壁際椿事の「あるくみるきく」

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オバマと菅、『ブラック・スワン降臨』より

2012年04月20日 | 備忘、メモ

『ブラック・スワン降臨』(手嶋龍一著)の阿部重夫氏による解説より。

「万全の情報などほとんどない。すべては一回性の出来事で、「想定外」といった言い訳はありえない。手嶋氏が言う「インテリジェンス・サイクル」とは、情報の不完全性のなかで、なおジグソー(パズル)の全絵図面を透視して決断する方法論である。」

場合によっては、独断でもいい。その決断が間違っていたとき責任をとる覚悟があること。それがリーダーということですね。

さて、同書は、ビンラディン殺害の命令を決断するオバマ大統領を評価し、東日本大震災を前に的確な指揮ができない菅首相を対比させ、前者を高く評価、後者を低く評価しています。

一つ、考慮に入れておくことがあると思います。前者は事前に計画されたことを実行する決断であり、後者は(防災訓練をしていたとはいえ)突発的な出来事への対応ということです。オバマ大統領は「よし、作戦実行ッ」の指示(調印?)だけで済みますが、菅首相はそうはいかないでしょう。

そうはいかないから、あれこれ指示を出す。が、現場が凍り付いてしまっている。動かない、情報を上げてこない。総大将よろしくデンと構えているわけにはいかない。怒鳴るのも仕方ないでしょう。ま、誰かを怒鳴り役にさせる、という手はあったかもしれませんが。

ところで、この解説に「ゼフの法則」という言葉が出てきます。何だろう。検索してみると、同書の解説関連で3~4件ヒットするだけで、一般的な解説がされているサイトはありませんでした。どんな法則だろう?興味があります。



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