おっさん先生と愉快な仲間のぶろぐ

先生って楽しい仕事だと思い続けることができたしあわせな爺っさまのつぶやきです。

適応指導教室

2006-03-25 22:39:54 | Weblog
僕の勤務先には
不登校児童・生徒を対象とした
適応指導教室を10年前より開設しています。

この小さな街で、
引きこもりや情緒不安の児童生徒を対象とした施設として
定着しています。

毎年何名かの子ども達が通って、
教職経験のある専従の相談員を2名と臨床心理士を配備し、
対応しています。

厳しい財政事情の中、
これはすごいことだと思います。

ここでは学校復帰のため臨床心理士による
心理的なケアとエンカウンターの手法を用いた適応指導(体験学習)
、学力保障のための学習指導を3つの柱にて運営されています。

一昨日ここで修了式がありました。
毎年行われる「もう一つの卒業式」です。

参加者の数も学校とは比べものにならない
ささやかで質素な儀式です。

でも、そこには学校では見せることのなかった顔と涙があります。

今日も指導員のT先生は涙をいっぱいためて叫びます。
子供たちが好きだからこそ「ここから早く出て行けるようになってください。
あなたたちを待っている人が必ず学校にいる」と。

安住の地にしてしまうと子どもたちは学校に戻らない。

だからといって対応を間違えるとここにもこれなくなる。
教師にとって難しい現場です。

だからこそここに関わる先生たちが輝いて見えます。

僕にも何かできないかと
3年前から子どもたちを相手にITの導入を試行してきました。
コンピュータの配置からスタート、
自学自習用ソフトの導入 インターネット環境の整備、
本来校とのテレビ会議システムの構築、
ポータル内の自学自習用コンテンツ
(本来校教師作成ドリル・ビデオディマインドソフト)の利用、
WEB上の自学自習コンテンツの利用等とすすめてみました。

適応指導のプログラムに「コンピュータのスキル学習」も年6回設定し、
個々のスキルも身につけさせようと思っています。

どんなシステムを構築しても、コンピュータの活用スキルがなければ
無駄になってしまいますからね。

そして最近は「情報モラル」教育の必要性を痛感して
スキル学習の中に入れる必要性を感じています。
コメント (1)
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