金属中毒

心体お金の健康を中心に。
あなたはあなたの専門家、私は私の専門家。

21話語2時間30分後の妄言

2008-08-31 20:09:16 | コードギアス
21話語2時間30分後の妄言

この1ヶ月星刻はどうしていたんでしょうね。
ものすごく苦労していたと思うのですが。
同盟国からは責められ、中華連邦内ではこれを好機と考えた軍閥や地方勢力が暴動や反乱を繰り返し。
だいたい、天子様を戦場まで連れてきたのも、同盟国に対し中華がいかにこの超合衆国同盟に本気であるかを示す意味もあるでしょうが、本国の洛陽勢力がどう動くか判らない面も大きいのでは。つまり、自分の手元から天子様を離しては、またどこかの勢力に捕らえられたり最悪殺害されかねない。
「私がお守りいたします。決して天子様を危険な目にあわせたりはいたしません」
それに対して、むしろ天子様のほうが「(あなたの行くところに私を)連れて行って」とお言葉を与えたのかも・・・また妄想が走りそうです。


21話の2時間後の感想

2008-08-31 19:55:27 | コードギアス
21話の2時間後の感想
こう来ましたか、公式さすがです。
先ほど軽く各サイトを見てきましたが、やはりスザクの仮面ライダーも真っ青な大回転キックの印象が強いです。
 そして、何ですか。あの1ヶ月後の文字は。
えー!!
公式スタッフはその隙間を埋めよとおっしゃるのですか。
まるで、鋼のテレビ版と映画の1年間の隙間のように。
つまり、ずばり、その隙間を妄想して埋め尽くしていいんですか!!
ルルーシュとスザクが2人きりで1ヶ月、過ごしていた。
あ、シーツーもいますか。
いや、魔女に戻った彼女はルルとスザクがナニをしてても、ピザさえあれば、無視してくださるでしょう。
うわー!これから、サイトめぐりがものすごく楽しくなりそうです。

20話の7日と2時間後の感想

2008-08-31 19:47:44 | コードギアス
20話の7日と2時間後の感想
いまさらのように、感想を。
単純に『ゼロ』の死を一番泣いてくれたのは、蓬莱島の『日本人』達と考えます。
これから先自分達がどうなるかの不安も大きいでしょう。彼らは輝く存在であるゼロを信じて海を越えたのです。太陽がいきなり隠れたような気持ちでしょうね。
今更ですが、もし扇が斑鳩に乗らずに、蓬莱島の日本人のまとめ役として残っていたらと。
扇は「守りの人」とディートハルトも言っています。彼なら、教育・福祉・軍事の後方支援などの雑務をせっせとこなして、蓬莱島を単なる一時的な宿から、故郷に変えてくれたかもしれない。死者のための祭礼や、祭りを行なうことを通じて人工島に日本を作り上げる。
不毛のはずの金属の島の上に素焼きの植木鉢を並べ、どんぐりを植えて、「ここは森に成る」
そんな言葉を子供達にかけるまとめ役兼世話人。
適材適所という意味では、無能をさらす事務総長の肩書きよりも、蓬莱島の世話係の方が彼にはふさわしい。
あるいはゼロもこの戦いが終われば、扇をそうするつもりだったのかもしれません。蓬莱島は人種・宗教・民族を問わない『優しい世界』の最初の場所であるとして。そこでなら、扇とヴィレッタも共にいられる・・・。すべてのありえなかった可能性は光の中に消えました。

もっとも、ゼロに対する反乱は起きたかもしれません。朝比奈が鍵を開けてしまったから。


20話後8回目の妄言

2008-08-30 21:00:36 | コードギアス

そこにジノの姿を見たとき星刻は夢の続きだと思った。
先ほどの夢と、このところの激務が星刻の判断力をいくらか狂わせていた。

「シンクー、君は天子にうそしか与えないつもりか」
どこか、発音にくせのあるジノの声。それは夢で聞いた声と同じに聞こえた。

「違う、私はただ、あの方の瞳を、あのようなもので曇らせたくなかった」
あのようなもの、それが死んだ東京租界を示した。

(そうだ、あれはもう戦いですらない。虐殺だった。)
ジノは思う。私は信じないと。
フレイアの引き金を引いたのが、スザク。信じられない。どれほどの証拠を積み上げられてもジノには信じられない。たとえ、スザク自信の声で「私がフレイアを東京に撃った」そう公的に発表されていても。
発表を聞いてもなおジノは信じない。スザクの肩を抱きこんで、あいつを手の中に収めて、どうしたんだ?そう訊くまでは、誰の言葉も信じない。

