俺にも一言、言わせろ

世の中、腹の立つことばかり。真面目に生きてる一人として、一言述べさせていただきます。連帯を求めて、孤立を恐れず。

判決が甘い?

2007-03-07 11:52:38 | Weblog
京都地裁の6日の判決では、
「安全なはずの塾で講師が生徒を殺害した特異な事件。犯行のむごたらしさは筆舌に尽くし難い」として、懲役18年(求刑無期懲役)。

京都府宇治市の学習塾で05年、小学6年の堀本紗也乃さん=当時(12)=が刺殺された事件の判決である。
元塾アルバイト講師萩野裕被告(24)の殺人罪の判決である。

判決理由で氷室真裁判長は、
計画性の高さなどから完全責任能力を認め、
「心神耗弱だった」とする弁護側主張を退けた。
その上で有期刑を選択した理由として、
「被告には先天的な発達障害でストレスに弱い特性があった」ことや、被告自身が110番をして自首が成立することなどを挙げた。

この判決、チョット変ではないか?
無防備の子供を殺しておいて、先天的な発達障害でストレスに弱い特性だから?
被告自身が110番をして自首したから?
だから、18年の刑?

現代は、みんな、人が殺されるということに慣れすぎたのではなかろうか?

交通事故で死んだり、単なる発作的衝動で人を殺したり。
一人一人の意識の中で、人の生命の重さが軽くなり始めているのではなかろうか?
頻繁に殺人罪を裁いている裁判長の意識の中も当然変わり始めていると思われる。

最近の判決で、被害者の両親が、判決の刑の軽さに怒りを覚えているという報道をよく耳にする。
今回もそうである。
紗也乃さんの父親・恒秀さん(43)は、判決が懲役18年と聞き「くっ」と悔しげに小さく声を漏らしたと言う。
そして、閉廷後の記者会見では「量刑が軽すぎる。被告は法廷で言いたい放題を言い、最後の最後で謝ったそぶりをしたのが改悛(かいしゅん)の情というのなら、裁判とは何か。検察には控訴していただきたい」
と語気を強めたと言う。

刑の重さは、抑止力効果があるはず。
しかし、これほど刑が軽くなり始めていたら、殺人に対する抑止にはならない。

もう一つが精神異常を証明するというあいまいな問題。
これは弁護士の最後の方便。
精神錯乱状態のときに起こした事故で、本人の意思とは無関係ということを、減刑の材料につかっていいのだろうか?
その犯人は、出獄後再び精神錯乱を起こす可能性があり、その結果第二第三の殺人を起こす可能性を持っている。
彼らは、適切な診断、治療を行うものの、それはしかるべき病院内で行うべき。
減刑の問題とすりかえるべきではないと思う。

幼い子供が、むざむざと殺され、犯人はのうのうと行き続けることを考えると、被害を受けた両親兄弟姉妹は堪らない気持ちであろう。