このまえ、『洗脳選挙』を読んだ。センノウは洗脳、染脳、どっちだろう? 英語ではブレイン・ウォッシュというそうだから、洗なんだろうな。ワープロソフトの変換も洗だし。
でも、染のほうがふさわしい気がする。
人間は真っ新(さら)の状態で生まれてくる。その後、親のしつけ、教え、学校教育、近所のおじさんやおばさんの雷などの外部環境で趣味嗜好が固まり、さらに読書や映画鑑賞、人付き合い、自己啓発など内部の原動力によって、自分の考えがさらに固まっていく。
仮に、自分の考えを淡いピンクとしよう。洗脳なら、これを真っ白に戻すようなものだ。染脳は、何か濃い色を混ぜるようなイメージ。濃い色は、誰かの何らかの意図かもしれない。絵の具は、どんな色でも黒を混ぜると、黒もしくはグレーになる。
「自分の意見はこうかも」という弱い考えは、淡いピンク。「自分の意見はこうだ」という強い考えは、濃い赤。いくら濃い赤で頑張っても、黒を大量に混ぜられたら黒になる。
最近は、一見、黒とは思えない黒が大量に出回っている。やっぱり「染脳」がふさわしい気がする。
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