「だが、現実だ。」
ジノの声は星刻の言葉と、自分自身の思い、両方への回答だった。

死者1000万人、東京租界は死んだ。
その事実を星刻はいまだに天子に告げていない。

あの東京決戦で、
星刻はできることなら天子は洛陽に残したかった。危険な戦場に大切な彼女を伴うなど考えたくも無かった。だが、上海があった。洛陽に残す戦力だけで、もしも上海が攻撃してきた場合、どこまで防戦できるか?まして、洛陽の禁軍にせよ、天子への忠誠心には疑問を持たざるを得ない。
時間。星刻にとってそれが最大のネックであった。
5年、いや3年あれば
3年あれば、天子は国母として人民の支持を得るだろう。そうさせる自信が星刻にはある。
しかし、その3年が。

私には無い。

星刻は口中に残る血の味を飲み下した。

黎星刻にはいましかない。
だから、危険な劇薬とわかっていながら、ゼロの手を取った。
部下にはならない。自らの言葉を否定するかのように直属に付いた。
そのゼロが、廃人と化した・・・。星刻は足元が揺らぐのを感じた。

激しく揺れる心中をそのままに星刻の手は震えた。
そのとき、それは聞こえた。


星刻、あなたが私に見せてくれる世界はあなたが造った箱庭なの?

鈴を振るような声でそう問われた。
「天子さま」
答える声は彼の手より、なお激しく震えていた

20話後7回目の妄言

2008-08-30 20:46:38 | コードギアス
20話後7回目の妄言

星刻、あなたが私に見せてくれる世界はあなたが造った箱庭なの?


ジノの手を借りて天子は軍の地下施設に来ていた。
電圧が下がっているのか地下施設は薄暗い。金属の匂い。アドレナリンの発する臭気。ここは天子の知らない世界だった。
(ここに星刻がいる)。
そう思うと圧迫されような思いが薄れていく。天子が感じた圧迫感は本能的な恐怖心だった。天子はそれを表す言葉すら知らなかった。

初めてきた場所であるのにジノの歩みに迷いは無い。
星刻が知れば、中華の情報部の怠慢を痛感するだろう。ブリタニア軍はこの地下秘密施設を造られた当初から知っていたのだから。



ある部屋の前でジノは足を止める。
ロックがかかっているがジノの前では無意味だった。

ゆっくりと開かれたドアに何かが引っかかる。
黎星刻が倒れていた。
天子からは見えないように角度を調整し、ジノは手早く脈を確認する。幾分早いが正常範囲だ。疲れて、ベッドまで行くこともできなかったのだろう。
同時にジノは床を確認する。血の跡はすぐ見つかった。部屋に入った瞬間から、鮮血の匂いと、特有の薬品臭に気付いた。騒ぎ立てる気は無い。ジノにも覚えがある。戦場ではどんなことでもあるのだと。


ジノは廊下に立たしたままの天子を部屋に入れた。
「私がいいと言うまで声を出してはいけない」
そう、念を押してから。


20話後6回目の妄言

2008-08-30 17:18:54 | コードギアス

ジノが朱禁城で天子の家庭教師兼お守りをしている間にも事態は動く。
中華連邦はジノが持ち込んだ、迷惑な爆弾(フレイア2号)のために右往左往していた。
高齢の将官達はもはや言葉を挟む事ができない。彼らの時代には無かった事が超高密度で起こっている。
 現状を把握し、命令を出し、報告を受け、今すべてが黎星刻ひとりに流れてくる。この時期の彼を中華の新王と呼ぶ歴史家がいるが、ギアス動乱期の時代研究家として、全面的に賛成する。
「広州第5区の暴動、鎮圧終了」
「桂林2区より救援要請」
「上海特区より、面談の申請あり」
それまで、どの報告にも3秒以内に返答し指示を与えていた黎武官が上海という言葉に止まった。
また、あそこか。そう言いたげな苦い表情。
上海は海外華僑とのつながりが強く、独自の軍隊を持ち、さらに正当と称する天子を掲げ反乱を起こそうとしていた。
黎武官はこのとき、亡き大宦官高亥の線から、直接多国籍企業のトップと密談した。密談の結果、反乱は雑種の暴動に摩り替えられ、神虎を中心とした部隊に取り押さえられた。中華軍でこの事実を知るのは黎武官ただひとり。


