2014年05月31日（日） NHKニュース7
「福島原発事故タイムライン2011-2012」福島原発事故記録チーム 2013岩波書店
うわー！
時系列！
これはいい資料！
きっと、新しい発見、認識ができるはず。
（例えば政治家の発言の矛盾や嘘）
・・・でも
順に全部読んでいくのは辛い。
一応ね、こういう本もあるよということで、原発事故関連で気になることがあったら見るようにしてみよう。
「原発メルトダウンへの道 原子力政策研究会100時間の証言」NHK ETV特集取材班 2013新潮社
人間の営みと日本の置かれた状況からすれば仕方のない流れのようにも見えるが、事故が起きてしまった後から見ると原発戦犯の記録かとも思える。
付箋を付け始めたら全ページにせねばならないほど内容は濃い。
原発（日本のエネルギー、政治と経済界、その意識）の歴史的教科書として重宝するだろう。
知れば知るほど、現在の安倍政権で行われていく政策について、厳しい目で監視を続けていかなければならないと思える。
原発という巨大な金とエネルギーが動く世界は、その周りにいる政治家と経済界を絶対に信用してはならない。
事故後の対応を見るにつけ、彼らの意識が改まったとは思えないのだから。
原発に仕方ないはあり得ない。我々はそれを知ったはずだ。
P173 豊田「私は原子力関係者として、今回のような全電源喪失や燃料溶融を起こさないために再発防止対策を、いま日本にあるすべての原発で、徹底してやるべきだと思っています。それだけは、まだやる責務がある。その上で、今後も原子力をやっていくかという判断は、国民に任せるべきです。首相や原子力関係者が判断すべきでない。ましてや、原子力をどんどんやれなんて言うのは、ちょっと無謀ですよ。その上で、それでも国民に安心してもらえないなら、もう原子力はやめるべきですよ」
伊方原発訴訟で行われた欺瞞、詐欺的行為、嘘、捏造、調査結果の改ざん、それを見ない振りする最高裁、恣意的人事。
原発の正体を知らない無知な住民は、反対する場合でも『公害』と認識していた。
たいこもち（経済（小遣い稼ぎ））科学者と理論・原理科学者（現在も変わらず）
「炉心溶融は考える必要がない」とした科学者とそれを認めたようなものである最高裁。
福島第一原発事故の責任は最高裁にもあると言わざるをえない。
裁判所はこれまでの判決を間違っていたと認めるだろうか。
wikipediaでは「全国原子力科学者連合」なるもののページがない。
そこから検索で見られる「原子力安全研究グループ」なる京都大学に関連するらしいものもリンクが消えている。
圧力がかかっているのか。うしろめたいのか。しがらみか。
リンクが消えている。最後になにが言いたかったのか。
ほかにも多くの原子力関係の情報がネット上から抹殺されていることだろう。つまり、それが日本の現状だと思われる。
日本の原発は「安全」を叫び続けたがために、正面から向き合えなくなった技術。
「安全」を口にすれば村八分。
抱え込むプルトニウム
核燃料サイクル計画
MOX燃料
2018年、日米原子力協定（1988年成立、30年期限）期限切れ
高速増殖炉
本来の目的から大きく外れたプルサーマル
原子力eye2003年9月号「核燃料サイクルという国策の堅持は、原子力政策の閉塞感を強め、責任の所在を曖昧にし、原子力の未来を危機に陥れている」「40年近い時代の変化を反映できるよう、国策の見直しが不可欠である」
意見は未だにまとまらず、だらだらずるずると目的もはっきりしないムダ金づかいが続いていく。
安全神話第二章
加害者、責任者としての無自覚
2014年05月30日（金） NHKニュース7
2014年05月29日（木） NHKニュース7 オープニングなし
2014年05月28日（水） NHKニュース7
2014年05月27日（火） NHKニュース7
2014年05月26日（月） NHKニュース7
「失踪入門 人生はやりなおせる」吾妻ひでお／中塚圭骸（インタビュー） 2010徳間書店
『COMICリュウ』2006年11月号～2009年10月号＋11月号
「失踪日記」便乗本
