金属中毒

心体お金の健康を中心に。
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プロポーズ小作戦98  ワードの故障ではないです。

2009-08-20 09:45:37 | コードギアス
プロポーズ小作戦98  ワードの故障ではないです。

清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 清楚 可憐 神聖 
くりかえし、くりかえし、くりかえし

もし、星刻の頭の中を覗ける人がいたら、「お経かねぇ」と思うだろう。


実際精神的にはお経に近い。
星刻は意識を保つために天子様のことだけを考えていたから。
天子様を形容する美しい言葉を繰り返す。

1時間近くそうしていた。よく知られているように胃炎の痛みは波を持っている。ピークを過ぎれば一時的には収まる。




清楚 可憐 神聖 
清楚 可憐 神聖 


この3つの単語はあの出会いの日からずっと星刻の支えになっている。
例えば、士官学校で某教官に押しtaoされたあの夜など。
天子様のお姿を想うことさえ、彼女を汚すようでできなかった。
その夜、この言葉たちが星刻の中で支えになった。

プロポーズ小作戦97

2009-08-14 22:51:51 | コードギアス
プロポーズ小作戦97

神経性胃炎を経験した人にはわかってもらえるだろう。
痛み始めると神経がそこに集中する。結果、脳は痛みをストレートに感じることになる。
こういうときの対処は2種類。気を失うか、意識を他にそらすかである。

星刻の場合、何度も視界がブラックアウトしかけた。その度に必死で取り戻した。
意識を失うほうが楽なのはわかっている。しかし、そうできない理由がある。
星刻が意識を失った時点で、白虎部隊は戦闘力を失う。
なぜか。
第12世代である白虎はたとえ1機でも軍艦百艦に値する戦闘力を持っている。(参考までに。ランスロットは三百軍艦単位である。ガニメデは8軍艦単位と推定されている)
そんな危険な機体を傭兵上がりに操縦させる。
もしも、裏切ったら。   世界はどうなる。天子さまは!
その危険を防止するために星刻は自分自身を安全装置として組み込んだ。最悪の場合、星刻が頭を撃ち抜けば白虎は停止する。永遠に。
いずれはその部分もプログラムに代行させるつもりではいたが・・・。

全てが裏目に出ていた。

プロポーズ小作戦96

2009-08-14 19:16:21 | コードギアス
プロポーズ小作戦96 2021年2月10日


ナナリーはインド公式政府に通信を送る。
選んだのはオープン回線。
通信の内容は、今世界の注目を集めている両諸島においてのトラブルにゼロが世界平和を守るために動く。ついてはブリタニアがゼロの正義を共に携える友好国として、中華との話し合いを提案する。

同時に裏ルートでインドに教える。赤い水は危険で経済的にも価値がない。

インドがナナリーの提案に公式に応じる。



続いてナナリーは私的通信を送る。
「天子様。もうすぐあなたの大事な人は帰ってきます」
そう伝える。
また戦争になるのかと不安を抱えていた天子の顔に笑みが戻る。
大事な妹(のような存在)を喜ばせた後、ナナリーは宰相に命じて中華に公式通信を申し入れる。
しかし、中華にはそれに応じる立場の者がいない。

中華最大の弱点が露呈する。
改革を最大限効率的に進めるために権力をただ一人に集めた。同時にその人物が最強の軍人でもある。
それが中華の現状。本来なら、神虎の通信システムで解決するはずだった。
今のシステムなら世界中どこにいても指示・命令はできる。そのはずだった。この時点まではうまくいっていた。
しかし、中身の星刻が痛みで動けず意識を保つことさえかろうじて・・・この状態ではどうにもならない。

プロポーズ小作戦95

2009-08-14 18:43:27 | コードギアス
プロポーズ小作戦95

かくして、ルーズベルトは呼び出された。
ナナリーの命令に法的な根拠を付加するための有能な道具として。
そういう点、ナナリーの感覚は兄と同じである。相手の感情面より、能力面で評価する。
人を道具としてしか見ていないのか、と非難する向きもあるだろう。しかし、生まれ(血筋)で激烈な区別のあるブリタニア・ヨーロッパ園ではむしろ革新的で人道的な思想である。

ナナリーは皇帝である。皇帝の行動には国の為の意味がある。
今回は≪ブリタニアは今でもこれからも世界の中核である≫これを世界に知らしめる効果がある。



ナナリーはゼロ・スザクに連絡を取る。
自分の作戦に沿って動いてもらうために。
このところ、ゼロが中華よりになっているから、それを是正する意味でもゼロには動いてもらう。

星刻が胃の痛みで停滞している間に物事は動きだした。

プロポーズ小作戦94

2009-08-14 18:11:33 | コードギアス
プロポーズ小作戦94

話は少しさかのぼる。
天子がナナリーに相談したのは、『好きな人がご飯を食べてくれないの。
ナナリー様から頂いた本に書いてあったの。
好きな人の手料理ならなんでもおいしいって。
それでね、…私も星刻に手料理を作りたいの。』
天子は気が付いていない。2つの文章に分かれているが、≪星刻が好き≫と言っていることを。
『それなら、以前私が体調を崩した時の・・・』
ナナリーは亡き兄が作ってくれたたくさんの料理を思い出し、その中から一番簡単に作れそうなスープを天子に教えた。たぶん、野菜を煮込むだけのそのスープなら天子でも作れる・・・失敗していても星刻ならそれを指摘することはないだろう。

