ソプラノ歌手 中川美和のブログ

ソプラノ歌手 中川美和のブログ

ティータイムコンサート クリスマス、終わりました

2012-12-18 17:33:23 | コンサートのご案内&ご報告
ご報告遅くなりました~。
『ウインズ南柏 クリスマスコンサートティータイム』、終わりました~!

私のお仕事は大きく分けると、音楽メインのコンサートと、コンサート全体の構成から全てを任せていただくコンサートと二種類になるのですが、今回のコンサートは後者。
ファミリー向けコンサートなどは構成を工夫するのが中心になります。音楽メインも、構成メインも、どちらが楽で、どちらが大変というものでもないです。
構成が中心のものは、台本を書いたり、衣装を考えたり、曲と曲とのつなぎを工夫したり…と、練習以外にも実はかなり準備に時間がかかり、結構頭を使います。

今回のコンサートには、二期会オペラ研修所時代の友人、ソプラノの鳥屋有紀子さんに手伝ってもらって、ソプラノ2人で華やかに
プログラムの最初は、やはり一番人気の日本の懐かしい歌から。お客様の耳馴染みの良い曲からはじめて、軽く盛り上げていきました。日本の歌の最後は『千の風になって』。
私は、この曲をお客様の前で歌うのは、実は初めてだったのですが、お客様が泣いていらっしゃるのを見て、私も何だか、じーん…
いえ、歌い手が泣いてはいけないのだけれどー!ちょっとウルっときてしまいました

その次は今度は明るく、クリスマスソングに突入です。このメドレーは有名なものと、そうでもないものも入れて。フランシス・レイの『オーベルビリエのノエル』は、あまり有名じゃないけれど、名曲です!
児童合唱団に入っていた時に歌った曲なんです。大好きなの

クリスマスソングの後は、ミニドラマを演じながら、クラシックの解説を色々としていきました。
その中で、オッフェンバック『天国と地獄』や、メンデルスゾーン『結婚行進曲』などの曲をピアノが演奏すると、お客様から、

「あら~、この曲もクラシックなのねぇ~
「結構クラシックって身近なのねぇ~


などと声がかかり、とてもドラマが進めやすかったです(´∀`) 嬉しかったなぁ。

…ミニドラマは、もちろん台本はきちんと作ってあったのですが、まあ、ソプラノという人種は、その場の雰囲気でテンションがめちゃくちゃ高くなってしまう性癖があるのでね。
2人で、お互いどれだけアドリブを入れられるか張り合って勝負してるくらいな勢い…(笑)
いえいえ、ちゃんとお客様から笑いを頂きつつ、とりあえず大体のストーリー通りには進みました。でもアドリブって、ハマると楽しいね…(笑)
ちなみにミニドラマの最後、『こうもり』の重唱が、女性二人なのはご愛敬。(本当は男性2人と女性1人の三重唱なんです)
明るく楽しく盛り上がり、一部が終わって休憩です。

休憩後の第二部は、「サウンド・オブ・ミュージック」からメドレーで始めました。
鳥屋さんも私もディアンドルに衣装替え。
あ、ディアンドルというのは、サウンド・オブ・ミュージックの舞台となったオーストリアや南ドイツの民族衣装のことです。民族衣装を着るだけで、なかなか雰囲気が出るものです~蝶々さんを歌う時に着物を着るようなものですね。
留学した時に色々買ってきたディアンドルが日の目を見て、嬉しい限り~。

さて、サウンド・オブ・ミュージックの後は、いよいよクラシックのオペラアリアを次から次へと歌いました。
一曲ごとに、それぞれが、そのキャラクターに合った衣装を身につけ、演じました。
ムゼッタはムゼッタらしく、黒長手袋に豪華な宝石、ショールに大きな髪飾り。
ケルビーノはケルビーノらしく、ズボン役、男の子の恰好で。

そして最後、鳥屋さんが椿姫の衣装で出てきた時は、その豪華さに、お客様から、
『 おぉ~…
と、どよめきが。
キャーやったー(゜∀゜) 狙い通り!!

私の考えなのですけれど。コンサートにおいて音楽が大事なのは言うまでもなくもちろんですが、ドレスや衣装も、ものすごく大事だと思うのです。
まして椿姫、コンサートの最後の曲なら、お客様も華やかなものを期待されますからね~

そんな訳で、今回は衣装やドレスがたくさんでした。
鳥屋さんと私、それぞれ5着ずつです。…うわ~、2人合わせたら10着かぁ…改めて考えるとすごいわぁ…

かなりの見ごたえがありましたので、その写真を全てのせようかとも思いましたが、今回のコンサートは、次から次へと変わる衣装の豪華さというのが一つの売りでしたので、それはいらして下さったお客様だけのもの。
という事で、今回は舞台写真はなしで、ご容赦ください
もしそれでも気になる!という方は、ぜひまた次のコンサートを見に来て下さいね

