俺にも一言、言わせろ

世の中、腹の立つことばかり。真面目に生きてる一人として、一言述べさせていただきます。連帯を求めて、孤立を恐れず。

タミフルに死角あり

2007-03-13 12:15:13 | Weblog

タミフルの問題はチョット変な臭いがしてくる。
今朝の新聞に、次のニュースが読売新聞にあった。

インフルエンザ治療薬「タミフル」を服用した後に異常行動死が相次いでいる問題で、因果関係を調べている厚生労働省研究班主任研究者の教授が主宰する大学の講座(研究部門)が、タミフルの輸入販売元「中外製薬」(東京都中央区)から、4年間に約800万円の寄付金を受けていたことがわかった。

おお、やはり、企業から教授に金が出ていた!!
まあ、このことはそう驚くことではない。今までもあった話だから。

ところが、この教授の話とは別に、厚生省の姿勢が問題。

政府は6日、新型インフルエンザ対策費として、治療薬タミフルの300万人分の備蓄購入費を柱とする73億円の予備費使用を閣議決定した。
内訳は、タミフル購入費68億円▽ワクチン製造に必要な鶏卵確保費3億円▽検疫官の感染防護服など検疫強化費1億5000万円――など。

おお、もう、予算化されてしまったではないか?
なぜ、こんなに早く??

タミフルは、服用した中学生が相次いでマンションから転落死するなど異常行動との因果関係が指摘されているが、柳沢伯夫厚生労働相は同日午前の閣議後会見で「関心を持つ気持ちはわかるが、科学的知見から安全性に問題がないとの見解で進めている」と語った、という。

また、出てきた、あの柳沢が。

インフルエンザ治療薬の「タミフル」(一般名オセルタミビル)を服用後に、中学生がマンションから転落死した例が、愛知県と仙台市で相次いだというのに。

タミフルにかんする事実を紹介しよう。
インフルエンザ治療薬「タミフル」は01年2月に国内販売が始まった。
輸入販売元の中外製薬によると、インフルエンザ治療目的で延べ約3500万人が使用した。
タミフルは感染を予防するワクチンと異なり、ウイルスの増殖に欠かせない酵素の働きを阻害して、ウイルスが全身に広がるのを防ぐ。
その結果、熱などの症状が、服用しないよりも平均して1日程度早く治まる。

流行すると多数の死者が出る恐れが指摘されている新型インフルエンザにも有効な可能性があるとされ、国や自治体が備蓄を進めている。
一方、腹痛や下痢、発しん、吐き気などの副作用があり、臨床試験では28%の患者で発生した。肝機能障害や肺炎など8種類が「重大な副作用」として挙げられている。

一方、厚生労働省によると、タミフル服用後の異常行動死が最初に確認されたのは04年。
インフルエンザ治療中の17歳の男性が服用後に自宅を飛び出し、トラックにひかれた。
同省によると服用後に死亡したのは昨年10月までに54人。
うち3人が転落など異常行動死で、残りは肺炎や肝機能障害などだった。
16歳以下に限ると死亡は16人、異常行動死は2人だった。
中外製薬は05年末、医療機関を通して、患者やその家族らに注意を呼びかける文書を配布した。
それによると、まれに意識がぼんやりしたり、とっぴな行動を取るなど精神神経系への症状が出る。

それにもかかわらず、なぜか、厚労省安全対策課は、
「専門家の見解からみて、タミフルと異常行動の因果関係は否定的だと判断している」と話す。

国立感染症研究所の岡部信彦・感染症情報センター長は、
「すぐに使用を禁止すべきだというほど服用と異常行動に強い関連があるとは思わないが、服用者は多く、調査が必要だ」、
との見解を示した上で、
「タミフルは病状を早く楽にする薬で、飲まなければ命を落とす薬ではない。副作用を心配するなら、その不安を押し殺して飲む必要はない」、
と話す。

タミフル服用後の転落死などを学会発表してきた、浜六郎・医薬ビジランスセンター理事長(内科医)は、
「インフルエンザの人が脳症で入院・死亡する例はあったが、タミフル使用以外で自殺や転落死など聞いたことがない。まったく新しい例がこれだけ積み重なったのだから、服用と異常行動の関連は明らかだ」、
と指摘する。
「インフルエンザは通常、自然に治る病気で、死ぬ副作用がある薬を使う理由はない」、
として「タミフルは飲むべきではない」と訴えている。

私は、浜六郎の考えを指示する。
こんな状態で、厚生省が自分の主張を押し通し、閣議で予算化するとは信じられない。
米国からの圧力か?
自民党の政治資金集めか?
あるいは、教授の個人的金儲けか?
走り出してしまって、もう後戻りできないのか?

しかし、国民の生命を守るなら、もっと冷静に判断して欲しい。