なぞの旅人スーのブログ

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夏の「青春18きっぷの旅 高野山 2日目②

2018-09-09 23:59:20 | 日記

 ちょうど8時半に金剛峯寺に着いた。早い時間から入っていく人が何人もいた。元々は高野山全体が金剛峯寺だったが、青厳寺が廃寺となった興山寺と合併し、現在の金剛峯寺になったそうである。高野山の主要行事の場所だそう。




 お屋敷みたいな建物の右側に参拝出入口がある。参拝出入口の左には小玄関、大玄関があり、大玄関は天皇・皇族や高野山重職、小玄関は上綱職が使うそうである。他の建物とはこの建物と廊下で繋がっている。


 朝イチで来たのは、時間がもったいないのと、阿字観という瞑想法を体験したかったからである。1日に何回か行なわれていて、初回の9時半の部に参加したかった。先着20名とのことで、受付があるという別殿に真っ先に向かった。正確には別殿にある売店が受付である。もう何人も並んでいたけど、売店は8時45分からだそうである。時間がもったいないけど、そのまま待った。受付を済ませてからスタート地点に戻り、色々な間(ま)を見学した。豊臣秀次が自害したという悲しい間もある。妻子まで処刑されたというが、酷い話である。
 新別殿では菓子付きでお茶が頂けた。団体さんに向けて短い法話が行なわれ、話し手の僧侶の前の椅子は団体さんで埋まっていたので、背の側から聴いた。しかし、どんな話だったか忘れてしまった(汗) 足がしびれないような姿勢を教えているのは頭に残っているけど。
 阿字観の集合時間になり、教えられた方へ向かった。蟠龍庭のところだった。日本最大の石庭だそう。講師の僧侶がやってきて、阿字観道場に入った。弘法大師の人生の話があり、阿字観の説明があった。「『阿』とは大日如来であり、大日如来は宇宙の中心である。弘法大師の御詠歌に『阿字の子が 阿字の古里 立ち出でて また立ち還る 阿字の古里』というものがあるが、言い換えると『仏の子が人となり、また仏の子に還る』ということである。『輪廻転生』という言葉があるが、仏の子から人や動植物に変わり、また仏の子に戻る。人の心のどこかには仏の子の時のものが残っている。阿字観はその心に触れるものである」という説明であった。
 いよいよ、体験に入った。説明を聴きながら、まず姿勢を形作り、整ったものにする「調身」を行なった。次に鼻から高野山のきれいな空気を吸い、モヤモヤした空気を口で吐く「調息」を、次に吐く時に「あ~」と口に出す「調心」、最後に両掌を頭から身体に沿って下ろして床に着け、感じた仏の心を捨てる「出定」で元に戻った。捨てるのは人に戻るからであるそう。
 2回行なわれ、2回目は好きな場所で行なっていいと言われた。多くは蟠龍庭が見える縁側に行ったけど、僕は「阿」のマークの前にした。月の中に蓮の上に乗ったサンスクリット語の「阿」が描かれている。
 最後に解説の紙が貰えた。2回とも爽やかな空気を吸い、涼しい空気を感じながらリフレッシュできたけど、瞑想というまでの状態には至らなかった。昨晩読んだ蛇の話みたいに、僕には早かったかなあ?講師が参加者に「阿字観は初めてですか?」と訊いたら、全員初だったけど、「高野山は初めてですか?」と訊いたら、半分が2回目以上だという。やっぱりリピート率高いなあ。なお、今回は阿字観の入口のもので、経験者のみ参加できる次のステップの体験も行なわれている。
 終了後、阿字観体験参加者の特典みたいに、道場側の蟠龍庭を少しの間眺めた。
 売店でTシャツを購入した。旅したところのTシャツを買うのが好きである。「色即是空 空即是色」と背中側に書かれていて、まさに清水寺で聴いた法話のテーマのものである。町のゆるキャラであるこうやくん、可愛いね。


 新別殿とは反対側にも廊下があり、奥書院、稚児の間などの間や台所などがある。人が少なかったので、気付かない人もいるだろう。
 金剛峯寺をあとにし、弘法大師がご入定されている奥の院へと向かった。


※③に続く
 


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