内航船「いそかぜ」で知夫里島から西ノ島に普通船で移動したが、内航船には「どうぜん」というフェリーもある。仕事のトラックなどが、待合駐車場で目立った。「いそかぜ」と「どうぜん」は「隠岐汽船」の乗り場と異なり、さらに両船も乗り場が異なるので、ご注意を。
海士町(中ノ島)に到着。島名より町名で呼ばれることがほとんどだそう。NHKの「プロジェクトX」で、財政危機から脱した同町の話を取りあげてたけど、町長をはじめとする町職員の身を削る策には、正直共感を覚えなかった。でも、特産品の売り込みをしていたし、町長が子どもから話を聞いたりして、島民の声を大切にしている様子が伺え、僕が知らない努力があったのだろう。立派な港だった。
今日は天気がいい予報なので、ようやく自転車で廻れるけど、いざ予約してあった「e-bike」の乗り方をネットで調べたら、操作が複雑そうで、運転に不安があった。普通の電動アシストに変更した。今週末から「海中観光船 あまんぼう」の8:40発が運航となるが、残念ながら直前での訪問。10:20発を予約しようとしたが、運航は船長からの連絡待ちとのこと。でも、すぐに船長から「運航する」との連絡が
観光協会に届いた。2名以上で運航するそうだけど、旅行ガイドブックだと1名なら2人料金払えば運航してくれるらしい。予約は入ってるとのこと。予約しておき、「明屋海岸」に向かった。 初めて電動アシストに乗ったけど、坂道でもそう漕がなくていいね。40分位で、海岸に着いた。「ハート岩」。
ブロックに番号が振ってあった。キャンプができるのか?
島だと海の眺めに意識を注ぎがちだが、人の営みの場にも目を向けたい。茶色い瓦の家が多い。
「隠岐神社」を通り過ぎ、港に戻るという効率の悪さ。観光船の切符を買い、乗船した。男女の組が他にいただけ。
岩礁にウミウがいた。
この船でしか見られないらしい、「三郎岩」。ガイドさんに、自分を入れた写真を撮ってもらった。
ここで、ガイドさんからクイズ。隠岐諸島には島がいくつあるか訊かれた。旅の情報を得ている間に150位だったと記憶してたのでそう答えたら、約180とのこと。海に沈む時があるかどうかが、島と岩の境目だそう。でも、「三郎岩」は沈まないそう。
この後は船下の水中展望席へ。クロダイがよくいたけど、船長が餌を撒いている(笑) 他にもイシダイやウマヅラハギなどもいて、釣り人としては興奮する光景だった。とはいっても、大物狙いはほとんどしないけど(笑)
下船後、昼食を。知夫里島の「なかさと」さんから、ここでは隠岐牛を食べられると聞いた。「島生まれ 島育ち 隠岐牛店」で焼き肉ランチ。なんと、部位3点セットランチで2千円だった。初めての1人焼き肉。焼き肉だから歯応えあったけど、口に入れた後はスッと喉に入っていった。
「村上家資料館」。村上家は資産家で、流された後鳥羽天皇の世話をしたり、飢饉の民を救ったり、江戸幕府に上納したりしたそう。施しの心が高かった家系なのだろう。気になったのが、明治初期に後鳥羽上皇の守司を鳥取県から命じられたこと。職員さんに、この島が鳥取県に属していた頃のことを訊いたけど、詳しい知識は無いそう。ネットで調べたら、鳥取県と島根県は県域がなかなか定まらず、両県一緒の頃もあったし、兵庫県に鳥取県の飛び地が存在する時があったそう。
「隠岐神社」。立派な佇まいであるが、後鳥羽天皇を御祭神とし、昭和初期に建てられたそう。御朱印をいただいた。「おき得乗船券」の「体験」に含まれる、夜の参拝ツアーがあるけど、当日予約は無理だった。br>
後鳥羽天皇の塚。天皇だから、京都にもご遺骨が収められたそう。
湧き水の「天川の水」がそばにある、「清水寺」へ。しかし、よくあることだがグーグルナビがバカで、通り過ぎていた。牛の放牧地に入ってしまった。でも、海の眺めが素晴らしかった。
観光マップで位置確認。目的に着けた。マップを併用しないといけないね。
池の奥に湧き出ている穴があり、水量が凄かった。
「宇受賀命神社」へ。小学校の下校時間と重なり、すれ違う児童から挨拶された。不審者対策で挨拶する地域もあるみたいだけど、普通に挨拶だったと思う。
旗がたくさん寝かされていた。太鼓もあった。
気になった植物。沖縄県の南大東島で見たサガリバナに似ていると思う。時期も重なるし。上を向いてるので、「アガリバナ」?(笑)
お地蔵さんが連なる道があった。でも、一列しか確認しなかったけど、どのお地蔵さんも同じ顔だった。
自転車レンタルで、6時間の次は24時間だったので、夕方返却の予定でも24時間で料金を支払った。どうせ24時間以内の朝出港の船に乗るし、リュックだから背負えば漕げるので、預けたリュックを受け取りつつ、明朝まで借りる旨断った。
今宵の宿は民宿「かたえ荘」さん。「素泊まりなら」ということで、予約できた。送迎無いし、道に看板無くて見つけ辛いとのことで、観光中に場所確認したら、「徒歩10分」と案内されてても それより掛かりそうな距離だった。だから、自転車を借り続けることにした。車は宿にあるんだけどねえ。
夕食は「八千代」さんで寿司をテイクアウトした。個室の奥に一般的な食事スペースと厨房があり、入った時に戸惑った。しっかりとした寿司を、リーズナブルな値段で食べられた。
テレビのリモコンのボタンを色々押したら、町のケーブルテレビ局の番組が映った。隠岐牛の店のテレビで流れてた、祭礼の様子が流れていた。ビデオかと思ってた。次に、島の植物の話になり、僕が気になった「アガリバナ」が取りあげられた。「かーか」と呼ばれているそう。横に広がるので、島の人は植えたがらないそう。9時過ぎた頃からだったか、町からの案内に替わった。色々と補助制度があるみたい。「おとな留学」やってたりして、一時、長期(かも)の移住者を寄せようとしているみたい。
「プロジェクトX」では、締めで「ないものはない」と言ってたけど、全然そんなことはない。島前地域巡ってみて、病院、交通、学校などのインフラがしっかりしていると感じた。