金属中毒

心体お金の健康を中心に。
あなたはあなたの専門家、私は私の専門家。

バレンタイン7

2009-02-20 11:25:12 | コードギアス
7
天子をお部屋に戻して、星刻は自分も執務室に戻った。
戻ってみると。
「星刻様!」
香凛が待ち構えていた。
「どういうおつもりです。天子様を一人で外に出すなんて」
一応中華の再統一はできたが、まだまだ敵は多い。親衛隊も連れずに外に出るなんて。
両手を腰に当て、眦を上げ香凛は迫る。
「お一人ではない。私がお連れした」
わかっていない返事を星刻は返す。
香凛に言わせれば、それだから問題なのだが。
星刻だから、信頼できて、信用できない。

天子が星刻に小さい頃から懐いているのは知っている。星刻が天子をどう思っているかもいやというほど知っている。応援して祝福したい気持ちはある。しかし、天子はまだ14歳。2人きりは早すぎる。

怒りながらも香凛は「何かされましたか」と探りを入れる。
星刻は答えた。「ゆきうさぎを作って差し上げた」

いつものさらりとした調子で雪ウサギをと答えられ、香凛は思いっきり脱力した。