ソプラノ歌手 中川美和のブログ

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落書きとプログラム改良。

2011-01-14 11:28:42 | 歌のこと
昨日の晩。子供の頃入っていた児童合唱団で使っていた楽譜をいくつか引っ張り出して、どれかコンサートに使えるかな~、と考えていたんですが。


中で見つけたその楽譜


よく見ると

落書き。




まあ子供のすることですから・・・(笑)
『ねむれないおおかみ』という曲なので、おおかみのつもりなんでしょうね。
ちなみにおおかみが持っているのは左手にフォーク、右手にナイフ
そして、おおかみの上にあるのは食べたいな~、とイメージしているフキダシ。その中に骨付き肉・・・いわゆるギャートルズの原始肉があるのです。(作者談)

でもこうしてお見せできるのはまだマシな方で。
今回歌う予定のものに、青島広志先生の『11ぴきのネコ』とかがあるんですが。

もう、落書きだらけ。

ピアニストの分も楽譜をコピーしなきゃいけないから、落書きを消すのがすごい大変だった・・・
(また20年前の楽譜なので、紙が劣化して破れやすくなっているんですよ・・・)

何をやっていたのか、小学生時代の私・・・orz


さてさて、昨日、そのコンサートの伴奏合わせをピアニストとしていたんです。
その時はもうプログラム、一応一通り決まっていたし、問題ないと思っていたんですね。今回はお子さんが多いコンサート、という事で、子供向けの曲を多くしたのですが。そうすれば、問題ないし、間違いないだろう、と思っていました。

なのに、録音したものを聴いてみたら・・・

退屈・・・

一曲一曲はとても良い曲なんですけれど。
でもそれを録音をつなげて聴いてみたらそれが安易さにつながっている感じがして・・・簡単に言うと、似たような雰囲気の曲ばかりで飽きてしまうかな、と。

大人の私ですら飽きてしまうのに、子供が飽きないわけはないだろう・・・と。

もちろん、曲はそのままで、お子さんたちと一緒にうまく楽しんでもらう方法もあるとは思うのですが・・・子供もいない私には、歌いながら子供たちにうまく合わせることもできないだろうし。

自分の浅はかさにちょっと自己嫌悪です。
つい、『子供が多いなら、こういう童謡をつなげていけば、問題なく進むだろう』という、無難な逃げに陥ってしまったのかもしれないな。
結局、自分の足を引っ張ったのは『この曲なら大丈夫だろう』、という考えで。確かにそれなら失敗はないけれど、失敗しないという事は、成功するという事ではないですよね・・・

自分に歌える曲、というのは選曲も含めての事、という歌手の基本を忘れていた気がします。反省。
クラシックも、そうでないものも、本質は同じですねえ・・・

でも落ち込んでいる時間もないし。
へこんでいるのは、合わせをした最寄り駅の池袋から、新宿までの帰り道の短い間だけで(笑)
帰宅してからふたたびプログラムを推敲して、大体決まりました

別に一から崩すわけではないので、今までのように時間はかからなかったのかも。
それを大事にしながら、もーちょっと練っていきます





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