日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

日本人向けカラオケ店NO.1ホステス、劉椿

2011-05-24 | 上海ライフ・子育て
上海にも山ほどカラオケクラブがありますが、北京の 「新麻美」という名のこの高級ナイトクラブのNo1ホステスのお話です。カラオケを評価しているサイトはありますけど、面白いですね。

 まぁ、この記事に書かれている身の上話が本当かどうかはわかりません。お客さん向けの創作の可能性だってじゅぶんにありますから。


「新麻美」って言ったことはありませんが、日本領事館や大手日系企業がオフィスを構え、最近「リトル・ジャパン」と言われる三元橋地区の東端に位置する高層オフィスビルの7階にある、

 その踊り場には、赤絨毯が敷き詰められており、「赤絨毯ロード」の両脇にビッチリ整列したミニスカート姿の200人~300人の美女たちが、「いらっしゃいませ!」と、一斉に日本語で挨拶する。入口で圧倒される日本人駐在員たちに、まるで皇帝様に媚びへつらう宦官のような中国人男性が、日本語で促す。「どうぞ好きなコを何人でもお選びください。個室へ案内しますから」。

 上海にも3つほど大きな箱がありますよね。もっと多いのかな?まぁこんなもんですよね。

 で、No1ホステスの劉さんが、田舎でさんざん苦労して北京に出てきてこのお店で働きだしたところ、大成功して月収が8万元になったというお話です。8万元の収入も基本税金がかかりませんので高級ですよね。為替が違うけど昔CFOだった時の給与に近いな。しかもこっちは税金とられていたけど、この子は税なしなので手取りで100万円超えているわけですから。下手な駐在さんよりもらっているんじゃないでしょうか。

 まぁ面白いのは

・日本人客は、おしなべて紳士だった。そして単純だった。手を握ってあげると喜び、目を見て話すと笑顔になった。何より大事なのは、聞き役に徹することだった。日本語が聞き取れないことが多かったが、真剣に聞く態度を見せるだけで、日本人は気分よく帰っていった。椿はほどなく、昼間の空いた時間に、日本語学校に通い始めた。

・今では、「15分でいいから椿ちゃんと話がしたい」と言って来る日本人も絶えない。毎日のように同伴出勤の日本人に、豪華な日本料理をご馳走になるし、時計やアクセサリー、化粧品の類の贈り物は、置き場に困るほどだ。2年前には携帯電話さえ持っていなかったが、いまでは4Gの最新型携帯を駆使して、日本語でショートメールをやりとりする。週に一、二度は、やはり客である日本人カリスマ美容師のもとへ、髪をセットに行く。貯金はすでに、普通の北京市民の一生分くらい貯めたし、とうの昔に、店から歩いて通える高級賃貸マンションに引っ越した。

  当然ながら、日本人客に口説かれたことも、一度や二度ではない。その度に、椿は日本人の目をしっかり見据えて、こう答える。「私はあなたの大事な友達でいたいの。友達は何人でも作れるから。その代わり、この仕事をしている間は、私は特定の彼氏は作りません」。

  椿は2年間、北京の日系カラオケ店で働いていて、ごくごく少数の「勝ち組小姐」は、三つのパターンのいずれかで「卒業」していくことを知った。第一に日本人客との結婚、第二に北京で自分の店(スナック、ブティック、レストランなど)を出すケース、そして第三に、故郷に帰って錦を飾るケースである。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0524&f=column_0524_006.shtml

 昔はカラオケ小姐の勝ち組は日本人と結婚することだったと思いますが、今はこの劉さんのようにお金沢山ためて何かする人なんでしょうね。5年前だとここまで稼いでいる小姐はいなかったんじゃないかな。特定の旦那を持つ子を相変わらずたくさんいるでしょうが、お持ち帰りは難しくなったとも聞きますし。


 しかし、台湾系や中国系のカラオケになると、総じて日系より美人が多く、台湾人や中国人のお金の使い方が派手なので、それこそ月収100万円程度は掃いて捨てるほどいるでしょうし、その2-3倍の子もいるんじゃないですかね。

 でもこの記事見て、どうやったら8万元になるのかなと思ってしまいます。一日300元のチップで、毎日2回として600元。30日休まず出勤しても18000元にしかならないんですよね。トップになればインセンティブがつくのでしょうけど、それにしても計算が合わない。そこそこの女の子でも月1万元くらいだろうと思っていたんです。でまぁ愛人お手当てが一人月最低1万元と聞いていたんですけど。まぁ僕の知っているのは8年くらい前の話ですけど、お店のチップとかは今でも変わらないんですよね。

 お手当てもらっている人が複数いるんじゃないのかな、まぁ凄いなそれにしても。ちょっと前なら体売ってもそこまでは稼げなかったのに。

 しかし、日本人カリスマ美容師って書くのはやばいよな。誰かわかっちゃうのに。。。

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ブラック・スワン ってこんな意味だったんですね

2011-05-24 | その他
『ブラック・スワン』を読んで思う原発問題 原発事故は再び起こることを受け入れる、というブログを見たんですが、
http://news.livedoor.com/article/detail/5576057/?p=1

1.ブラックスワンとは、
「1.全く想定の範囲外でありながら、2.影響が衝撃的に大きく、3.発生した後に後講釈で実は想定可能であったと語られるモノ」のことを筆者は”ブラック・スワン”と呼んでいる。

