俺にも一言、言わせろ

世の中、腹の立つことばかり。真面目に生きてる一人として、一言述べさせていただきます。連帯を求めて、孤立を恐れず。

政治家の言葉と住民の言葉

2009-10-20 08:48:51 | Weblog
「政権交代でダム建設が中止となり、住民が翻弄(ほんろう)されることに怒りを覚える」-。
長野原町の八ッ場(やんば)ダム建設予定地を石原慎太郎・都知事ら関東六都県の知事が視察した十九日に、町山村開発センターで行われた知事と住民との意見交換会。

意見交換会には地元から住民の代表ら約五十人が出席。
茂木町長は、
「下流都県の治水と利水のためにという住民の大義が建設中止宣言で足元から崩された」
と訴えた。

長野原町の星河由紀子町議は、
「ダム中止で町民から笑顔が消えた。私が嫁いできたころ、父や祖父はクワを振り上げ、建設に反対した。移転で先祖のお墓を掘り返した悔しさ。今まで何だったのだろう」
とダム問題に振り回された生活を知事らに語った。

東吾妻町議会の一場明夫議長は、
「地元住民の選択肢はダム建設以外にない。知事のみなさんが一番の頼り」
と協力を要請した。

これらの意見に、石原都知事は、
「八ッ場ダム建設中止には大きな危機感を持っている。お互いに頑張りましょう」と支援を約束した。

この発言はみんな政治家。
住民の素朴な言葉ではない。
その中で、長野原町の星河由紀子町議の言葉が住民の本当の気持ちを表しているような気がする。
ダム建設を初めはみんな反対したのだろう。
しかし、現金と村八分のような形で反対派を切り崩していったのであろう。
渋々住民は上からの声を飲むしかなかった。
長年住み慣れた家を壊し、別のところに住み変えてきた。
移転で先祖のお墓を掘り返した悔しさは人に言えない悔しさだったのだろう。
ようやくその思いも乗り越えた矢先に、ダム建設中止と言われたのでは、自分たちの今までの人生は何だったのか?
実は多くの住民は、この一点であるだろうと思う。
民主党はこの住民の気持ちをくまなければならない。
すなわち、前原国土相は、住民一人一人の話をじっくり聞いてやることこそ大事なことだと思う。

それに比べて、多くの政治家の言葉はむなしく聞こえる。
やれ治水、やれ利水、また、自分たちの投下したお金をどうするのか?などと愚にもつかないことを言う。

政治家の言葉の何と軽さか!何と無責任さか!