「アイランド」葉月堅 1996新潮社
第8回日本ファンタジー大賞(優秀賞)
フィクションの登場人物の子孫フライデー
そのアイデンティティー
虚構と現実の境目を曖昧にする面白さ。
前半の「クルーソーの島」もコンピューターの打ち出した物語かもしれない。
登場人物たちの実在の可能性と、その場合の行動と動機など、深読みをすればするほど楽しめそうだ。
「この作品そのものがフィクションだと言う事を思い出しなさい」って言われている気がする。
そして、その後、この作者による作品の発表がないことによって、この作品自体の存在が危うくなってくるという念の入れ方に脱帽。