金属中毒

心体お金の健康を中心に。
あなたはあなたの専門家、私は私の専門家。

ひまわり セシウム 2000年

2011-09-23 06:38:27 | Weblog
セシウムを吸収すると期待されたヒマワリは、作付け時の土壌中に含まれる放射性セシウムの2000分の1しか除去できなかった。ヒマワリ以外に放射性セシウムを除去できるとみられる植物は見当たらないことから、植物による放射性セシウム除去法は使用できる段階にない、と農林水産省は評価している。

科学ニュースにこんな話がありました。まぁ、福島がらみですね。

そりゃ、2000分の1しか吸収しないんじゃ人間が利用する土地の再生法としては使えませんね。理屈では2000年かけて花を植え続ければきれいな大地に戻るわけですが。と、ここで思いだした。
 2000年は人にとっては絶望的な長さだけど国にとってはどうか。

ぼくとけっこんしてくにになろう7回目

2011-09-04 22:24:47 | Weblog
今回のG8はなんだか昔のようだった。昔、王侯が国の支配者だった頃、くには王に従い戦争に軍議に他国との会合にパーティに活躍した。当時の国際会議では王の横にお国様がいるのは当たり前だった。
 今回パリで予備会合をした直後、フランス・イギリス・ドイツ・イタリア・アメリカ・カナダ・ロシアは上司に呼び出された。すぐにこっちの会議場に来いというのだ。理由もわからないまま車で走り会議室に入ると、上司8人と日本がいた。
 政権党交代でまだ間が無く、お国様との付き合い方をよく知らない日本の総理は、日本を上司用の会議室に同行させた。
日本だけお国様がいるのはバランスを欠くので他の7国も呼び出されたのだ。アメリカは「これからバーガー食べにいくのに」
とぶーぶー文句を言った。ドイツは眉間に皺を深くした。この時のこれはいつもの事なので誰も気にしなかった。
 日本は急に呼び出された7国にとても恐縮していたが、アメリカとドイツを除く5国は『上司の隣で参加する会議』を楽しんだ。フランスが正面に座るロシアに視線を送ると、いつも貼り付けた笑顔しか見せないこの北の国が本気で笑っていた。フランスも自分の上司に微笑みかけ、上司も軽くウィンクしてきた。
 日本の総理のカン違いで急に合同会議になったけど、これも悪くないと欧米の首脳達は思った。さんざん文句をたれたアメリカも上司にコーラとポテトを勧められると大喜びで横に座った。
 そんな、なんだかほんわかした雰囲気の会議室で一組だけ冷え冷えした国があった。
ドイツである

エロイカは今何巻出ているだろう。少女漫画界のゴルゴ31と呼んでもいい面があるようだ

2011-09-03 13:46:14 | 読書暦 音聴歴
そういえば、エーブルバッハ少佐はプロテスタントだった.何巻だったか忘れたがローマ法王誘拐事件の時その会話があった。
あの話は、バチカンの金庫に封印されたソビエトの軍事情報をエロイカと組んで取りに行く話でした。
エロイカはフランス人で大泥棒。aphファンにはフランス兄ちゃんが怪盗ルパンのコスプレをしたような姿だといえば想像つくでしょう。



なんてことを書いていると、またエロイカを読みたくなった。まずい。ようやく手放したのにまた青池先生の作品を本棚に並べたくなった。
 で、とにかく1冊購入。28巻。すでにソ連は崩壊し、テロとの戦いのために元KGBとNATOが協力する話。
報告を受けたドイツさんの額にテレカが挿入できそうなほどの縦皺ができそう。


そうだ、と思い出した。今の貴普人世代にドイツ愛好者が多い理由。青池先生の影響でした。

28巻を読んで思ったのだが、昔のつまり東西冷戦の頃の作品に比べて解説調の台詞が増えた。東西冷戦時代はたとえ小学生でもソ連が悪い国なのは知っていた。世の中は正義の西側と悪の東側で単純だった。そういうことになっていた。
 今は悪を規定する事はできても正義を規定する事はむずかしい。
歴史、宗教、思想、文化 個々の正義 好み、そういったことが面白い話の中で自然に感じられるようになっている。
 以前にゴルゴ31を現在史のテキストと呼んだ人がいた。ならばエロイカは少女、元少女の教養書だ。

おくにをすきになったとり

2011-09-03 12:54:21 | APH
おくにをすきになったとり

作 クマレーラン 仮成社 

あれはてた野原に、ぽつんと 岩だらけの山が そびえていた。
ごつごつした山には、草や木が 一本もはえていなかったので けものもとりも虫もまったくすめなかった
男が歩いていた。男は人の形をしたくにの原型。
金の髪、頑健な身体。名をゲルマン。
民を導く場所を求め エウロペ大陸をさまよっていた。

ある日のこと、どこからか いちわのことりがやってきた。ことりは岩山の上をひとまわり飛ぶと、たった一か所の金の草むらにおりてはねをつくろった。
くにはことりの小さなつめにやさしくつかまれるのを感じた
ことりがうずくまると、はねにおおわれたからだのやわらかさにびっくりした。
空からこんなものがおりてきたのははじめてだ

くにはせいいっぱいやさしい声でたずねた。

「私の上にいるのはだれだ?名をおしえてくれないか」
「わたしはことりよ とおい海の島からとんできました。
 毎年春になると 巣をつくり ひなをそだてる場所をさがしてたびにでるの
 ここでやすませてもらったからまたでかけます」
そう言いながらもことりの小さな足はくにの金髪をしっかりつかんではなさない。

こんなあたたかでやわらかなものにあったのははじめてだ。できるならこの金の草むらでひなをそだてたい。
ずっとこのくさむらにいたい
「では、行くがいい ことりよ」
くにの低い豊かなこえがことりの羽毛をふるわせた。
「またいつか会える時があることを」

ことりは羽を広げかけてからもういちどうずくまりこう言った。
「これまでずいぶんあちこちでひとやすみしたけれどまた会いたいと言われたのは初めて
わたしもあなたのうえにいたい でもこの場所では私もひなも生きられない
だからいつかあなたが生きられる場所に行ったら、わたしはあなたの上に行くわ」
「ことりはずっといきるのか 星や月のように」
「いいえ、でもわたしのむすめがまたむすめを産みそのむすめがまた飛ぶわ
わたしはあなたを教える。いつかあなたを見つけるように」
小さな鳥は大きな国を見降ろし、くどいた。
  

プロイセンの頭にはいつも黄色いふわふわのことりがいる。
このことりがゲルマンをくどいたことりのむすめのむすめなのかはわからない。

 





プロイセンの小鳥を見ているうちに小鳥を好きになった山という名作を思い出し、つい・・・やっちゃいました。ただ、思っているよりも長い話で途中でリズムをとれなくなり挫折。いつかやり直してみたいです。