雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

060211 日々歌う

2006-02-11 09:54:24 | 日々歌ふ
冬の朝父の呼びたる大声の緬羊の仔の生れしを告げり
(生れ=あれ)

育める緬羊の毛を刈り上げて母編みくれし吾がセーターを

素人の父母刈りし緬羊の哀れな裸身に血のにじみをり

姉兄のお古のみ着る末つ子に母は編みくる白きセーターを

入学の記念写真にわれ独りまとひて写るセーターの白き

校庭に大穴あきてグラマンの駄賃の跡の残りてありぬ

                  *

陽だまりに野の花愛でて膝をつき春撮るひとの姿想へり

初めての街を歩きて古書店のあらば逃さぬ吾のありたり

今朝食みしものを忘れど判断の力の増さば老ゆるもよきか

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