2.でその中で、
「1.人間という生き物は、何かにつけてわかりやすい講釈や理屈をつけて、物事を単純化して見たがる性質をもっており、2.この単純化を通して見えてくることを過大評価し、単純化によって切り捨てられることを過小評価(もしくは全く無視)する傾向があり、3.その過小評価したものの中から”ブラック・スワン”はやってくる」ということだ。

3.このブログの最後に
負の”ブラック・スワン”に襲われた日本の状況を眺めるのに、本書は多くの示唆に富んでいる。特に現在の日本は「講釈の誤り」と「追認の誤り」がかつてないレベルで発生しており、考える材料で溢れかえっている。「読んでみたいとは思っていたが、未だ手にとっていない」という方、この機会をお見逃し無く。是非手にして頂きたい。

⇒ブラックスワンって確か映画でありましたよね?本があるということしか知らず(無知ですね)、たまたまこのブログを見ていたら、へーと思ったこと。

 2なんですよね。典型的には戦略コンサルタントという人たちが行う業務。で、外資系企業の経営企画なんかにいるとやっている業務。つっか、外資は完全にどの部署でも同じ。多くの企業人、もしかしたら官僚たちもやること。

 ごちゃごちゃした事象を

・アサンプションを設定する(仮定条件という、なんらかの状況を想定する。根拠はもっともらしくする)

・アサンプションに乗っ取った事業計画等の計画を立てる

・で期間中はそのモニタリング、軌道修正

・アサンプションがずっこけた時のためのコンティンジェンシープランをざっくり作る。

て形で整理するのがビジネスプランニングなんですが、さてこれが本当に良いのかって問題があるんですよね。

 50超えて出来の悪いサラリーマンから、国立大学の社会学の教授に華麗に転身した友人がいるんですが、彼曰く、仮定条件作るところが社会学の行う所で一番難しいだろ、それ考えりゃビジネスプランなんてままごとだろ。と言われたことあります。

 まぁ社会学が何たるかも知らないのでそれは置いといて、でも確かに一理あるんですよね。実際にはその仮定条件に元図板中でも色々なことが想定されて、それをできるだけ織り込む作業はかなり面倒なんですけど。外資の場合は計画が悪いとあとで何言われるかわからないので(いわれるというより首ですから)。

 ビジネス系の本を見ればどれも同じなんですけど、とにかくごちゃごちゃしたことをきれいに交通整理して、指針を出してそれをいかに組織に浸透させるかってのがテーマになります。それはそれで正しいのですが、このブラックスワンの定義は、ある意味逆方向の概念の様でもありますね。でも心理かなと思いました。


 別になんか意見があるというよりは、単純にこのブログ読んで

 へー。。。。


 と思っただけなんです。まぁ外資系の動き見てると、事前に準備はしていないでしょうが、地震の時の事態が起こった後の動きは早かったですね。まぁその変ドライだからでしょうけど。

 ちょっと考えちゃいました。
 






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チャイナドリームは終わったのか

2011-05-24 | 中国ビジネス関連
日本史七つの謎 (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社


 中国とは全然関係のない、表題の本を読んでいました。まぁ、実は私は歴史好きで、業務関連以外はこういうのばっか読んでいます。アジアに興味を持ったのも歴史上いろいろ関係しているからでしょうね。

 まぁこの本そのものは、大化の改新の有無、端俳句や和歌が何で日本ではやったんだ、天皇家が続いたのはなんで?織田豊臣徳川が政権をとった理由、薩長が幕府に勝ったのはなんで、太平洋戦争の始まったのはなぜ、高度成長はなんで可能だったの?てなあたりで偉く守備範囲が広く、個人的には面白かった。

 まぁ、そんなのはおいといて、当ブログの中心中国に関連しているなと思ったのが最後の章の日本の高度成長期に関する部分。おおむね日本の高度成長はその背景には戦前の段階で日本の技術力は純先進国の段階にあった。ゼロ戦や、戦艦大和や武蔵を作り、ナイロンを作り、最先端とは言わないまでも世界の上位に位置できるレベルの技術水準を保有していた。

 そして戦後軍事に投資を行うことがなくなり、軍事技術者などがすべて量産型消費材製造業の発展に貢献した。まぁ他にも先進尾国への劣等感からくる努力等いくつかの条件が指摘されています。


 反感を買うのでしょうが、何度かブログでも書いていますが、今後の日本に関しては、軍事に目をつぶっていることから技術力も今までのような世界のトップレベルを維持するのが難しいというのが個人的意見でもあります。まぁこれはアメリカのベンチャー企業へ向かう投資予算にかなり国防予算がつぎ込まれていることも、過去にご紹介したことがありますし、最近誰か有名人のブログにも書いていたような気がします。今回の原発のロボットなどもその証明になるのじゃないのかな。だからといって軍事開発そんなにしろとも思いませんし、アメリカのちゃちゃが入ることは明白ですが。




 まぁ、そんなことはおいといて、この本で知ったことなんですが、伊藤光晴先生の指摘


 昭和34年に下町の町工場の調査をした。女工の月給が千円で機械4万5千円。女工一人当たり7千円の利益が出た。機械が10台あれば7万円になるが、当時伊藤先生の給与は2万円だったから非常に魅力的に思えた。この時代なら、わずかな資金で独立できた。

