来てよかった。
「きれいだね」、「たのしいね」、「おもしろいね」、
相手と会話して自分の感情を確認するのではなく、
今日は、じぶんひとりで、だた感じる。
そのことが、とても心地よく感じた。
1時間もいられないほどの小さな水族館だ。
アシカのショーも、びっくりするような仕掛けもない。
情報も感動も、すべて与えられるもの、と受け身に慣れている日本の人にはつまらないと思う。
でも、私には心地いい。
押し付けられた感情ではなく、自分の中から生まれてくる感情に自分で気づくのが心地いい。
単なる時間つぶしのつもりで入った水族館だったけれど、とてもいい時間が過ごせた。
また、来ちゃうかも。
ブログランキングに参加しています
ボタンを押して応援してね
人気ブログランキングへ