現状、上海は経済特区の名を得て、独自の繁栄を誇っている。だが、上海の本当の目的は中華の分断、すなわち経済において優位に立てる沿岸地方だけで中華連邦を再編成する事にある。この独立論はもう200年以上くすぶっている。歴史と伝統と実力を備えた反政府勢力だ。


黎武官はすでに10日近くまともに眠っていない。時差を考慮せず入ってくる報告に、また考慮できる状況でも無い。ブリタニア軍はいったん EUラインまで主力を下げたが、あくまでも一時停戦であり、いつ再進行するか分からない。黒の騎士団からは極秘通信で「もはや、ゼロは廃人と考えて欲しい」と連絡があった。
 各国からは、総司令の肩書きを持つ黎武官に説明と指示を求める通信や特使が山ほど来ている。EU系の国々からは、そのフレイア爆弾をブリタニア首都に打ち込めと過激な事を言ってくる州もある。
 あるいは騒ぎ立て、あるいは見透かそうとする特使達をなだめ終え、仮眠室のドアをロックする。
カチリ、ロックの音が響く。その残響が消えない間に星刻は倒れこんだ。ベッドに辿り着くだけの力が出ない。
 
 この当時の星刻には天子のお守りをする暇など無かった。

20話後5回目の妄言

2008-08-28 15:28:29 | コードギアス

ジノが差し出した手を天子は取らない。正しくは取れない。
天子は今まで、自分から誰かの手を取ったことなど無い。だから反応できなかった。
ジノは敏感にそれに気付いた。
(会いに行きたいのに、どう動いていいのか分からないのか)
天子の過去を考えれば、彼女にそういう発想がないのもうなずける。
生まれたときからこの朱禁城しか知らず、初めて外に出られたのがあの花嫁強奪のとき。
あのときの天子は、幼いばかりのアンティークドールに見えた。
そのお人形が唯一見せた感情。
『しんくー』
口の中でくるりと転がすように発音されるその名前。
その名を呼ぶとき彼女は人形では無くなった。
花嫁強奪の次にジノが天子を見たのは、エリア11決戦での黒の騎士団の母艦の艦橋。
天子は洛陽にいるものと想っていたのに、決戦の最前線に位置していた。視線を合わせたのは1秒足らず。それも通信装置の画面越しに。天子は気が付かなかったが、ジノは気付いた。
戦う力などまるで持ち合わせぬ天子が、それでもここは私が守るとばかりに、凛とした表情で敵である自分を見た。
そのときジノは思わず口笛を吹き呟いた。
「あの男を知らなかったらほれたな」
たまたまオープン回線になっていたので、戦闘中に不謹慎だと後でワンに怒られた。
ところで、実際のところ、ジノは天子に女としての魅力を感じたわけではない。
5年後ならともかく現時点ではどう見てもお子さまにしか見えない。女官達の噂ではあのエセ24歳の星刻が天子にほれているらしいが、・・・そういう趣味なのだろう。
あのときの言葉は一瞬呑まれかけた己を俗世に引き戻すための呪文のようなものだった

20話後4回目の妄言

2008-08-26 23:47:19 | コードギアス
シンクー  あいたい
天子は自分で気が付かないまま、声に出していた。

「それなら私が連れていってあげようか」
高い位置から、いきなり言われたブリタリア古語の言葉で、天子は今が何をしている時間かを思い出した。
「ごめんなさい」
しゅんとして、天子はジノに謝った。授業中にぼんやりしてしまった。