 3年後の昭和37年、同じ場所で再調査した。女工の給与は2倍の1万5千円に近かった。インフレだけでなく人で不足でこうなった。そうすると女工さん一人で利益は2千円しか出ないから、機械を10台いれてもサラリーマンの2万円。とても収益が出ないので、高度な機械を購入して自動化を図るようになってきた。そうなると今度は資本がないと事業なんてできなくなった。その為に、その当時までは零細企業でものれん分けをして独立した人がたくさんいたが、もう無理でサラリーマンするしかなくなった。


 さて、日本はその後ますます同じ傾向が出て来たんじゃないでしょうか?京セラ、オムロン等がいつごろ操業されたのか知りませんが、おそらく昭和30年代中盤というのが最後のチャンスに近かったのかもしれません。それ以降って、リクルートやユニクロ、IT系等サービス業系ではたくさん大企業が出ていますが、製造業系で昭和37年以降に始まった大企業はそんなに多くはないんじゃないですかね?知らないだけかもしれませんので、その辺はご容赦願います。ITの成長でもてはやされた元IBMや元りくの人に関しても色々厳しい評価が出るようにもなってきましたし。


 で、中国。

 女工が7千円というのは中国なら600元くらいか。沿岸部ではもう何年か前の数字ですね。5年前でも800元くらいかな。で1万5千元というろ1100-1200元くらい。もはや沿岸部では人は雇えないでしょう。田舎でも楽じゃないんじゃないかな。
 

 思うんです。ひしひしと。


 チャイナドリームって言葉は何年か前にありました。中国で企業しろなんて本も何年か前に出ました。僕は2000年当時に中国にきたいと思っていたんですが実際に住みだしたのは2004年です。


 遅すぎた。2000年に来ればまだまだ稼げたと思う。1995年ならぼろもうけできたかもしれない。


 今は?まぁ食えている。もっと発展したいと思っているしある程度はいけるとしんじてもいる。チャンスは日本より多いとも思う。


 でも、この日本の高度成長の時代の数字は考えさせられます。そうなんです、気軽に独立し気軽に稼げる時代という意味で、上海や中国の大都市はもうすぎちゃっているのではないか。田舎に行けば良いと言われるし、確かに大都市より良い面もあるが既に中国国内のあらゆる業界で競合の大手が存在しており、いつかどこかで競合の参入に直面するしその時期は早い可能性がある。地方都市でも1100元くらいだとワーカーは雇えるでしょうが質はかなり低そうな気がしますし。呉さんが書いていたけど地方都市の人件費も急激に上昇していくようですし、単に今後数年のチャンスかと。


 それに不動産関連のバブルは日本のバブル時代なんてものじゃない。行き過ぎちゃって調整のつけようがない。


 確かに中国は市場としては大きいし、そういう意味ではまだまだ魅力的です。


 でも、もし独立を考えあぶく銭をつかみたいなら、それはおそらく中国じゃない。ネット分野などに関しては外資全てがこけているのが実態で日本じゃ新しい業態だけど中国じゃメーカと変わらない歴史がある。アメリカとの結びつきは日本より遥かに多いし強い。タイムマシン経営なんて日本経由じゃ遅すぎる。


 この数字。女工の給与が7千円以下の国。ベトナムは知りませんが、ラオス、カンボジア、モンゴル、北朝鮮。そういう国の方がはるかに容易にお金を稼げるのではないだろうか。


 というかできるでしょうね。政情だけは要注意ですが、結局ユニクロもそうですが大企業はコストの安いところに生産拠点を移し、それに伴い経済の成長が始まりますから。そういう意味でベトナムは手がつきすぎてもう遅すぎるようですが。まぁ居住環境は良くないでしょう。でもだから機会が大きいんじゃないかな。


 でもこういう事情は中国人自体が認識しているはず。いまだに独立する人はたくさんいますし、タオバオなんかそういう人の巣窟みたいなところがありますが、あと3-5年もしたら、今の若い中国人を見る限り大企業でそこそこの給与を獲得できるなら、一生勤めようという日本人的意識が高まるのじゃないかな。人事的には楽になるということですね。まぁ欧米系に関しては既に1千万円プレイヤーなんて山ほどいますし、独立してもそう簡単にそこまで稼げないので、結構定着しちゃうんじゃないかな?まぁ転職はするでしょうけど。

 学歴格差が日本より遥かに大きいので、学歴低い子はタオバオにせよなんにせよ独立する傾向は減らないでしょうが、まぁ外資系企業は実力うんぬん以前に高学歴者の中で人材選別するからあまり影響はないですよね。

 にしても。。もう少し早く読んどくべきでした、というか日本の高度成長とその流れはもっとしっかり学ぶべきでした。韓国や台湾とは若干異なるんですよね。彼らは自らの努力もしていますがいまだに日本人のエンジニアを雇用します。中国企業も最近そういうニーズが増えています。日本ほど技術蓄積がたまっていないので、そうせざるをえないのでしょう。他のアジアの国全てが似たような道をたどるのじゃないかな。インドは欧米文化圏に近いので違うかもしれませんが。


 資本力の乏しい企業の海外進出や、個人で海外独立を目指す人は、この辺勉強したほうが良いのじゃないかなと思った次第です。私は勉強不足でした。この国にきたのが、本当に遅すぎたと思っています。タオバオもそうですね、健闘しているつもりですがトップクラスとは3-4年の歴史の差があり、追いつかない。。悔しいんですが。。時間は金だと思います。


