97年のルマン24時間でニッサンが投入したR390GT1です。

優勝を目指してトム・ウォーキンショーレーシング(TWR)と組んで必勝体制で挑んだ1台。
開発期間の短さから熟成が進まない中でしたが、予備予選ではトップタイムを出したり明るい話題もありました。
ただ、レギュレーションのトランクルームの解釈の相違より本番直前で変更を余儀なくされ、それが致命的となりギアボックスのトラブルが多発して本番は撃沈。


結果はこの21号車と22号車がリタイア。23号車のみ12位で完走しています。

技術的なことは詳しくないので述べませんが、この車のボディーの形状とカラーリングが好きです。
プロトタイプのレーシングカーなんですが、GTのカテゴリーの趣旨に沿ってドアは開き戸であったりリアカウルからエンジンルームが見えたりしています。
あとテール廻りの形状もちょっとオシャレ。
翌年出てくるトヨタTS020と比べると日産の真面目さが見て取れる気がします(実際の設計理由はわかりませんが)。
これで本番も速かったら良かったのですが...
翌年はロングテール化したりウィリアムズ製のABSとトラクションコントロールを付けたり改良を加え、優勝こそ出来ませんでしたが3位表彰台と全車トップ10以内で完走しています。