はじめは「失踪日記」で書けなかったことなどを深く探っていく解説本のようなものになるのかと思ったが、いつの間にかインタビュアーであるはずの中塚圭骸（香山リカの弟）の病状紹介になっていった。
それなりに特殊な人間なので面白いことは面白いが、吾妻ひでおを期待して読んだ人間には物足りないだろう。
マニア的にはそれなりに面白読本になっているかも。
P47「逃亡日記」が「逃走日記」になっているが、書籍化するときに直さなかったんだな。
「チョコレートデリンジャー」映像化という話が載っていたが、検索すると2012年06月に撮影再開とか引っかかるが、完成した様子はない。（？）
・・・2011年の3・11で、圭骸くんは（精神的に）大丈夫だっただろうか。wikipediaではまだ生きているように思えるが、更新する人がいないだけかもしれない。
子供ができて姉ちゃんから突き放されていたが、震災と原発事故で大きな影響を受けていたなら、もしかしたらまた姉ちゃんとの関係が復活しているかもしれない。
2014年05月25日（日） NHKニュース7
「逃亡日記」吾妻ひでお 2007日本文芸社
ヒット作（3賞受賞）「失踪日記」便乗本
漫画はあたまとおしりのおまけだけ。
文字数も少ない読み捨て本かな。
amazonを見れば、絶版らしいとわかるし。
吾妻ひでおのファンが読めばいい。
巻末の「あづま史略年表」はいいおまけ。
倉田わたるのミクロコスモスには著作リストもある。
「うつうつひでお日記」吾妻ひでお 2006角川書店
2004年07月07日から2005年02月16日まで、出版社からの仕事が無くなって自費出版から「失踪日記」出版までの記録。
「失踪日記」があったからこそ、商業紙での出版！（途中から商業紙（角川）連載だったらしいが）
鬱の人は真面目な人が多いから、たぶん一文字も残さずに読もうとして、うつがうつるんじゃないだろうか。気を付けて。
吾妻ひでおが好きと言う人や研究者でなければ、読んでも面白くない本だと思うよ。
暇な時期に大量に本を読んで、◎○△などと超短い書評を連ねる。これが一番参考になったかも。
2004年09月03日（金）「荻原さん調子悪いのかなー ありがち過ぎな…」と、『僕たちの戦争』を超速読で読んだとある。ああ、そういう目で見ると、その直前の「メリーゴーラウンド」あたりから「調子が悪い」作品が続くような気がする…
井上雅彦監修「異形コレクション」！ああ、私は「ロボットの夜」（1999）で購入が中断していたんだった…取り置きしてもらっていた本屋がつぶれたんだったな。
吾妻先生の買った冷蔵庫が我が家の冷蔵庫にそっくりと思ったら、冷蔵庫なんてほとんど同じような形じゃないか。
まあ、吾妻先生は年齢的にももうのんびりすればいいわけで、現在の活動は知らないが、また思い出したころに目にしたら手を出してみよう。
2014年05月24日（土） NHKニュース7
「失踪日記2 アル中病棟」吾妻ひでお 2013イーストプレス
読者を意識して『失踪日記』の後半を詳細にわかりやすく書き直したような作品。
『失踪日記』よりも一般向けに読みやすくなっている。さすがプロ、読者を意識するときちんと作品にしてきますね。
っていうか、のんびり（？）8年かけて描いたらしい。
とり・みきとの巻末対談にも書かれているが、「素面って不思議だ（P169）」とか、退院したがっていたのに退院すると「不安だなー大丈夫なのか？俺……（P327、ラストシーン）」なんて軽く心を揺らされる場面もある。自由なんだけどそれが怖いと。
本人はおそらく生きている間ずっと、何かしらつらい思いを背負ったまま生きていく（「生まれ出づる渇き（巻末P334~335）」のだろうけれど、読者は主人公の退院という形でほっと安心した形で読み終えることができる。
「失踪日記」吾妻ひでお 2005イースト・プレス
数カ月の失踪２回と、その間のホームレス生活＆肉体労働（ガス管）、そしてアルコール依存症治療
よく売れたらしい。
もしかしたら、長く（歴史に？）残る（売れる）作品になるのかも。
普通の人でも強い嫌悪や恐怖を感じずに、その狂気を読みすごすことができるだろう。
しかし、リアルに想像をしてみると、その壮絶さに呆然とする。
鴨志田穣と合わせ比べて見る（読む）人も多いだろう。
