壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

どじょう言い

2011年10月06日 | 川柳

旅行から戻ると首相変わってた 函館 んみゃーち

関心があるからこその無党派層 豊橋 裏ドラ八百

完成しスカイツリーの写真減る さいたま 関根一雄

謙遜に俺使うなとどじょう言い 小矢部 山藻と巡狐

青年よ寸志ぐらいは持ちたまえ 川越 麦そよぐ

■10月7日(金)の毎日新聞、万柳より。

第一句。面白いですね。首相がコロコロ変わることを揶揄しています。

第二句。『世論の曲解』の要旨を、一句でまとめ上げています。すごい。

第三句。子どもが成長し、写真が減る。人間って、そんなものかもしれません。

第四句。鯛もイワシも、どっこい生きている。鯉もどじょうも立派な魚だ。

第五句。大志も寸志も、持つのは、自由ですよ~。おまけにタダだし。

今日も秋晴れのいい天気です。
見る人はしかと見抜くよ厚化粧(愚作)



『学力問題のウソ』(2)

2011年10月06日 | 読書(ノンフィクション、実用)

『学力問題のウソ』(小笠原喜康著)には、次のようなことが書かれていました。

知識を得ることを、他との関わりから独立して捉える考え方がある。表象主義という。これに対し、知識を得る、学ぶ、参加する、関わる、といったことを同一視する考え方がある。この反表象主義が、勢力を強めている。

これって、知行合一じゃないですか。「助け合いって大切だよね」とただ学ぶだけでなく、実際にボランティアをする人が増えたり、NPO活動が活発になったりするのは、まさに、このことなんだなぁ、と思いました。


大学がES指導に力を入れるワケ

2011年10月06日 | 見聞きしたこと

企業の採用場面では、学生に、履歴書だけでなく、エントリーシート(ES)というものの提出を求めます。これには、いくつか狙いがある。

1)過重な課題を出し、「とりあえずエントリー者」を減らし、手間を省きたい。
2)過重な課題でも挑戦してくる熱意ある学生を採用したい。
3)ESに書かれた内容や構成から、学生の資質や知的レベルが分かる。

一方、学生を送り出す大学は、就職率を上げるため、学生にESの書き方などを、懇切丁寧に指導しています。最近は、上位大学も含め、どの大学も面倒見が良くなった。こうした変化は、知っていました。

それにしても、なぜ、大学が面倒見が良くなったか。たぶん、学生を多く集めるためだろうな、大学も経営だから。4年後の就職を心配する学生(つまり大学にとって客)も多いし。単純にそう思っていました。

しかし、ほかの理由もあったようです。以下、本日の読売新聞より。

「(人材採用支援会社の)リクルートワークス研究所によると、ESの普及はこの十数年。(中略)背景には(企業の)大学への不信感があると見る」

企業の大学への不信感とは……。かなり驚きました。大学は、この不信感を払拭するため、ES指導に力を入れているんですね。

入り口は広げなければならないし、出口は質を保たなければならない。同記事も、「そのESの指導に大学が力を注ぐとは皮肉なことだが、傍観できない実情も分かる。大学には、つらい時代だ」と結ばれていました。


書こ

2011年10月06日 | 川柳

宿題がうれしいらしい1年生 神奈川 カトンボ

支持政党ないし「なでしこ」とでも書こ 東松山 きみちゃん

自腹切る直訳外人驚いた 千葉 喜術師

押し売りが圧倒される厚化粧 東京 ひねのり

雨上がりやや重ダート運動会 神戸 芋粥

◆以上、本日(10月6日)の毎日新聞、万柳より。

第一句。衆院1年生にも、こうあって欲しい。

第二句。なんかゆる~いなぁ。

第三句。おお、その通りですねぇ。

第四句。重い時事ネタばかりでなく、たまには息抜きが必要。

第五句。「パパの動物園は、お馬さんばかりだったよ」と。