 大企業なら、確実に中国なんですけどね。リスクは否定しませんが、市場はやはり大きいし、あとは投下資本や投入する人材を含めた本気度の問題だけだと思いますから。
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中国も停電だよ 計画なし停電か。。

2011-05-23 | 中国経済関連
 日本でも夏場の停電対策が課題になっていますが、中国の方は事故もないのに大変な状況に既になってしまったようですね。まぁ上海は既に30度を超えているようなので日本の夏になったようなものですし、記事の華南地区はもっと糞熱いのでしょう。

記事より:
 シンセンでは週に3日、東莞では週に2日も電気が止まっちまった。おかげで高い発電機買わなきゃいけないし、生産計画たてられない。しかもこの状況はもっと悪くなりそうだ。

 広東省に出ている香港企業の工場は、2007年には8万もあったけどだん去年の初めに39千に、で、昨年末には35千にまで減ってしまっている。給与は上がるし、電力はないし、材料価格は上がる、政府の規制も厳しくなってくる、おまけに元も上がってきてどうしようもない。

 「これは、困難な状況っていうより、とんでもなく難しい状態だよ」とある企業家は語る。

 シンセンのある会社じゃ、毎週、火曜、木曜、土曜が停電だと。2004年以来の電力不足に陥っているようだ。シンセン政府が排気ガスを下げろって指示しているけど、ディーゼル発電機使わなきゃならないから、そんなの守ってらんない。

 人民元はこの1年で5%ドルに対して切りあがった。今年だけでも1.47%上がっている。今年中には5-6%はあがるってみられている。

 おまけに給与は今後5年間毎年13%も上げろと命令が来ている。
http://www.scmp.com/portal/site/SCMP/menuitem.2af62ecb329d3d7733492d9253a0a0a0/?vgnextoid=09ba32fb16810310VgnVCM100000360a0a0aRCRD&ss=&s=Business


 人件費や人民元は、日本も昔と負った道なんで、自分で考えてやることやれよって感じですが。電気ないと困るでしょうね。日本の計画停電どころじゃないですね。

 聞いていると上海でも似たような状況になっているとか。。
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マジに人民元あげるかも

2011-05-22 | 中国ビジネス関連
 今後3-5年で人民元あげるかもって書いたばかりですけど、今日もそんな感じの記事がチャイナデイリーに載っていました。

More flexible RMB will help China
と題して、

 アメリカは近年しきりに人民元の上昇を求めてくる。対中貿易赤字の巨額さとそれに関連煤雇用率の悪化を取り上げているからだ。

 疑うことも無く大半の中国人はこういうアメリカの陰謀的で、中国経済に嫉妬している元切り上げの要求は大嫌いだ。中国側としては、

・人民元が高いといってもその証拠がないじゃん

・アメリカってどこの国とでも貿易赤字だしてるじゃん。自分らが借金してぜいたくしてるんじゃン

・急に元あげちゃったら中国の輸出業がぶっ壊れるじゃん

・元気利上げに伴って投機的な資金の出入りが激しくなって、不動産バブルがはじけちゃうじゃん

てなところで元の問題は、他人がぎゃぁぎゃぁ言おうが自分たちが勝手に決めるものだと固く信じている。アメリカがうるさく元を上げろというから中国としてはメンツにかけてあげることができないじゃないか。1985年のプラザ合意を見てみろよ(アメリカの圧力による円高が、日本をボロボロにしたと、中国は主張しています)

 でもよく考えてみよう。

 元をドルにリンクさせていると、いつまでたっても貿易の不均衡は直らずに、アメリカが中国のもの買うのを減らすかも。

 また、ドルにリンクしちゃっているおかげで国内の金融政策も縛られてしまっている、おかげで国内消費の喚起が難しくなっている

 インフレもやっかいで、リーマン危機以降国内の流動性が過剰になってしまった。中央銀行の副総裁も今のインフレは貿易不均衡のせいだって金曜に話したよ。

 結局はさ、貿易黒字を減らして、国内需要を増やす。その上国際金融の舞台でリーダーになるには中国はもうちょっと勉強しないとね。元を上げるのはリスクはあるんだけどさ、リスクが高いところは利益も多いんだよ。今でも為替は毎日変わるんだけど、幅が少なすぎるんだよね。もっと自由にして、でもその分リスクをちゃんと管理するようにした方が中国が生きていくにはいいんじゃないかな?

 と、ノッティンガムBスクールの Hua教授のコメントだそうです。

http://www.chinadaily.com.cn/opinion/2011-05/20/content_12549211.htm

 まぁ、みなさんご存知の通り、中国の大手メディアは官制報道ばかりなんですよね。China Dailyなんてもろにそうです。人民元に関しては、最近まではアメリカがない言おうか知ったこっちゃない。アメリカはかって日本にやったように俺らの経済を崩壊させるつもりなんだ、て論調が多かったんです。


 だから、二日続けてこんな記事が載ってくると、人民元の上げ幅そろそろ高くするのかなという気がします。タイミングはいつですかね?5年前に変動制にしたのが7月。であげなくなったのが2008年の7月。だから7月かな。日本円あるだけうつしとこうかな。

 でも仕入するから少しは残さないといかんのが。。
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キャノン中国 成長率25-30%

2011-05-21 | 日本・日系企業
 キャノンは中国でも非常に頑張っている日本企業の一つですが、2015年には中国での売り上げが日本を上回ると公表したそうです。

