壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

『仕掛け、壊し、奪い去る アメリカの論理』読後記

2013年11月21日 | よむ

『仕掛け、壊し、奪い去る アメリカの論理』(原田武夫著)を読みました。副題は「マネーの時代を生きる君たちへ―原田武夫の東大講義録―」。へ~、東京大で、こんな講義をしてたんだ。

それにしても、刺激的なタイトルですね。

同書には、大統領でも軍でも、大企業やITベンチャーの社長でもなく、それらをも支配下に置く隠れた勢力が紹介されています。とくに「誰」とは特定できないが、権力を持つ人々のグループだから<奥の院>と称されています。アメリカ建国時にヨーロッパから渡ってきた人たちの子孫で、現代では、全寮制のボーディング・スクールで子女の教育をさせ、代々、伝統を受け継ぎ、資産運用で自分たちの富を肥やしてきたのだとか。

もちろん彼らは、額に汗して働きません。稼ぐ手段は、投資です。しかし、その金儲けは、世俗的な目的でなく、宗教的な意味合いが強いそうです。惜しげもなく大金を寄附したりするのも、そのためです。この辺り『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を連想しました。

同書は、郵政改革を断行した小泉元首相を、日本人の資産をグローバルな金融自由主義に晒させた、日本のマネーが弱肉強食の世界に流れる回路を作った、と批判します。小泉元首相はアメリカの手先だ、というのです。

同書の出版は2007年。では、小泉氏がアメリカの手先なら「原発推進」のはずですが、2013年のいま、彼は即・原発廃止を訴え始めましたね。これは、どういうことでしょうか?

いま『黒金の志士たち』を読んでいます。幕末モノです。鉄製大砲で武装しないと、日本は列強の植民地にされてしまう。そういう危機感が、草莽の志士たちにはありました。

新自由主義というのは、領土こそ奪わないが、バーチャルマネーを奪い合う「植民地主義」なのかもしれません。

君子危うきに近寄らず。いたずらに資本経済に足を踏み入れず、実体経済の地に安住するのが得策と思います。鎖国よ再び、というわけには行かないのでしょうかね。


やってみた結果、空振りだった

2013年11月21日 | やってみる

昨日  249 PV 102 IP
一昨日 145 PV 60 IP
19日  267 PV 91 IP
18日  220 PV 78 IP

直近の、このブログのアクセス数だよ。「宝くじ」だと検索に引っかかり、ヒット数が上がると思ったが、大間違い。249pv、102ipだった。やや上がったけど、「何らかの更新したから上がった」レベルだね。特別に上がったレベルでない。

なぜか、このブログの解析ツールが一時、無料で使えた。「過去最も読まれた記事」を見ると、2010年4月1日の「宝くじの高額当選者は本当にいるか?」だったんだね。「検索キーワード」も「宝くじ」が多い。だから再録したんだけどね。空振りだったよ。