学力テスト結果公表
「スマホ使うほど↓」「ニュース見れば↑」
こんな見出しが8月26日の東京新聞1面に載ったよ。文部科学省が小学6年生と中学3年生を対象にした学力テストの結果を受けての報道。
記事によると「今回は初めて携帯電話やスマートフォンの調査を実施。小学生で54%、中学生で76・9%が保有し」ており、「(携帯やスマホの)使用時間が少ないほど平均正答率は高」く、「新聞やニュースを見る頻度が高いほど、国語、算数・数学いずれも正答率が上昇する傾向にあった」と分析している。
文科省は「(携帯やスマホは)けじめをつけて使うのが重要」としているらしい。
ここで注意が必要と思う。
スマホや携帯を使う(原因)から、成績が伸びない(結果)。新聞やニュースを見る(原因)から、成績がいい(結果)。記事からは、そう連想しがちだが、いやいや、そうではないだろう。スマホと成績、新聞と成績の関係は、相関関係であり、因果関係ではないんだから。
何らかのマイナスの基礎的原因があるから、その子はスマホや携帯を長く使い、かつ成績も伸びない。何らかのプラスの基礎的原因があるから、その子は新聞やニュースに親しみ、かつ成績もいい。こう考えるのが、妥当だろう。
では、基礎的な原因とは何か。親のしつけや教育方針、経済状態を含めた家庭環境。そんなのが思いつく。せっかく手間暇かけて行う学力テスト及び結果の分析なんだから、もっと突っ込んだ調査をしてほしいね。
スマホで勉強している子もいればゲームばかりの子もいる。
新聞でニュースを見る子もいればテレビ欄しか見ない子もいる。
それに経済状況を含めた家庭環境と学力の関係なんてアンケートできる訳がないし公表なんてなおさら出来ないだろう。
だからキミは考える力が不足しているんだ。