・2015年には中国での売り上げが日本を上回る見込み

・東日本大震災によるサプライチェーンの回復は来月には終わり、製造施設を近隣諸国に移管することは考えていない。現在日本で製造されているものは全体の18%にすぎない。

・キャノンは1989年に大連で合弁企業を設立したのが中国進出の始まり。2001年までは中国市場に力は入れていなかった。中国のWTO加入後営業活動を進め、年間30%で成長している。

・キャノンの販売流通網はまっだ全国をカバーできておらず、まだまだ成長の余地はある。

・中国の営業マンの数も現在の2千人から5年以内に1万人にする

・キャノンの売り上げは、まだ欧州、米国、日本が中心だがアジア諸国も近年急激にのびており、2015年にはアジアで2兆円の売り上げを目指す。そして中国市場はその半分と見込んでいる。

http://www.chinadaily.com.cn/business/2011-05/21/content_12553438.htm

 すごいですね。ポイントかなと思うのは

今後五年でアジアが急成長する。その中で中国での売り上げ予測は半分である。

 記事の背景とかを知りませんから軽々に語れませんが、中国市場が日本を上回るという記事の中でのこのコメント。中国は確かに日本より市場が大きくなる。これは当たり前。キャノンのいうアジアにはインドも含むとは思いますが、中国以外のアジア市場の規模が中国並と予測しているのならば、ここは結構考えどころですね。

 キャノンは超大手企業で投資資金もふんだんにあります。だからアジア全域を一気に攻めれるでしょうが、そうじゃない企業は、投資最適国を見極めて、その中でまだ投資をする地域を見つける必要がある。

 キャノンの事業計画のバックアップとなっている中国を含むアジア諸国、その中の都市の将来市場データを見たいです。。真剣に。

 インドと中国ではまだ経済発展の差が大きいので、5年後インド市場が中国の半分もあるとは思えないんですよね。そ例外のアジアの人口全部合わせても中国の半分もあるかどうかですよね。韓国や台湾、香港、シンガポール合わせてもの人口は8千万人に及ばず、三星やLGは韓国じゃ強そうですし、非常に興味深いな。



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人民元3-5年で自由化

2011-05-21 | 中国ビジネス関連
 久しぶりにチャイナデイリー見たら、なんと人民元自由化に関する記事が載っていました。中国はインフレ基調なので、いやでも人民元の切り上げをしないとやばいよねって話は結構出ていますよね。


・中国人民大学の国際金融研究機関の次長しゃん氏の発言。中央銀行からの情報として、人民元を今後3-5年の間に自由化するとの事。従来大半の専門家が人民元自由化は10年はかかると見込んでいたのに対し、最も早い自由化をうたった発言となる。

・中国人民銀行は、この発言に対するコメントを控えている。

・世界銀行は、2025年までには人民元が米ドルやユーロと並ぶ3大基軸通貨になるという予想を今週発表している。

・金曜日の上海で行われた講演でも人民銀行総裁周氏は、人民元のクロスボーダー取引が一定の水準を超えたなら、自由化するべきだと発言したとの事。
http://www.chinadaily.com.cn/china/2011-05/21/content_12552579.htm

 まだまだ紆余曲折はあるでしょうが、人民元の自由化=切り上げって思ったより早いのでしょうね。5年後となると、不動産巨大バブルを抱えているだけに、その時元が強いかどうかの疑問もありますけど。はじける前にあげるかな、それともはじけさせてからあげるのかな。

 元が上がると、外国資本の投資引き上げが結構バカにならなず、それが不動産価格引き下げに動いてバブル崩壊の誘因になってしまう気がするのですが。

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中国EC仕入サイトを立ち上げました タオバオ仕入

2011-05-20 | 中国経済関連

タオバオの3年間にわたる販売を通し、タオバオにとどまらず中国のEC事情についてかなり理解が進みました。 中国ECで販売されているものは課題も多いのですが、十分に日本で使えるものも多くあります。その為、中国ECからの仕入サイトを構築しました。   600程の商品を参考に掲示し、それぞれにコメントを付けております。中国のEC事情も良く理解できると思いますので、ぜひご覧ください。



 
 「中国ECサイトの仕入代行をやろうと考えているんだ」

 と何人かにご相談した時、


 「今さらあなたのやることじゃないでしょ!」


 とか

 「もう中国から日本の時代じゃないじゃん!」


 とさんざん言われました。

 うーん、確かにタオバオの仕入代行業者の方ってたくさんいらっしゃいますし、正直面倒な割に対して儲かるとは思えないし(すいません、上手くいっている方もいらっしゃるそうですが)、ということで3年前に上海に戻った時にも、この形態は全く考えていませんでした。


 でも。。中国のEC業界ってどういうものか、タオバオってどういうものかってのがかなり見えてきて、当然ながらタオバオの大手サイト運営者ということで、嫁のあとをくっついているだけですが、タオバオ本体だけじゃなく上海の日本商品を扱うベビー用品大手サイトほぼすべてと知り合いになり、まったく業種違いのアパレルさんや、布団やサン、車の部品屋さんたちともお友達関係になってきました。あ、みんなサイトはクラウン以上の大手店舗です。まぁ日本でも楽天に出ている大手サイトは業界問わず色々お付き合いが出るでしょうが、上海だっておんなじです。同業に関しては別途リアル店舗経営者も含め、一部商品卸してチャネル化進めていますし。

