GODZILLAを観終わった後に残ったモヤモヤ

2014-08-06 | ◆空と映画とスタジアムと…


先日書いたように、映像的には文句をつけられない程の仕上がりでしたが、
反面、内容には個人的にいくつかモヤモヤが残っちゃいましたので、
一応、自身の覚書的程度に書出しておきます。


1. 破壊神と救世主

日本版ゴジラは、本来、自然災害のような強烈な破壊神の化身としての姿と、
今回のハリウッド版のように、人類の救世主となる姿との
二つの相反するキャラの持ち主でしたが、
出来ればハリウッド版も最初は、アメリカの都市を派手に壊しまくり
大自然(災害)に対する畏怖を表現する、
破壊神であって欲しかった気もしましたけど…
どうなんでしょう?


2. 核とGODZILLA(ゴジラ)

日本版初代ゴジラが評価されたのは、
単なるに怪獣映画だけじゃなくて、核実験や過度な先進科学に対する
警鐘・メッセージが込められていたからでした。
その回答の一つがフクシマだったとも考えられます…


今回ハリウッド版は日本版初代ゴジラを意識した…と噂になっていましたが、
実際は、日本版ゴジラ覚醒のきっかけとなったビキニ環礁の核実験が、今回は新解釈で、
ゴジラ退治のための正義の兵器という解釈になっていました。



そして、芹沢博士の反対を無視し、サンフランシスコでの両怪獣退治対策として、
米軍がより強力な核兵器を使おうとしたことが、
再び核の誤ちを犯してしまうという(ヒロシマの再現)、
米国の自戒の念を込めた、ちょっと微妙な核メッセージだったんでしょうね?
何だか分からなくはないけど、メッセージとしては
イマイチ貧弱な感じでした。
※追加文:と思ったら、サンフランシスコというのが結構重要ポイントでした!

更に原子力発電所や放射性廃棄物処分場は、MUTOの餌場という設定で、
核(原発)との繋がりを描いていましたが、意味合いは、ただそれだけでした。
日本人には原発崩壊のシーンは、ちょっとショッキングだと思いますが、
これは現実に置き換えられるわけではないし…
むしろ逆にMUTOのように放射線を吸収してくれる生物がいたら、
人類にとっては、核処理の救世主になってくれるんじゃないのかな~(苦笑)
だけど、これも現実には置き代わらないしね~

この物語で描かれた核は、両怪獣を倒すための核弾頭も含め、
全てMUTOとGODZILLAの生態に関する糧(エネルギー)としてで、
それ以上でも以下でも無かったような気がします。
原発・原潜・放射性廃棄物処分場と、核に関するシーンは多く出てきて意味ありげですが、
それが単なる小道具・背景としか感じられなかったのが、
何とも残念だったような…

強引な核絡みは、よりリアリティの喪失になりそうなので、
今後は、メッセージ性のない核絡みなら程々にしておいた方が…
と思ってしまいました。

ただ今回は、核を媒介にして両怪獣の生態・生存の関係が描かれていますから、
物語的には、そこを知っておくことが、両怪獣の行動を理解する上での
重要なポイントなんですけどね(笑)。


3. 細かいツッコミ(ゴメンナサイ)

○ 広島原爆で死んだ父って、芹沢博士(渡辺謙)今何歳?!
○ 今どき何で列車で核弾頭運ばなきゃいけないのか意味不明?!
○ どうでもいいけどMUTOは、いつの間に受精してたの?!(苦笑)
○ 本当のGODZILLAのサイズはどんだけ…?
 以前予告編の時に書きましたが、ポスターの絵から推定したら
 500m以上になっちゃいましたが(ポスターはあくまでイメージ画でした)、
 公称はどうやら150m位だそうです。
 でも、海を泳ぐシーンでは隣の250m位ありそうな
 空母艦よりかなりデカそうに見えたけど…
 本当はいったいどんだけ?

変な解釈ありましたらゴメンナサイ!

今日 (8/6) の夕方は、雷鳴が凄かったです!ゴジラが吠えまくってました…


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