その天子にジノは華やかな笑顔を向ける。周りにいた女官達がその笑顔でばたばた倒れていくのはいつもの事なので誰も気にしない。
「いい生徒にはご褒美があるんだよ」
ジノの言葉はブリタリア古語なので、周りにいる女官(まだ、失神していない女官)達にはわからない。
「でも、忙しいのに、私のわがままで、会いたい」
一生懸命我慢しようとして、途中から本音が洩れていた。
ジノの見るところ天子はまだ子供だ。アーニャと一つしか違わないはずだが、東洋人は幼く見えるようだ。
あの星刻にしても24歳と聞いたときは詐欺だと思った。

永久の祈りさまへのコメントなぜか禁止キーワードではじかれたのでここで上げてしまいます

2008-08-25 18:35:12 | コードギアス
はじめまして。凪と申します。
永久の祈り様の20話感想にありましたように、確かにあの時星刻はアウトオブ眼中でしたね。
そして、今更気になるのが、神楽耶に側近がいないこと。単なる部下や家臣ではなく、天子様に対する星刻のような、コーネリアに対するギルバートのような。
あるいは、昔はいたのか、すでに戦死したのかとも思えますが。
 そして、一応星刻盲愛者として、あのときの言い訳を。
コードギアスの世界で、もっともゼロの存在を必要としているのは星刻ではないでしょうか。なぜなら、星刻にはもう時間がないから。星刻にはこの超合衆国が失敗したときやり直す時間がない。
中華とは巨大なぬかみそ樽だという人がいました。改革しようとする人は針で樽の表面を掻いているだけ。時折内側から盛り上げるマグマのような力に、どんな努力も飲み込まれてしまう。星刻もそういうやるせなさ、無力さをひしひしと感じていたのではないかと。蒼天講の仲間からさえ、理解してもらえない。洪古から、むしろ心配して「何をあせっている?」と訊かれたり。
そんな中、ゼロを知った。ゼロの歴史を加速させるあの力。それこそは星刻の本当に欲しかったものでは。
「私の命がある間に、天子様に新しい世界をお渡しするために。彼女が泣く事の無い世界を造る」

お互いに言葉にはしなくてもゼロの想う「ナナリーのための優しい世界を」と重なる。
星刻はあの時点でも、ゼロの生存を100パーセント確信していた。だって、そうでなければ星刻の世界も崩れてしまうから。それに扇の言葉だけではあいまいすぎて信じられない。
だから、むしろ星刻はあの時声にするなら、神楽耶を慰めるのではなく、たしなめる方を選んだのでは。でも、傷ついてる女の子にそんなことはしてはいけない。
幸い天子様が動いてくださったし、ここは出番では無いと引いていたんですよ。
いきなり、そうだったらいいなの妄言を長々と失礼しました。


20話後3回目の妄言

2008-08-25 12:50:06 | コードギアス
一方、天子はジノを別に嫌いではない。あのときの第1皇子のように周りが何かを無理強いしてくる事が無いから。そういう事は星刻が完全に禁止している。
ただ、今まで星刻が来てくれていた場所に時間にジノが来ているのが不思議。そして、不満。
ジノ個人に対しては華やかで、きらきらして大きくて、ひまわりみたいな人だと天子はおもう。それにシンクーが言っていた。ジノはとても強いし、頭もいい。生まれもよいし、他人や配下をどう扱うべきかを無意識レベルで心得ている。生まれつきの支配者層だと。今後の中華の舵取りにあの男は役に立つ。それに、ブリタリア語とブリタリア古語(ラテン語に近い)も教えてくれてる。ジノに教えられるのは好き。他の老師(教師)の教え方みたいに眠くならないし、ジノはいろんな事を知っているから話していると楽しい。
 でも、星刻がいない。忙しいのは分かっている。でも、あいたい。


20話後1時間20分後の妄言

2008-08-24 19:21:00 | コードギアス
しかも、なんと、推進派に星刻が付いた!!!
ジノはブリタリアという大国の名門貴族の子息。血筋は理想。しかも、4男だからイエを継ぐ義務は無く完全に中華側に取り込める。
今はブリタニアを裏切ったように見えるけど、その行動こそは国をおもえばこそ。むしろ、問題はあんなものを自軍にも多大な被害があると知りながら使わせた今の皇帝と宰相にある。あるいはそのどちらかを廃して、(そういう動きもブリタニアにあるようだ)中華がバックに立つ形であの無能な第一皇子を皇帝にできないか。正面から戦うだけが戦争ではない。
第一皇子とはあぁいう形で破談になったが、まぁそのあたりはもともと政治上の事。手を結べば、また異なる面も見える。


