なぞの旅人スーのブログ

鉄道、旅行、花祭り、その他日記にしたい事を書いていきます。実際の面識が無い方からのコメント、歓迎。荒らしや誹謗中傷は×。

鹿児島2日目

2010-08-22 23:59:22 | 日記

 朝ホテルを出て、同じ南さつま市の金峰町高橋地区に向かった。山に囲まれ、のどかな所だった。遠くに見えるのは開聞岳であろう。


  やはり、「ヨッカブイ」の会場が分からず、人に尋ねて辿り着いた。「ヨッカブイ」は「高橋十八度踊り」とも呼ばれ、水難除けと五穀豊穣を祈る、300年続くお祭りだそうである。「ガラッパ」と呼ばれる河童の化身が、幼い子どもを捕まえては、「かます」という袋に入れてまわる。午前9時半頃、ボンベで作られたらしい音の高さが異なる2つの鐘が「トントン、カンカン」と鳴らされ、「ガラッパ」が公民館から姿を現した。着物姿にシュロという植物の皮で作られた覆面を被り、手に笹竹、かますを持っている。何とも異様な姿である。そして、行進を始めた。




 道端やメイン会場の保育園にいる幼い子ども達は「ヒューヒュー」と奇声をあげる「ガラッパ」に次々と捕まえられ、かますに入れられた。もちろん、子ども達は泣きじゃくっていた。しばらく情緒不安定になる子もいるかも・・・。


 行列は神社の前に辿り着くと、神社内へと駆け走っていった。このお祭りでは神社内で子ども相撲も行われ、土俵がある。神社内でも、「ガラッパ」は子どもをかますに入れ、土俵に上げたりしていた。


 地区の男性を土俵上に引きずりこんで、押し倒した。いわゆる「かまけわざ」ではなかろうか。


 土俵では保育園児による相撲が行なわれた。相撲の間、「ガラッパ」は見物したり、たまに奇声をあげていた。相撲が終わると、「ガラッパ」は土俵周りで相撲甚句を踊った。甚句はCDで流された。寂しい時代の流れである。


 踊り終わると鐘が鳴らされ、終了となった。公民館に戻ったら、慰労会が始まる様である。
 特徴あるお祭りを見学した後、南九州市知覧に向かった。知覧は太平洋戦争で特攻隊の基地があった。平和を祈る石灯籠が道に並んでいた。折りしも、今日は終戦記念日から1週間である。


 「特攻平和記念館」を訪ねた。


 特攻隊員(知覧以外を含む)の遺書、遺詠、遺品などがたくさん展示してあった。あまりにも多いし、見学者も多いので、かいつまんでざっと見しかできなかった。ここから最年少で17歳、多くの若者が重い爆弾を抱えた戦闘機に乗り込んで、沖縄海上の米艦船に突撃していったのである。それにしても、皆達筆なのに驚いた。多くに見られる内容は、国(天皇)のため、突撃を成功してさせる決意
、死ぬのにうしろめたい思いは無い事、(親)不孝を詫びる事、それら文であった。検閲があるので、書けなかった本心もあったであろう。若者らしく息巻いているものもあった。(親)不幸とは、これから親孝行していく歳なのに、特攻任務にて戦死する運命となり、両親を悲しませる事を詫びる思いではなかろうか。それにしても、特攻に向かう前の心境を「まるで学校の遠足に行く様な気分だ」とか、詩の様な表現豊かな遺書が多かった。きっと、人は死を決意した時、感受性が高まるのであろう。
 人による解説講演があったので、拝聴した。展示されている特攻隊員、遺書を抜粋して紹介された。結びの言葉に考えさせられた。「テロが起こり、関係ない人を殺したり、親が我が子を殺す事件が起きている今の世の中を、特攻隊員たちは空の上から見て、嘆き悲しんでいる事であろう。」
 復元された「三角兵舎」。敵機に見つからない様、松林の中に半壕式で造られたそうである。特攻隊員はここに2、3日滞在した後、飛び立っていったそうである。


 次に武家屋敷の通りを散策した。夕方5時で観光できなくなるので、観光客は少なかった。


 いくつかの屋敷の庭園を見学できたが、1つを除いて枯山水式であった。でも、暑い夏には水の光景が欲しかった。


 夜、鹿児島市内に入り、銭湯へ。鹿児島市内の銭湯の多くは温泉である。市電の停留所に近く、規模が大きい方の「郡元温泉」を選んだ。市電は途中まで専用軌道なので、結構速く走った。銭湯に入る前に、指宿枕崎線の線路が見えたので、先に撮影した。


 「郡元温泉」は源泉掛け流しで、飲泉もできる。不味くはなかった。屋内だけど岩風呂があり、暑さで疲れた体を癒せた。


 明日は夜仕事なので、朝一番の飛行機で帰る。短い滞在ながらも楽しい旅ができた事を喜び、今宵も乾杯!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鹿児島入り | トップ | 小林五月さん ピアノリサイタル »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事