音楽はもちろんですが、構成中心のコンサートを考えるとき、私はとにかくお客様に『楽しんでいただく』事をメインに置いています。
音楽を楽しんで頂くコンサート、構成を楽しんで頂くコンサート、どちらでもお好きな方にいらして頂ければと思います。

せっかくですので、写真、ちょっとだけお見せしますね。


これは休憩中に、控室で撮ったもの。
私はミニドラマで演じたボーイさんの格好。そして鳥屋さんは二部の「サウンド・オブ・ミュージック」のディアンドル姿です。2人とも早替え大会で疲れて、目がうつろ~(笑)


で、こちらは終演後に撮ったもの。

ピアノの金子渚ちゃん、私、鳥屋さん。
両手に花っ(゜∀゜)/


金子さんも、ものすごい量の曲目をずっと弾き続けてくれました。アレンジも色々お願いしました…本当にありがとう!!
ちなみに私の母校、桐朋の後輩ちゃんです。同じ学校出身だと、何かうれしい~

さてさて、以下が当日のプログラムです。

オープニング We wish you a Merry X'mas

≪日本のうた・歌・うた≫
☆浜辺の歌
★椰子の実
★待ちぼうけ
☆ペチカ
★トロイカ
☆霧と話した
★千の風になって

≪クリスマス・メドレー≫
★きよしこの夜
ひいらぎを飾ろう(ピアノ独奏)
☆もみの木
☆赤鼻のトナカイ
★牧人羊を
★オーベルビリエのノエル
☆アメイジング・グレイス

≪ミニドラマ~クラシック・レストランへようこそ!≫
台本/日本語歌詞 中川美和
ボーイ: 中川美和  客:鳥屋有紀子

※使用曲目
ミュージカル『メリー・ポピンズ』より
 “ Jolly Holiday~楽しい休日~ ”

喜歌劇『こうもり』より
 “ mein schoenes,grosses Vogelhaus~きれいで大きな鳥小屋が~ ”

休憩

喜歌劇『こうもり』より
第三幕前奏曲<ピアノ独奏>

ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』より
☆テーマ曲
★私のお気に入り
☆★ドレミの歌
☆★エーデルワイス

ショパン 『ノクターン』 <ピアノ独奏>

歌劇『フィガロの結婚』より
★ 恋とはどんなものかしら

歌劇『ラ・ボエーム』より
☆ 私が街を歩くと~ムゼッタのワルツ~

歌劇『カルメン』 より
前奏曲  <ピアノ独奏>

歌劇『ホフマン物語』より
★ 人形の歌 ~森の小鳥は憧れを歌う~

歌劇『椿姫』より
☆ そはかの人か~花から花へ~

※アンコール※
喜歌劇『天国と地獄』より
☆★ カンカン
きよしこの夜(お客様とご一緒に)

(☆は鳥屋有紀子さん、★は私の歌)

でした!
今回は自分で言うのもナンですが、お客様の評判もよろしかったようで、結構ボカンボカンと笑いを頂き、「楽しかったわ~」というお言葉を、終演後にいっぱい頂きました。
二時間半という長さでしたが、飽きずに聴いて頂き、楽しんでいただけたのは嬉しい限り。えへへ。良かった~

また、オペラのキャラクターの衣装も、かなりハマっていたと思います。小道具も凝りましたからねぇ~。
ふふふ、ドンキホーテをハシゴしたり、色々手作りもして頑張ったかいがあったぞ…
お客様や、主催の方からも、ご満足いただけたご様子… お褒めの言葉も頂けたので一安心です。

これからも、音楽だけでなく、コンサートの構成については、ちゃんと考え、準備してやっていきたいです!頑張るぞー。

ウインズ南柏のスタッフの皆さま、当日だけでなく、練習でホールを使わせて頂いた時からいつも色々とご配慮いただきました。大変お世話になりありがとうございました。
そして、今回のお仕事をご紹介下さったピアニストの津々見由里さん、本当にありがとうございました!

それから何より、今回の大変な仕事にずーっと付き合ってくれた渚ちゃん、鳥屋さん、ありがとう!!
私の無茶ぶりにも、とことん付き合ってくれて感動です~

これで私の年内のコンサートのお仕事は、とりあえず全て終わりました。
身体が楽器の歌い手の私。5月の帰国以来、かなりハードスケジュールの毎日でしたが…
ああ、どのコンサートも、喉も壊さず、風邪もひかず、全部無事に済んで良かったあああぁぁあ!!
(心の叫び)




コメント欄開きました♪一言下さるとうれしいです
ブログランキングに参加してます。ポチっと!クリックして下さいね~。 





最新の画像もっと見る

コメントを投稿