金属中毒

心体お金の健康を中心に。
あなたはあなたの専門家、私は私の専門家。

jituwa

2010-11-22 21:34:21 | Weblog
ゼロ革命後、天子様が日本で会議(という口実でのお買い物)に参加された後、街中できらきらネオンの大きな御家を見つけた。
今まで見たことも無いクリスマスケーキのような御家に天子様は赤い瞳を大きく見開いて、「あれは誰の御家ですか?」とお尋ねになった。
訪ねられた護衛は「・・・・」。実はそこはラブホだった。
護衛達は顔を見合わせて汗をかきながらようやく一人が小声で「えー、天子様、あそこは・・・ご休息のホテルでございます」

後日、星刻が天子様とともに会談に出席した帰り、さすがに退院したばかりで連日の公務に疲れを隠せない星刻の様子を護衛兵から聞き、
天子様は愛らしく微笑んでおっしゃる。
「星刻とホテルでやすみたいの」
小さな手が指す先は、ネオン輝くラブホであった。

切れ端

2010-11-22 20:41:43 | Weblog
 フランス地区財務大臣のリシュリューは人質にされた一人だった。人質のほとんどが絶望と不安に打ちひしがれていた。そのなかで10代の少女2人だけが絶望していなかった。
「シンクーがいるわ」
「ゼロ様が必ず手を打ってくださっています」
少女達の信じる男達は強いし、有能だ。だが一人はすでに故人であるし、もう一人もあの戦場の最前線にいたのだ。生きているとは思えなかった。

いやがらせのつもりなのか、皇帝ルルーシュは人質監禁部屋に大型のテレビを設置した。写るニュースはリシュリューをさらに叩きのめすものばかりだった。ブリタニア貴族制の廃止。抵抗する貴族を一族・領地・領民を含め抹殺。EU軍の壊滅被害。中華軍の敗退。アフリカの内戦地帯の消滅。もちろんフレイアが使われたのだ。
ニュースのたびに各国代表は顔色を失くした。嗚咽を洩らさないのがせいいっぱいの各国代表の中で、少女達だけが明るかった。


雑文

2010-11-12 00:10:18 | Weblog
天子様の誕生日は1/28である。ゼロ革命後は毎年親しい人々を招待して和やかににぎやかに祝ってきた。
まぁ、親しい人といってもほとんどが世界各国の要人であるが。例えば天子と一緒に悪逆皇帝の人質をされたエジプトの元大使。今は財務大臣の職にある。
彼は、人質時代の天子に玉子の割り方を教え、目玉焼きを作れるようにしてくれた。他にもEUの副使で今はフランス地区の財団の当主は、根気良く20時間も天子に付き合いちょうちょ結びの結び方を教えてくれた。
不安やストレスで押し潰されそうな人質生活の中で愛らしい天子の存在は癒しであり、天子に何かを教えるのは彼ら自身のためでもあった。

天子の小さな手に自分の手を添えて、何度も何度も何百回も繰り返しちょうちょ結びを結んではほどく。天子が自分でちょうちょ結びを作れるようになったときには思わず人質全員で拍手喝さいした。