『タコの吸出し』
いくら食いしん坊でも、決して懐石料理の椀ものではない。
そんな名前の膏薬があって先日コメント欄に書き込んだら1960年以降生まれの人に「何それ?」と大爆笑ヾ(=^▽^=)ノされてしまった。
現行の薬品にはかなり精通している人なので、もしかしたら知ってるかな?と思ったのは甘かった。
やはりお若いのだと、笑われたことには何も感じないけれど、ゼネレーションギャプがね。
新薬はどんどん増えているし昔ながらの膏薬を知らないのは当然だ。
昭和30年以降に生まれた人は聞き覚えがないかも知れない。
50代以上の人でも、子供の頃に祖父母が存命していてそんなものを聞かなかったら知らないことが多いでしょうか。
濃い深緑色の粘性の高い膏薬で浸透圧を利用して膿を吸出してしまう物。
用途は 化膿性皮膚疾患(よう、ちよう、よこね、その他のはれもの)
効果・効能は 吸出し青膏の有効成分中に含まれている硫酸銅の腐蝕作用とサリチル酸の角質軟化作用により、はれものの口を開き、膿を排泄して患部を治します。
ナースだった母が存命中は鳥潟免疫研究所と言うところの、名前までは覚えて居ないがベージュ色の液状ファウンデーション風の良い膏薬があって、ニキビなどの顔に出る部分に使用しても目立たない物があって2~3日もあればスッキリ綺麗になるものだった。
それでもチェーン展開しているドラッグストアでもこのタコは数個は必ず見かけるから根強いファンも居るのだろう。
身体にメスを入れるのが怖い僕のような意気地なしには重宝する。
自分で見えて処置出来る場所の処置には針や刃物を入れるのは大丈夫で、グイグイやって少々血が滲んでいても平気なのだが、見えない部分を他人様にメスなど入れられるのはかなわない。
元来、ノンベンダラリと生きていて緊張感を持続させるのは苦手なので、何をどうされるのか緊張し続けるのは恐怖に繋がる。
10g入っていてメーカー希望小売価格が1155円。もちろんドラッグストアだともっと安く手に入る。
昔ながらの生薬がアレルギー全盛時代に見直されている昨今。
こんなアナログと言うか化学合成されたものでないものも良いのではないかと思う。
まあ使わないで居れるのが一番。 皮膚は清潔にしておくに限る。