夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

テレビの買い替えで考えた

2009年10月20日 | 暮らし
 テレビが壊れたので、買い替えた。テレビが壊れたと書いたら、流蛍さんが、安い部品を使って安い手間賃で作っているからすぐに壊れるんだ、と教えてくれた。それと同じ事をその店でも言う。10年前の製品だから部品も無いだろうし、修理は高く付くと言う。従って買い換えになると言う。
 本当は52インチが欲しかったのだが、ちょっと大き過ぎるし、46インチにした。それだって、店で見ればそんなに大きくはないが、家に持って来たら、やはり大きい。前から思っていたのだが、画面が大きくなると、字幕などの文字もバカでかくなる。これなど、画面に応じて文字の大きさが変わる仕組みがあっても良いと思う。つまらない番組だと画面の大きさがバカらしく、番組自体も何か虚しく見えてしまう。
 そう、精細になって細かい所まで見えるのだが、あらもまたよく見えるのだ。

 私はテレビ放送にはあまり魅力は感じていない。だが、レーザーディスクやDVDを再生して好きな映画を存分に楽しみたい。映画だけならプロジェクターと言う手もあるが、部屋を暗くしなければいけないし、家族も楽しめなければ意味が無い。
 結構高い買い物なので、通販大手のある会社で買おうと思った。スピーカーを備えたラックとブルーレイレコーダーが付いて約28万円。30回払いで無金利が魅力だった。
 申し込む直前にラックの寸法が気になった。カタログのどこにもその寸法は書かれていない。テレビとセットの写真でおおよその寸法の見当を付けた。すると、私の今持っている3種類の機器がどれも入らない。高さも幅も大幅に足りない。客が自分で組み立てる物なので、スピーカー部分だけを使えるなら、現在のラックに乗せて使おうかと思ったのだが、問い合わせてそれが駄目だと分かった。そしてテレビ単体だけでは売っていない。
 そこで近くの大手家電店に行ってみた。何と、買いたいと思っていた製品が実質15万円で買える。先着5台とあり、いつからなの、と聞くと今日(10日土曜日)からだと言う。まあ、5台は宣伝文句だろうが。価格COMで調べたところでは、最安値で約14万円だから、5年間保障も付いて15万円は絶対に安い。通販はラックとブルーレイレコーダーで13万円になる計算だ。この店が特別に安いのだが、セット商品は割安と見せて、そんなに安くはないと分かった。DVDレコーダーは多機能の物を持っているから今は要らない。配達は二日後と迅速である。
  
 結局、物は安くなったが、持ちが悪くなり、決して安くなってはいない。新しい機能が付け加わっているかも知れないが、それをどこまで利用しているか。多くの人が宝の持ち腐れになっている。結果的には物を粗末にして、資源をどんどん浪費している。
 メーカーとしてはどんどん買ってもらわなければ商売が成り立たない。そこで安かろう悪かろうの製品が跋扈する事になる。なんだなんだ、メーカーの金儲けのために資源と我々のカネが無駄に使われているんだ。こうして見ると、本当に資本主義と言う物は正義なのか、と大いに疑問になる。今更昔の物々交換には戻れないが、かと言って、このまま資本主義をのさばらせていて良いのか。
 利益の追求が世の中を発展させている面は確かにある。だが、飽くなき利益の追求が世の中を決定的におかしくしているのも事実だ。利益の追求をしてその結果大金持ちになったような人が議員として多数存在するような政党が、庶民に優しく出来るだろうか。
 余裕があるから思いやりの心を持てると言うのも真実だろうが、とことん辛い目を見たりしない限り、本当の思いやりの心は持てないのではないか、と思う。現在の民主党に果たしてそうした人がどれほど存在しているのだろうか。私の好きなブログのkojitan さんは、百害あって一利くらいだとおっしゃっているが、うーん、私は甘いから利害半々ではないかと思っている。楽観的過ぎるかも知れないけど。せっかく我々が選んだ政権なんだから、せめてそれくらいの希望は持ちたいと思う。もっとも、私は民主党は選ばなかったけどね。