 
 でまぁ、いろいろ見聞きし、実際にタオバオやらほかのB2Cサイト見て思ったんです。


 中国の人件費上昇ってすごく騒がれているじゃないですか。日系企業でもいたるところで問題起きていますし、知り合いの中国人も、日本人がうらやむ給与もらっている連中たくさんいます。でも、僕らも、僕らの仲間の大手タオバオ店も。。給与安いっす。まぁ質の高い人は少ないのは事実でしょうが、僕が過去いた大手日本企業に勤務している連中と比べても、少なくとも上海の女の子なら同等かそれ以上の能力(やる気というべきか)子が結構いる。男はいまいちのが多いんですけど。で、給与安い。

 学歴格差が日本より遥かに高いからなんですよね。だいたいサラリーマンがやる程度の仕事って、大卒も高卒も大してパフォーマンスは変わらないのが実際のところじゃないでしょか。だから、一流校出身でエンジニアなんて言うと上海は強烈に高い。加えて英語や日本語求めりゃこれも高い。でも中国語だけなら??

 特殊技能が無きゃ未だに安いでしょ。そういっても月3-7万円位の範囲ですので極端に安くはないですが。まぁ職種によるんですけど、売り子系や職人系は異常に安い(職人系は日本が異常に高いんですけど)。


 でもう一つ。。物まね世界ってこともあるんですが、とにかく競争が激しい。何か先行してもすぐまねされる。偽物出しやがる。で、すぐ値段で競争しやがる。メーカーから小売りまで、ECは最先端だけどリアルだって、すべてが薄利多売の世界。規模で利益を出す金融のような流通業界。


 じゃ誰が設けてるの?なんで金持ちそんないるの??


 て当然思うんですが、金持ちって、まずは不動産持ってたやつ。10年で不動産価格10倍近くになっているんじゃないでしょうか。どんな奴でも昔不動産持っていたやつは金持ちになっている。手持ち不動産高くなったら銀行が金出して2つめ、3つめのマンションもっているのはざら。あとは、国営企業の中で銀行とかキャリアのような独占企業形態のサラリーマンと役人。給与もそこそこの上、裏の副収入がすごい。25歳こえると同じ年齢の日本のサラリーマンより実際には高い人多いんじゃないかな?まぁ、僕だって3年前に売った家が今じゃ2.5倍の価格になっていて、この3年間四苦八苦商売なんかしないで遊んでいたらよかったって、嫁と苦笑いしていますから。。それこそVWじゃなくてBMかベンツ楽勝で買えたんですよね。


 まぁ、良かれ悪しかれこういう世界で戦っていますし、まだまだ戦い続けますが、ふっと思ったのは。


 「おー。中国年々傲慢になってうっとおしくなってきているけど、これならまだまだ利用できるジャン、しなきゃ損ジャン。何も売ることだけにこだわる必要ないじゃん」って事。


 まぁ今後何年続くかわかりませんが、高品質を求めないものなら中国製品はまだまだ安い(高品質のものは多分現状皆無)。様々な日本企業が中国で調達して日本で売ることを商品、サービスで行っていますし、プロセスは結構大変だと思うんですが、僕の周りには

・PC周りや携帯周りは、メーカーから買った価格の10倍が日本の量販店価格

・アパレル系は言わずもがな。在庫の押し付け合いで、押し付けられたOEM先がしょうがなくタオバオで売っている。(ひどい場合は社員とOEM先がつるんで流している)。

・僕の倉庫の目の前の汚い印刷屋で日本語のポップ広告を印刷している。日本の価格は知らないけど彼らのもらう金額は偉く安い。やっぱ10分の1かな。彼らへの発注者は中国企業。その中国企業へ日本企業上海法人が発注。当然エンドユーザーは日本で発注と、3段階くらい階層ができてコストアップになっている。

・同じくサービス関係。日本で最近出て流行っている、イベント関連なので単価は2万円とかとっている。でも実態は100%中国に下請けに回している。まぁサービス関連は、実は他にも大穴が沢山ありそうですね。だいたい日本でもメーカーに比べて緩い業界ですから競争が甘すぎて恩恵こうむっている気がする。

・ノベルティ関係の、100円ショップやら、大手はともかく細かいロッドになると誰かが日本と上海で二つ仲介が入っている。

・日本でアマゾンでもの買うと立派な箱なんですが、ヤフオクで買ったらただの袋とプチプチってザラ。僕らの中国での梱包の方がもっとしっかりしているぜ(まぁ、それでも鉄の缶が壊れる恐ろしい荷扱い)。梱包材量の価格は?日本なんでこんな高いの?分別ゴミあれだけ細かくやっているはずなのに。中国じゃ再生資材は昔の日本みたいに売れるんですけどね。

 でまぁ、そんな中間プロセスできるものはとっぱらったらどうかな?って思ったんです。やってみると品質管理とかにかなりコストがかかるだろうとか、手間暇は怖いんですが、そこを克服できれば面白いのではないだろうか。

 てことで、まずはECサイトの仕入代行という形で初めて、いろいろトライしてみようと思います。


 日本からの輸送費が、サイトに掲示しているのはまだ高いです。EMS料金も年間一定ではなく月ごとに割引がきまるそうで、今の表は結構高い時期のままなんですが、上海に戻ったら詰めて改定します。


