ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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ルチアとか

2011-01-21 11:31:08 | 歌のこと
久しぶりに日本でのわが師匠、О先生のレッスンでした。なつかしや母校。といっても、夏に行ったけどね(´∀`)
先生の前でも、人前でも歌えるのはうれしいです。本当はペッリーニにしようかと思ったけど、家で軽く声を出してたらドニゼッティの方がいいような気がして、ルチアの狂乱のアリアに変更。
↑私これよくやります。一週間きっちり自分で練習して整えといたのに、直前になって他の曲にする・・・てパターン。

どうかと思うんですが、そういう時は変更した方が良い意味で無理がないので、今日も変えてしまいました。
いやー久しぶりに歌ったわ。
ルチアのように、オペラ一本全幕通して歌ったことがあるやつは、やっぱり違うなーて思います。
レッスンでアリアを一曲歌うだけでも、前後の場面の気持ちがわかっているので感情移入しやすくて、歌ってて楽しいですー。それに狂乱ものって好きだし。

でも「ここはこんな風に歌った方が怖く聞こえるかも・・・!」
と思って、わざと気合の入った声を出したら(『亡霊が・・・!亡霊が!私たちを引き裂くわ!』という歌詞のところです。何かつい怖くしたくなるでしょ・・・?)
その後。

ブレるブレる。

あー・・・
なんていうんだろう・・・

結果としてそういう表現になるのはアリだけど、最初から狙いまくって「わざと」やるのはダメですね、ほんと・・・
その後、改めてポジションを取り直せる箇所があったんで、取り戻せたけどさ・・・ちょっと反省。

余談。
ちなみに私がこの曲で大好きなのは、カデンツァの後。Sprargi d'amaro~から最後まで。
ここは自然な感情で歌えるので、自然とイケイケな歌になる・・・そういう風に歌えるところは、やはり失敗しにくいです。つーか、失敗してても気分が乗ってるから気付かないって言うか・・・


そうそう。
日本だから当然と言えば当然ですが、О先生にレッスンして頂くのも、昨夏以来お久しぶりだったんですよ。
相変わらずお若い先生。
お土産にドイツで買ったハーブティーもって行ったら、(すいません、あんまり高いもんじゃなくて・・・
キャッキャ言いながら袋を開けて
「あ~ハーブティー!?ぼく好きなんだよねっっ えーとどれどれ・・・ガサガサ」
って、おっしゃってました(笑)

うーん、若い。

見習わねば・・・(´∀`)



さてと、今日は一日空いているので、みっちりと今度の本番のプログラム詰めますかね。
昨日のルチアは、本番で歌う予定のドニゼッティ『連隊の娘』と、作曲者が同じ分、共通する部分もずいぶんあるなー、なんて思ったり。
だから結果的に、レッスンでルチアを見ていただけてよかったです。

演技も、あくまで歌あっての事。先に演技や我が出てしまっては、ちゃんと歌えないんだなー、と、昨日気付かされたので、また改めてきちんと向かい合わなくちゃね。




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