雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

101204 日々聴く・読む

2010-12-04 22:57:03 | Weblog

1.「李政美コンサートin大田vol.3 ~そのままで大丈夫~」(12/3、大田区民プラザ小ホール)を聴く

ステージに現はるる女(ひと)の堂々と丈高くして声量あふる
澄み切りし声に勁さを李政美(イ・ヂョンミ)の加へをりけり久々聴けば
カセットで金敏基(キム・ミンギ)をば李政美の四半世紀前歌ふを聴きぬ
南葛を済州(チェジュ)と同じき故郷と李政美歌ふ白衣纏ひて
万感の思ひこめけむ自らの歌詞で歌ひし臨津江(イムジンガン)に
在日の歴史背負へどそれを超えアリラン歌ひイマジン歌ふ
                *
李政美のコンサートを義妹夫婦と僕たち夫婦の4人で聴いた。
はっきりは覚えていないが、四半世紀ほど前に、中央線大久保駅の裏にあった小さな店(何の店だったのだろう?)で李政美の歌声がテープで流されているのを聴き、なんと澄み切った声だろうと感動して李政美の存在を知ったのだった。
結局ものにはならなかったが、ちょうど40の手習いで、敬愛する詩人・茨木のり子の師でもあった金裕鴻(キム・ユーホン)先生に、朝日カルチャーセンターで韓国語を習い始めた頃だったと思う。
その後、「朝露」などの韓国民主化運動の抵抗歌を作詞・作曲した金敏基(キム・ミンギ)の歌を、李政美が歌ったカセット・テープを買ってよく聴いた。
特に、「ソウルエ・カーヌン・キリ(ソウルへの道)」の歌声は今でも耳に残っている。
何回かの引越しで、そのカセットも行方不明になってしまった。
2年ほど前からミクシーの李政美コミュにも入っているが、今回は、義妹夫婦の車で流された李政美のCDを偶々聴いたことから、大田のコンサートに一緒に行くことになったのだ。
初めて現身の李政美をステージで見て、なぜか華奢な姿とばかり勝手に思っていたので、その丈高き堂々たる容姿にビックリした。
上記の拙歌にも歌ったように、持ち前の澄み切った声に勁さも加わり、ともかくすばらしいコンサートだった。
これほどの歌手のCDがメジャーなところからは未だに一枚も出ていないことに、驚く。
50歳を越え、近々一人娘に子どもが生まれるという李政美だが、いずれそうした日が来ることを信じたい。
ともあれ、辛淑玉(シン・スゴ)、朴慶南(パク・キョンナム)と並んで、僕が密かに敬愛してきた在日女性・李政美との「再会」がうれしかった。



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