「電圧抑制(電圧上昇抑制)」という「安全装置」機能が太陽光発電のパワーコンディショナーに付いているそうです。
- ほとんどが107Vで設定され、電線側が107Vを超えていると太陽光パネルの発電を停止する。
- 電線に流れる電気は30分単位の測定で95V~107Vの間という法律がある。
- (発電を停止している最中の使用電力は、電力会社から買っていることになる)
- (しかも、その時間帯は電力料高額契約になっているはず)
- (本来、ただのはずで、しかも余った電気を売れるはずなのに、高額の電気を購入する事態に陥るのだった)
ほとんどが瞬間的なもので長くても数分ということであるが、頻繁に発生するようになると発電効率だけでなく経済性にも影響してくる。
普及が進むと発生頻度、発生件数が増加する事が予想され、そのような方は販売(設置)会社へ連絡して電力会社と調整してもらいましょう。
- 1週間くらいの電圧測定(電線側)
- 電線側トランスか、住宅側のパワーコンディショナーの設定変更
- (その他、有償の設備を勧められるかもしれません)
HOME4U 住まいのQ&A『太陽光発電の電圧抑制について』 2009
我が家のオール電化&太陽光発電『パワコンの出力抑制』
PVengineering太陽光発電ーその問題点 2003
太陽光発電システム:電圧上昇抑制 2008
※ 太陽光発電オーナーに非がない不利益なのだから、対策が有償になるならそれこそ補助金を出すべきだろう。
※ 実証実験という名でインフラ整備が進められている?
もう何年も実証実験が繰り返し続けられているみたいなんだけど、実用化してないんでしょうか。研究や実験はほとんど「成功」と報告されているような気がするんですけど。
※追記:2009-05-29
「日立が新エネルギー事業強化」ってことで、流れ的には「電圧上昇抑制」問題はたいして大きくなることなく、数年のうちに決着を見ることになるのかもしれない。
※追記:2009-11-10
「発電マンの~」今年になってやっと”太陽子発電の問題点”をおおっぴらに言ってくれる人が現れました。設置する時はきちんと納得して付けたいですからね。(余剰電力固定価格買取りが始まって、自家使用の少ない人は後載せでも15年くらいで元が取れるようになったようです。(パワコンの交換を計算に入れないと11年くらい?)新築やリフォームなら(補助金次第では)10年以内に元が取れるようなので、日照状態に不具合がなければ絶対に付けたいですね。民主党が全量買取りを本格的にやってくれれば、自家使用の多い他人でも充分に設置するメリットがあります。それにしても、価格がなかなか下がらないのは駄目でしょ。がんばれ、メーカー)
★きょくたん的予言(考察)★※おわり
これまで元が取れなくても「地球のために!未来の子供たちのために!」という善意でと導入してきた人は、半分以上(8~9割)がご隠居さんでネットも見ていなかった。また、そういう人たちであるから「電圧抑制」が起きても経済的な部分で怒ることもなかった。逆に電力会社に対策費用を請求されても喜んで支払っていたのではないだろうか。
しかし、経済性を見ながら見積もりに納得して買った人間にそれは通用しない。これから導入していく人のほとんどが「環境」と「経済性」の両方を求めている。将来的(10年後)には「経済性」重視に変っているはずだ。
そうであるならば、「電圧抑制」に対し権利を主張する者が急増するはずだ。
「対策費用」の支払いは当然拒否するであろうし、逆に「不利益に対する損害賠償」請求をするようになる。
ネット利用者オーナー比率が増え、情報が共有されることによりその流れはさらに加速していくだろう。
電力会社側とすれば、それを防ぐためには契約時にきちんと具体的な表示をすることと、わかりやすい説明を確実にする事が必用だ。できれば、この説明は販売業者(ハウスメーカーも)が初期の商品説明の中で行うことが望ましい。
きちんと納得すれば、多少の「電圧抑制」は発電効率の減少くらいで納得しておける。それであれば、対策も高価な機器の導入を必要としない方法で済むようになるだろう。
20年後には系統安定化が進み、問題になるほど「電圧抑制」は起こらなくなっているはず。
それまでの過渡期はメーカー対応も期待したい。
メーカーのパワーコンディショナーに対応機能を内蔵してもらえば・・・
ただ、電力会社が発電・需要予測を正確に出せるようになって、107Vを超えることがなくなればこれは何も問題なくなる。
本当はこれに期待したいのだが、急激な太陽光発電の普及ペースに対応できるだろうか。