 このサイトたくさん商品紹介していて、海賊版とかマジコンなんてやばいものも参考に載せちゃっています(マジコンまだ日本でもサイトには載っていますね)。でもよくよく見るとあれ、これはいけるかなってものがあると思います。ヤフオクと価格比べてプレミアムがヤフオクでついている、まずは偽物じゃないだろうというものも見つけました。まぁ、もしかしたらクレームつく可能性も高いんですけど。

 で、商売じゃないんですが上海にいることから、日本やドイツにいる知人から、これ買ってと言われて買って送ったものも結構あるのですが、これはサイトには載せていません。また、おそらくタオバオ仕入ヤフオク販売で良く使われているだろう商品に関しては意図的に外しています。まぁこの辺、コンサル業務関連で影響なしとは言えないので、外した次第です。

 でも、既にタオバオ仕入ヤフオク楽天実店舗販売している方、あと今からやろうとしている方、まぁ気軽に問い合わせてみてください。日本で小売りをやっていないので、単なる思い込みの部分もあるでしょうが、この辺はいけるんじゃないかなというものは自分でも幾つか見つけています。

 でも日本向けに関して、手数料とか安さで勝負はしません。ノウハウで勝負しようと思っていますので、どっかで今の手数料とか為替レート(珍しく1元13円にしています)もあげちゃうかも。安いだけなら中国人の運営しているサイト幾つもありますよね。個人的には日本で販売力のあるパートナーが欲しいんですね。僕らは中国向けの新事業もいくつか準備を進めていますので。


 まぁ嫁が許せば僕が日本に戻って売っちゃうかもしれませんが。。

 あ。。日本のネットや個人輸入規制関連の最近の情報に疎くなっていますので、新規炎に問題がありそうな商品があれば教えてください。確かマジコンは輸入禁止。日本の楽曲の海外版の輸入もなんか問題があったと思うのですが、そのまま載せました。だってアマゾンドットコム中国見てくださいよ。驚きますよCDやDVDの価格。偽物じゃなくて正規版のはずですから、アマゾンのは。

 キャラ物も日本と中国で版権料がかなり差があるはずで、同じものでも価格結構違います。そういう商品、代替日本市場のみとか、中国市場のみ販売して良いとか書いていますけど、並行輸入でもまずいんですかね?

 
 アリババのジャックマーさんの言葉です。
 タオバオには偽者が横行していると言うがそんなことは無い。自分が香港で買ったシガーケースは20万円だったがタオバオでは1万円で売られている。同じく10万円委譲するコインも5千円で売られていた。調べたら本物だった。

 これが中国人の考え方ですし、ブランド品とかキャラ物は実態としてそうなっているでしょう。この考え方は日本では異論ができますが、高級ブランド品をアメリカから個人輸入するのと大きな違いはないんじゃないか?そういやアメリカのアパレルなんて日本同様大半メイドインチャイナじゃん、ドイツの高級おもちゃだってメイドインチャイナで日本のお店でも中国語のラベル張ってるのあるじゃん、と思う私は中国に毒されてしまっているのでしょうね。

 まぁ、とりあえずはやってみないと、と中国人的な楽観さで始めます!

 でも、怖いのでとりあえず中国法人名で運営するところが、少し逃げが入っているんですが。。修正しながら日本法人作って移管します。

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外国人は、日本人のようには働かない  か??

2011-05-20 | 日本・日系企業
 こんな題の記事がダイヤモンドにあって、なんと人気が高い記事のようですね。
外国人は日本人の様には働かない、という題名で、外国人は日本人より働かないという意味かと思って、最初この記事は無視してみていませんでした。ダイヤモンドの今週No1の記事ということで皮肉っぽく見てみたら、結構納得です。

 海外にマネージャーで行く人というより、今後外資系に勤務する人向けかなと思います。著者の方の経歴見る限り日本の大企業サラリーマン経験はなさぞうで、日本でもそうだよってこと多いんですが。

記事よりようやく抜粋:
・ビジネスは、どこの国でも収益を上げることを目的に行っています。ところが同じ目的遂行をするにしても、 組織内での動き方や働き方は、日本と海外では大きく異なります。

 今回は、日本企業の国内の慣習に慣れた人が、海外の職場に入って戸惑う点、悩む点、驚く点などを事例を交えて紹介します。今後は国内でも外国人上司が増えることが予想されます。人の考え方や行動の違いを押さえておくことは、国内でも役に立つと思います。


・ことばによる忠誠、実力でしか評価信用されない人間関係
 日本企業では、自分の裁量で仕事をやらせてもらえますが、海外企業では経験や年齢に関係なく、仕事も目標も会社から与えられるのが当たり前。1年間という時間設定のなか、決められた数字を上げなければなりません。経営も、報告を上げた担当者、管理する上司双方に対して数字は100%達成するものと期待します。海外ではすべての数字は達成して当たり前という考えです。

 海外の職場では完全なる能力評価、経験年数ではなく、すべては実績で決まります。

・「君、誰にものを言っているんだね」
 海外では上司に絶対服従。海外の職場は、基本的に階級社会です。平等や対等という意識はなく、階級を常に意識しなくてはなりません。一部の業界だけが、専門職のプロジェクトで運用するフラット組織です。上司の能力査定で雇用も賃金報酬も決められるため、部下は完全な管理下に置かれます。上司と会わなければ部下はやめるか辞めさせられる。

