ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

パラサイト/半地下の家族

2020-06-24 19:56:58 | 映画

今年のアカデミー作品賞を受賞した映画。ポン・ジュノ監督の

「パラサイト 半地下の家族」

ついにAmazonPrime で500円払って見ちゃいました。最近Amazonも高くなってきたよね。

ポン・ジュノ監督といえば、以前ここでも取り上げた「グエムル 漢江の怪物」や「オクジャ」の監督です。ソン・ガンホ(父親役)とタッグを組むこと今回で四度目だとか。

これがね、面白かった!

韓国の格差社会を痛烈に批判した作品と言われていますが、たしかにその要素も大きいけど、エンターテイメントとしてもよく出来ている。

先の見えない展開は「ゲット・アウト」にちょっと似てるかな。意外なストーリー展開、不気味なサスペンス、皮肉の効いたユーモアなど、テイストが似てるので、「ゲット・アウト」が好きな人は好きかも(ホラーではないけど)。

ストーリーはネタバレにならない程度に。

父親と母親、20代の娘と息子の四人家族はすごく貧乏で半地下の家に暮らしています。ピザの箱を組み立てる内職などしてかろうじて食いつないでいるのですが、ある日、息子の友人が彼に家庭教師の口を紹介してくれます。

これがね、ものすごい金持ちで豪邸に住んでる。父親は企業のオーナー、母親は専業主婦、高校生の娘とまだ幼い息子とこちらも四人家族。

この高校生の娘の家庭教師として派遣された貧乏家族の息子は、自分の家族をこの金持ちの使用人として(家族であることは内緒で)次々紹介していきます。

姉は幼い息子の絵の先生に、母親は家政婦に、父親は車の運転手に。

というわけで、半地下の家に住む貧乏家族は全員この金持ちの家族のパラサイト(使用人)となる。

すべて順調にいっていたある日のこと。

金持ち家族がキャンプに行って留守の間、貧乏家族が豪邸に集まってどんちゃん騒ぎをしていると、そこへ訪問客が・・

そこから、ストーリーは急展開を見せます。

おお、そう来たか、という感じ。

あとはもう怒涛の勢いで、最後まで突っ走る。

最後のシーンは大体予想がつくのですが、予想がついても面白い。非常によくできたエンターテイメントなので、アカデミー賞は当然だろうと思います。

ま、「ゲット・アウト」の方がすごいと私は思うけどね。
(「ゲット・アウト」はアカデミー脚本賞)

というわけで、別に韓国社会の格差問題(日本もいずれはそうなる)に関心がなくても、娯楽作品としても十分楽しめます。

娯楽作品として楽しんで、その後で、そういえばあのシーンは・・といろいろ考えるのもいいかもしれません。

お勧めです!

(追記)
日本映画「万引き家族」(是枝裕和監督)と比べてどこがどう違うんだろうかと考えていて、「万引き家族」は胸にグッとくるけど、「パラサイト」の方はお腹にグッとくるな、と思いました。どちらかというとお腹にグッとくる「パラサイト」の方が私は好きだなあ。

 

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