村越正海の釣り日記

プロアングラ-村越正海の「釣り」「遊び」「自然観察」日記。ある日突然おもいついたことや最新情報も真っ先に。

蔵出しエッセイ⑤

2012-05-20 15:22:07 | Weblog

 

 <今昔の釣り本>

 釣りに関する古本を買い漁っては、時間を見つけ読みふけっている。

 井伏鱒二、開高健、椎葉英治、宇野重吉、林房雄などなど、著名な文学者たちの著述には、時の隔たりを感じさせぬ趣が溢れている。

 とりわけ今年は、開高健の生誕80年にあたる。

 それを記念して、「開高健の世界」展が、およそ2ヶ月間(6月12日~8月1日)に渡り、神奈川近代文学館で開催された。

 のぞいてみると、丁寧な文字で綴られた原稿や、釣り具を始めとする愛用品の数々が展示されていて、おもわず一つ一つに見入ってしまった。

 司馬遼太郎が巻き紙に記した弔辞からも、往時を想像することができる。

 非凡なる文学者たちの釣りに関する著述は、時代を映す鏡といってよい。

 

 愛読しているのは、読み物ばかりではない。

 昭和30年前後から、40年代にかけての釣り入門書も、実に興味深い。

 現在の釣りにいたるまでの過程を知ることができるだけでなく、釣り具の写真や解説を見ていてもなぜかホッと心が和むのである。

 なぜだろう……。

 しばし考えて分かったのは、最新釣り具のカタログ的記述がほぼ皆無であること。

 記されているのは、釣りの本筋に沿ったハウツーがほとんど。

 僅かに登場する釣り具は、その時代の代名詞ともいえる竿やリールの名品ばかり。

 宣伝のためではなく、説明のために記載されているケースがほとんどなのである。

 従って、昔の入門書には商業的ないやらしさが感じられない。

 内容は、基本中の基本が整然と書かれている。

 今さら、知識として得るものは皆無に等しいのだが、なぜか興味深く頁をめくってしまうのは、おそらくそこに、釣りの時代背景を感じるからに違いない。

<古き良き時代>などと言うつもりは毛頭ないが、かつて<心安らぐ時代>があったことは確かである。

(記:2010年7月)

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穏やかなよい天気

2012-05-20 12:31:02 | Weblog

今日も、穏やかなよい天気です。

まさに釣り日和……、なのですが、早起きして原稿書きをしています。

原稿書きに疲れたら、コーヒータイム(ぼくの好みはカフェオレ)です。

庭では、シンピジューム(ランの仲間)の花が咲きかけています。

水場の脇には、カラー(水芭蕉に近い種類だそうです)が咲いています。

このところの陽気は本当に心地よい。

アウトドア遊びには絶好の季節だ。

もちろん、釣りへ行くにももってこい。

実際、ゆきたい釣りが多すぎて困ってしまう。

今すぐにでも行きたいのは、イシダイ、マルイカ、芦ノ湖のトラウト、大原のひとつテンヤ、ヒラスズキ、デカメバル……、そうこうしているうちにアユ釣りが解禁になる。沖縄のGTも好調らしい……。

困った!

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