星刻の本音はもちろん大事な天子様におかしな男を近づけたくない。もっと本音は自分以外誰も近づけたくない。
しかし、(私はもう・・・)星刻の命はもう先が見えている。吐血が増え、貧血を指摘された。もう誤魔化すのは限界である。
だが、世界はいまだ大混乱の最中。こんな危険な世界に天子様をひとりで残せない。
あのジノとは一度ナイトメアで手合わせした。あの男は強い。あの男なら政治でも軍事でも判断を誤る事は無い。軽薄で生意気な感じを受けるが、そこはまだ、17歳という事だし、(信じられないが、ブリタニア人は早熟なのだろう)私が生きている限り鍛え上げれば、中華の王として妥当な男に育つだろう。
私が、あの男を天子様の盾として剣として理想に育てればいい。
かくして、星刻は賛成派に回る。唖然とするのは洪古。星刻の襟首を掴んで「本気か!!」
怒鳴りつけても星刻は涼やかに笑うのみ。

そんな中、星刻の考えを読み取って、何もいえない香凛。
ただ、一言だけ、言えたのは「(天子様のお心を完全に無視するあなたは)大宦官達と同じ事をされています」
星刻は香凛を副官からとき、天子の直属にする。

20話3分前の妄言後の20話1時間後の妄言

2008-08-24 18:46:18 | コードギアス
20話3分前の妄言後の20話1時間後の妄言

外れるとは、おもっていましたけど、大はずれでしたね。ちなみにあの文章の後に、ジノさんがこう言うんですよう。それも、わざわざ星刻に向けて。
「私を天子の婿にしろ」
星刻なら1秒で切り捨てそうですけど、それでは話が続かないので、切る前に有力な中華連邦の貴族が進言する。
ある面では理想ではないかと。そのあと一気に話が進んでしまう。
しかも、なんと、推進派に星刻が付いた!!!

人柱の少女の死が、偽り多き魔王を破滅させた。

2008-08-23 16:56:20 | コードギアス
過去からの刺客でシャーリーが亡くなった。
彼女の死が今回19話のゼロへの反逆のスイッチを押した。


人柱の少女、シャーリーは死の前に魔王を守る斎姫になろうとしていた。その望みは果たされず、孤独な魔王は自ら造り上げた世界からさえも拒絶された。

感想、追走と妄想が暴走していましたが、いつの間にか2次創作までやりかけてた・・・。
ただ、もし公式で星刻が扇を処分する方向に進んだとしても、すでに明日は20話の放送ですけど、処刑までは行かないまま終わるでしょうね。いくら総司令でも古株のゼロの部下を処断するのは、星刻としても難しい決断になるでしょうし。

さて、そもそもなぜ扇・藤堂は反逆したのか?
第2皇子があおったのはもちろんですが、藤堂に関しては彼がすでに軍人でなくテロリストになりきっていたこと、扇は・・・間接的ですがシャーリーの死がスイッチであると結論しています。
ゼロのきわめて利己的かつ勝手な命令で朝比奈が死んだ。「省吾」の呟きは、藤堂が四聖剣と上司部下のつながりだけでなく家族的なつながりを暗示します。その朝比奈が最後に残した通信記録。虐殺の証言。ここで思うのですが、虐殺させるような司令官だから反逆していいという理屈はないのでは。(普通の軍組織でも虐殺事例は多数あるしね)。
 朝比奈はもともと四聖剣では一番若くて、弟か息子みたいな存在でした。その朝比奈が『なぜ、死んだ?』 
 もともと朝比奈も千葉もゼロには疑念を呈していました。それが藤堂の言葉でここまで付いてきた。朝比奈の理不尽な死を悼む想い。責任は自分の判断にある。そこに扇の言葉。ゼロこそ、すべての悪因だと。


