▲看板とか出ていないと単なる旧家と見過ごしそう…
▲洋館の2階から見下ろす和室
以前から多少気にはなっていましたが、
何かキッカケが無いと行けない場所がありました。
知人の絵画教室の先生とその生徒さん達の水彩画展が
〈橦木館〉であるという事でDMをもらい、
やっと今日その場所へ行ってきました。
今日行ったのは、大正末に陶磁器商〈井元為三郎〉によって建てられた
〈橦木館〉と、日本の女優第一号の〈川上貞奴〉が大正時代に暮らした
〈双葉館〉の和洋折衷建築で、古き良き時代の大邸宅です。
今日は〈橦木館〉の方を紹介します。
▲洋館の方はステンドグラスが多く使われていました
▲当時この邸宅のご主人、井元為三郎さん、ちょっと笑えます…
名古屋城の東側 - 徳川園辺りまでの約3kmは、昔の武家屋敷があった地域で、
土地柄、その後も名古屋の政財界人達や著名人が住む事が多かった為、
文化財に指定されるような古い建物も多く残されていて、
今回の邸宅2邸も名古屋市の文化財指定を受け、
〈文化のみち〉コースの一部として観光名所とされています。
ちなみに、この近辺の白壁と呼ばれる区域は
今でも名古屋の高級住宅街です。
▲僕の子供の頃は縁側で寝転がって、日向ぼっこを兼ねて漫画読んでました
和洋折衷建設といえば、〈となりのトトロ〉に出てきた
〈サツキとメイの家〉が思い出されますが。
あれのもうちょっと古い大邸宅版を想像していただければ近いかと思います。
世代にもよりますが、ぼくらオジサン世代では建物の一部に
結構懐かしい造りも見受けられますし、
やっぱりここは大邸宅!これは無かった!!
と思う箇所も多々ありました。
〈橦木館〉の方は、入り口の建物が2階建ての洋館で、
当時は洋館1階が応接室&食堂で、
2階は娯楽室&寝室として使用されていたみたいです。
建物全体は中庭を囲む様なコの字型の造りで、
奥の平屋は完全な和風建築です。
一番奥北側には蔵があり、南側の離れには茶室もありました。
入り口からは、各部屋がやはりコの字型の縁側廊下で繋がれていました。
日本の古い家屋を見るたびに、
通路以外の役目を果たしていた、
縁側文化って復活できないものかと思いますが、
今の日本では、縁側はもう完全に
時代錯誤の無用の長物ですね…きっと…
文化のみち双葉館に続く…
▲離れの茶室