雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

藤岡惇「福島で進行中の核の大惨事をどう見るか」の指摘に耳を傾けたい

2011-09-03 12:53:44 | 非暴力による平和を
ぜひ多くの方に読んで欲しい以下の重要な論文が発表されました。

藤岡惇「福島で進行中の核の大惨事をどう見るか―「双頭の天龍」を地球生命圏に降下させた危険を見据えよう」
これは、立命館大学経済学部教授で国際平和ミュージアム・メディア室長を務める藤岡惇さんによる、フクシマの惨害の実態の解明とその人類史(=地球史)的な意味を分析し、警告する最新の総括的な論文です。
カナダ・バンクーバーで、歴史認識問題、核問題、沖縄米軍基地問題などに取り組む平和教育団体「ピース・フィロソフィー・センター」のサイトに掲載されたものですが、主宰者・乗松聡子さんの貴重な補論(一部後掲)も載っています。
3.11後、フクシマに関する的確な情報をカナダから発信し続けてくださっている乗松聡子さんに、改めて感謝申し上げます。
この藤岡惇論文を多くの方が読まれ、広めていただければと思いますので、よろしくお願いします。


(乗松聡子さん「福島の原発事故を追ってきて、感じたこと」より)

「アジア系移民の多いカナダ・バンクーバーの地で、私は、歴史認識問題、核問題、沖縄米軍基地問題に取り組む平和教育団体「ピース・フィロソフィー・センター」を運営してきた。反核運動に参加し、被爆地にカナダ人学生を案内してきた活動家として、広島・長崎に続いて今回の原発災害により、日本に三度目の核の大惨事が起こることを許してしまったことへの自責の念に、私はかられた。

日を追うごとに、日本政府やマスメディアが原発事故の深刻さや放射線のリスクについて情報を隠したり操作したりしていることが、英語と日本語両方で情報を追っている自分にとっては、手に取るようにわかってきた。例えば日本では原子炉の爆発や火災のときも「爆発音」とか「煙が見えた」とか婉曲表現しか使わなかった。特に3号機の爆発は黒煙が上空高く舞い上がり、広島のキノコ雲を彷彿とさせるような凄まじさであったが、殆どの日本メディアは、爆発の写真は報道しても動画は放映しなかった。「炉心溶融」や「再臨界」といった言葉がタブー視されていたり、チェルノブイリ事故と比べることさえご法度的な雰囲気があったり、3号機でプルトニウムを含むMOX燃料が使われていることは日本のメディア報道では殆ど触れられることがなかった。また、「外国ばかりが騒いでいる」という情報が日本で流されていたということもあり、海外の日本人が日本の家族や友人に注意を呼び掛けても、「海外は大げさだから」と耳を傾けてもらえなかった。

そういった中、日本の人に少しでも情報を届けようと、日英語両方でブログ、フェースブック、ツイッターを使って原発問題の発信を始めた。海外専門家の論文の翻訳紹介、メディアが報道しない汚染状況についての分析、報道や政府発表のウソを指摘した記事、広島長崎の活動を通じて知り合っていた専門家に寄稿してもらった記事が多くの読者を集めるようになり、Peace Philosophy Centre のブログは、3-5月は、1日1万、月間30万のアクセスを得るようになった。逆に、食品汚染や、福島の子どもたちが高汚染地域に放置されてきている「子ども20ミリシーベルト」問題など、日本に都合の悪い情報は逆に海外になかなか報道されなかったりするので、Asia-Pacific Journal: Japan Focusを通じて英語での発信もやってきた。私のサイトが頼りだと言ってくれる声も多数届くようになり、ほぼ24時間体制で情報を追い続けた。」



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2 コメント

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Unknown (saheizi)
2011-09-04 10:13:44
そのまま紹介させていただきました。
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佐平次さん、こんにちは (髭彦)
2011-09-04 12:26:05
佐平次さんのブログ上でのさっそくの<拡散>、100万の援軍を得た心地です。
ありがとうございました。
フクシマに関する現時点での総括的な論文なので、ぜひ多くの方に読んで欲しいと思いますね。
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