 ここで扇のサイドです。扇に反逆という決断をさせたのは女、ヴィレッタの説得です。説得というか、愛を秤の一方にかけての強請かも。
追い詰められたとき、「君を好きになってしまったんだ」との告白。お互いがお互いの命を命がけで守りあった。扇とヴィレッタが真剣に『愛』を持ち合っている事は否定できません。
むしろ、遊びなら良かったのに・・・。
 では、ヴィレッタはなぜ裏切ったのか。


そもそもヴィレッタはブリタニアの軍人です。扇の事で脅されてゼロに付いただけで。だから、厳密には裏切りとはいえません。
オレンジ卿が来たときの「私を解放して欲しい」との言葉。ゼロから、扇への想いから、ブリタリアの階級社会から。小生にはあの言葉は「私を自由にして欲しい」と聞こえました。
ヴィレッタは扇に自分がなぜ脅されていたのかも訴えたでしょう。「お前が悪い。お前と出会わなければ、お前を愛さなければ私は、・・・私は国を軍をすべて裏切った。もうお前しかいない」とか訴えられたら、根っから純朴な扇さんはそりゃいちころでしょう。しかもそれはヴィレッタの本心ですし。「お前と生きたい。どこでもいい。もう一度、今度は私自身で」
そんな言葉を交わした後で、第2皇子と会って、あの「日本を返せ」の言葉には、彼女の声も在ったのでは。
あの時第2皇子はコーネリア姫の「交渉できる立場か」という脅し文句を制しました。推測するに第2皇子はすでにヴィレッタを懐柔していたのでは。ヴィレッタがロロとは別行動でこっそり扇に会った事がその根拠です。あの時すでにヴィレッタはゼロがもと皇子であると知っていた。教えられたから。もしも、超合衆国が勝利しても自分やロロに「やさしい世界」は無いと判った。それならば、自分が軍人として行動しその功績で、出世すれば、そこでなら扇と・・・。



 「たとえ、偽りから始まった関係でもあの想いに嘘は無い。お前は俺の弟だ」。ルルーシュの台詞ですが、・・・うちのおろかで愛しく小柄な兄にも言わせて見たい名台詞だなー・・・、と、ともかく「そのときの感情に嘘は無い」というのはあるとおもうのです。ルルーシュに限らずヴィレッタも。
 たとえ、シャーリーに記憶は無くても1年間教師と生徒として過ごした。部活の担当教師でもある。接触時間はむしろルルより多いぐらいでは。もちろん量と質は比例関係であるとは限りませんけど。でも、「ラブ・アタック」のときの台詞からしても、「お前を助けるため私を撃った」、シャーリーがルルを愛していることは理解している。
ヴィレッタ自身が扇に持つ複雑で、でもただ好きだという想い。それと対比して、ときにはシャーリーがうらやましくなったり。記憶がないから、純粋に好きでいられる少女を。
 そのシャーリーが死んだ。
死因は公的には自殺。でも、そんなことヴィレッタは信じない。上官のスザクから、ルルへの疑いの気持ちを聞かされたかもしれません。あるいは、ロロが実行犯である事は確信していたのかも。
なにしろ、平気で殺す子だと良く知っていますから。ロロの幼い愛と独占欲。それも見ていれば簡単にわかったでしょう。
そして、ゼロからはなんの言葉も説明もなかったでしょうね。それができるルルなら孤独にはならないから。
故意か、偶然か、いずれにせよシャーリーの死がルルの存在によって引き起こされたことは確信できるはずです。

「もう、巻き込みたくない。」
あのときの言葉は偽りだったのか。そうも思ったでしょう。

シャーリーの葬儀のとき、パソコンで舐めるように画面を見ていて気が付きました。ヴィレッタは悲しんでいる。
造りものの箱庭でも感じた感情はほんもの。あるいは、(私が本当に教師でこいつらがただの生徒だったら、それなりにかわいかったかも)そんなふうにも思ったこともあったのでは。そのイメージの中、自分の隣に同僚の扇がいて。

 

 多くの人々の不信と不安の中、ブラック・ベリオンの本当の犯人はゼロとの声が。それを一番否定し、「それでも俺は、俺たちは日本のためにゼロを信じるしか、」そんな言葉を言ってくれるはずの扇が逆の立場をとった。
 将棋崩しのようにゼロの世界は壊れていく。人柱の少女が逝ってしまったから。