悪石島２日目

　今日も雨・・・。こう天気の悪い日が続くと参ってしまう。それでも、じっとしているのも嫌なので、まずは西の「荷積岬」まで歩いた。まずは集落内から。「ボゼ」で有名な悪石島は、信仰の島である。あちらこちらに拝所がある。「テラ」にある小屋の裏には、盆行事で使われた「ボゼ」の仮面が捨てられている。


　「坂森神社」。




　この神社の裏手には亜熱帯植物の森がある。今年もクイナの類っぽい鳥を見た。




　発電所。


　木の上にサギが止まっていた。


　牧場を通って、海の方へ下りて行く。


　大きな松がある場所は特に神聖な様で、有刺鉄線で入れなくなっている。


　「荷積岬」に到着。トイレの屋根で雨宿りしながら、少し過ごした。下に天然プールがあるのだが、階段が崩落していて降りられない。


　１１時頃には宿に戻り、本を読んだ。
　お昼ご飯を食べ、何度行っても閉まっていた売店に行ったら、外に人がいた。しかし、もうビールを取り扱うのを止めてしまい、タバコとプロパンバスのみ取り扱っているそうである。生協を利用する人が多く、採算が合わないそうである。大きなスーパーができて個人商店が廃業してしまうのと同じだなあ。島民が便利さを求めるのは当然である。しかし、島には１つでも公的な場所があった方がいいと思う。児童、生徒（家族）の転出、昨年泊まった民宿の廃業と、減るという出来事をいくつも知り、とても悲しくなった。野良ヤギと猫は増えている様だが。なお、諏訪之瀬島も売店が最近無くなってしまったそうである。
　海の眺めが気に入っている東海岸方面へ再び出掛けた。「乙姫神社」の場所を「根神山」の中と間違えていた。


　「ノンゼ岬」は海に降りられるというが、雨が降っていて崖の崩落の危険があるし、降りようとはしなかった。荒々しい海岸である。悪石島という名前の由来の説に、断崖絶壁で、石があちこちにあるからというものがある。


　宿に戻り、温泉へ。温泉へ行くだけなら、無料で車を借りられる。昨日は軽トラを借りたが、今日はワゴンを借りた。車内にあった、港作業の時に被るヘルメット。これ、ホント売って欲しいんだけど。でも、悪石島はいい人ばかりである。


　雨がこの時は止んでいた。雨でぬるいだろうと思って露天風呂に手を着けたら、意外にあったかかった。しかし、実際に入ると冷たかった・・・。お湯が出ているところに身をすくめた。脱衣所に野良ヤギ侵入防止の柵が設けられていた。この後、内湯にも入った。




　観光地では、できるだけ色々なところにお金を落としたいが、売店がビールを売らなくなってしまった以上、宿で買うしかない。今晩もたらふく飲んだ。宿のご主人が「１人では寂しかろう」と、少し付き合ってくれた。