一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

仏前結婚式

2006年05月23日 | 禅・仏教
今日は、法要研究会で仏前結婚式の仕方などについて学びました。

講師は貞昌院(HPはこちら)の副住職亀野哲也師。

亀野師は、一般にはなじみの薄い仏前結婚式(結婚式全体の0.8%)を積極的にPRされており、豊富なご経験もあります。

さて、一般的に「仏教」、「寺」というと、どうしても弔事のイメージを抱かれやすく、祝い事の結婚式には結びつかないのかもしれません。

ですが、結婚を「縁」として捉えるのは、そもそも仏教の教え「因縁」からくるものです。

また両家のご先祖様に、二人の結婚を報告するというあり方は、日本的な先祖信仰とも相性がいいのではないでしょうか。

御仏、両家のご先祖様が見守る中での仏前結婚式。

個人的にはなかなかグッときます・・・。

PR次第では、これから少しづつ浸透していくのではないでしょうか。

今日の勉強会では、実際に仏前結婚式をやってみました。

所要時間はだいたい30分くらい。

私は司会役をやらせていただきました。

三々九度などは、神道的な要素かと思いますが、三帰礼文、般若心経読誦などは仏教式ならではのものです。

とても厳粛な感じがしました。

とは言え、仏前結婚式は歴史も浅く、今後、式のやり方など改良の余地がありそうです。
また、日程の調整、お手伝いの僧侶の確保、お布施?など、現実的な問題も生じます。

今後、仏前結婚式が浸透していけば、お寺が一般の人々に身近な存在になるきっかけとなるでしょう。

また、葬儀、法事以外の新たな布教伝道の場として機能することもできるのではないかと思います。

私も式師が勤められるようになりたいと思います。

また、将来的には当寺でも仏前結婚式を受け入れられるような態勢にしたいです。

※↓よかったら一日ワンクリックして応援してください!

にほんブログ村 哲学ブログへ

応援ありがとうございました!