 
星刻の体調不調をナナリーは天子に聞く前から知っていた。ブリタニアの情報網は世界中に張り巡らされている。
まわりに気づかれないよう、星刻が細心の注意を払っていることもナナリーは知っている。
しかし、天子は気がついた。
それだけ悪いということだろう。



ナナリーの視点から見ると星刻という存在は、亡き兄が残した世界平和の為の柱。
それが、揺らいでいる。

『この戦いは早く終わらせます』
ナナリーはチェス盤を前にひとり語る。
チェス盤にはただ一つの駒。
黒のキングだけがいた。


プロポーズ小作戦93

2009-08-11 15:16:51 | コードギアス
プロポーズ小作戦93 2021年2月10日

島の表面ではインド藩王連合軍と中華公式軍の精鋭(表向きは精鋭)たる白虎部隊がにらみ合う。テレビカメラは映像を世界に発信する。
では、光の届かない水面下では?

水面下ではインド公式正当政府と中華連邦臣下筆頭にして大司馬たる星刻の探り合い、話し合いが続いている。
インド政府の一部は戦いを回避するための話し合いなのに、戦場にいる最高司令官が相手とはと難色を示す。

インド公式政府の本音としては今回のことをいいきっかけに、正当政府に反抗的な藩王を追放したい。可能なら殺したい。

その後、新たな情報によりインド政府は方針を決めた。
インドが極秘ルートで仕入れた情報では、今回発見された赤い水はわずかな刺激でも大爆発を起こす。そのために多数の島民が死傷している。さらに報告によると赤い水は爆発臨界点が不安定で、つまりいつどんなことで爆発するかわからない危険なしろものである。結論として手に入れる価値は無い。
中華がテロリスト殲滅とテロ支援国家(正当政府に反抗的な藩王国)の僕滅を行ってくれるなら、あんな利用価値の無い島ぐらい熨斗(のし)を付けて献上していい。

インドの公式対応は定まった。
インドがどう考えようと、中華が応える義務はない。

中華の返答には時間がかかった。
インドはそれをこう類推した。テロリスト集団を戦場で殲滅し、白虎部隊のデビュー戦にするつもりだと。
しかし、現実はインドの推測を超えていた。
最高司令官にして神虎の唯一の乗り手である星刻が、持病の胃炎の痛みのためにコクピットでうずくまっていた。
手持ちの鎮痛剤が効かない。すでに最後の1本も打ってしまった。
地上に降りて島に仮設した基地に行けば、他系統の鎮痛剤もあるが。

星刻はコクピットのガラス面に映る自分の顔を見た。
青いのを通り越して土気色である。
冷たい汗がコクピット内のキーボードに滴る。
今の自分の姿を、部下にも敵にも見せることはできない。








うちの子達は胃炎持ちが多い。



プロポーズ小作戦92

2009-08-09 10:08:31 | コードギアス
プロポーズ小作戦92

ナナリーは死に際の兄に『(ギアスに繋がりのある)この力を使うな』と言われてから、一切力は使っていない。代わりに盲目だったころに得た勘がさえてきた。視覚情報と情報機関からの報告を加味して、総合的に判断する。それでも迷いがあるときナナリーは相手の手に触れる。触れた時自分がどういう感覚になるか、温かいか、冷たいか、寒いか、最終的にナナリーは身体感覚を判断基準とした。
過去、それで間違えたことはない。
皇帝ナナリーの人物鑑定眼は宰相シュナイゼルを始め、世界の指導者が認めている。

天子に対しては敬愛と忠誠のみを捧げつくしている星刻さえも、ふとした折につぶやいた。「ブリタニア皇帝の鑑定眼が天子様にあれば・・・私がいなくなった後も安心なのだが」と。
最近は天子も朱禁城で謁見する。その時の空気が星刻に言わせれば問題なのだ。礼儀や形式はきっちり守っているのだが、天子がいるだけで空気がふわふわ、ほわほわ、ほんわか、ほよほよ・・・などひらがなでしか表現できないものになる。
「天子様のお人柄がお優しいから」と皆言う。
その声を聞くたびに星刻は思う。顔には出さないが。(天子さまは優しい。愛らしい。清浄で美しい。当然ではないか。天子様なのだから)
だからこそ心配だと星刻は思う。万が一にも誰かが、天子様を傷つけたり汚すようなことがあれば。
殺す。
こういうとき無意識に星刻の手は剣を探すのである。

プロポーズ小作戦91

2009-08-08 12:07:23 | コードギアス
プロポーズ小作戦91

はっきり言う男。
それがナナリーの感じた第一印象。少なくともこの男、ジークは嘘を言っていない。
インドと中華が対立している地点にわざわざ手をつっこむなど、飢えた虎の前にウサギを差し出すようなものだ。
それで本格的な戦争がはじまるとしたら、歴史はすべての原因をブリタニアに押し付けるだろう。

ジークは法律家としても法史家としても高名だが、なりよりも反皇帝派として有名である。
≪歴史的に見て、血筋による支配体制の時代はすでに終わっている≫
それをかの侵略皇帝にたいしても、悪逆皇帝にたいしても、どうどうと論じた男。
父の代では50回ほど投獄されている。皇帝の怒りにふれたのだが、その度に恩赦を出しているのも父皇帝である。
口の悪さ以上に有能な人材で、替えがいなかったらしい。

そんなジーク・ルーズベルトである。慈愛の皇帝ナナリーに対して政治センスを無能と言い切ることぐらいは、まったく抵抗を感じない。