⇒まぁ当たり前ですね。外資もそうですが日本も新興の企業はこうなっていません?成果主義ってことですね。

・日本人スタッフが間違えました
 上下関係の中では、責任のなすり合いが起こります。例えば、外国の上司は顧客の目の前で部下のメンツをつぶすことを平気で行います。しかし日本人の部下はほとんど反論することがないが、本来は主張すべきことはすること。

⇒これ日本企業でもよくありますね。

・ハッピーバースデー
 海外の職場では、横の関係も注意が必要です。上司が評価査定を武器に気に入らない部下を攻めてくるような場合は、同僚が上司に加担して、足を引っ張る行為に協力するかもしれません。そこで同僚が行うイベントには、必ず参加して仲間意識を高めます。どこの職場でも、外国人の同僚は上司へのごますりを欠かしません。海外で仕事をすると、生活を守るための努力や気配りが山ほどあり、日本の職場より信頼関係の維持は大変です。

⇒これも日本企業でも全く同じ。

・サーバーが落ちたわよ
 海外の職場では、想像を絶する「人が仕掛ける罠」というのがあります。上司とうまが合わないと様々な嫌がらせを受け、退職に追い込まれることもあります。

⇒これも日本企業でもあり。経験ありますもの。中国企業も同じだな。

・社長に言いつけてやる
 自分が上司になった場合は、部下からの集団の突き上げもよくあります。実際に本社に上司の悪口を送って、社内クーデターを画策する部下もいます。
 フォーチュンベスト100に出てくるようなグローバル大企業では、実績能力主義が徹底され、数千倍から数十万倍の倍率で採用が決まるため、こうした問題を見聞することはありません。他方、縁故採用や紹介制度が残っている職場では、パワーゲーム(陣取り合戦)がよく行われています。

⇒、びっくりしたんですが、僕の勤務したフォーチューンベスト100に入る企業でこういう事態起きました。事業部長やめましたよ。

 米国のある地域では、事業部まるごとボスと部下十数人がいっしょに転職するという動きがあります。ボスが新しく勤務した企業の部署では、昔からいた従業員を嫌がらせで退職させ、元の部下十数人を呼び寄せるという方法をとります。
 海外では、人の垣根によって自分を守ること、どんな卑怯な手を使っても自分が勝つという意識が強くあります。

⇒会計事務所とか金融とかスペシャリティに必要な会社は当たり前ですね。僕がいた携帯モバイルの会社でも、BCG出身の副社長が同じことしました。

 海外の仕事は、日本と同様に長期雇用を前提としているものの、収益結果に左右される雇用契約という認識が一般的です。そのため、能力評価が賃金報酬アップには欠かせない交渉条件となります。ここが、雇用安定を求める日本人の考え方と大きく異なる部分です。日本人が海外でマネジメントを始めると、現地従業員から評価査定をめぐる個人交渉で悩まされます。同時に昇進させるとすぐ辞めるという問題も起こっています。日本企業の大半では、賃金報酬と果たすべき義務の関係が明確になっていません。

⇒これは確かにそうですね。成果主義って日本でも徹底していないでしょうから。

・自分の年収分の売り上げを持ってこい
 最近の日本企業は、会議など合議の時間で消費される無駄が蔓延し、社員は疲弊しきっています。企業は営利活動を目的としているので、時間の使い方、人の集い方も考えなくてはなりません。海外ではコストパフォーマンスという言葉をよく使います。無駄な会議には平気で非難の声が上がります。

⇒営業優位の日本企業も同じでは?

・いつまでも会社員でいるよりいい
 グローバルに見ると、アジアや中国大陸では長期雇用が一般的です。違いは生涯企業の従業員として働く人がエリートでは少なく、独立事業者になる人がたくさんいることです。会社員としての勤務経験は、自分ではできない経験や場を踏むためで、戦略的にキャリアアップを狙う人や独立して経営者になる人の比率が高いところが、日本人の就業意識と大きく異なる点です。

⇒これは国と給与によって違うのでは。アメリカでも40超えると転職は急激に減る、採用差別も出てくる。中国も最近変わってきていますよ、独立したほうが容易に儲かるから独立する。でも会社勤務で地位と所得が保証されるならそっちを選ぶ人は増えていると思います。

・退職は好きな日取り、引き継ぎは1日
 日本と海外では、退職までのプロセスがかなり違います。日本企業では特定した個人への業務依存が大きいため、退職すること自体が一苦労です。海外の職場はほとんどがパーテーションで仕切られているため、横のつながりも希薄です。仮に突然退職したとしても、自分が告知しない限り、いなくなってもわかりません。大きな違いは引き継ぎです。

 引き継ぎは、上司が一日レビューをして終わりです。退職は引き継ぎ終了後、即日OKです。業務報告はすべてデータに残されているので、上司はその経緯に沿って処理を後任に渡します。日本企業の退職前1ヵ月告知&引き継ぎという慣例がうそのように、海外企業での退職はあっさりとしています。

⇒状況により引き継ぎなしもありますね、外銀みたいに。中国もそういう事態を想定しないと痛い目にあいます。退職勧告後データベース壊すとかザラにあるようですから。

http://diamond.jp/articles/-/12222?page=8

 個人的には当たり前だろうと思うのですが、確かに日本人にはあまりなじみがない世界ですよね。割り切ればやりやすい面もあると思いますけど。日本企業の家族主義は、対上司や対同僚の関係に関しては、日本企業の方が大変じゃないかと思います。

 仕事ができない人や、仕事しないけど高給もらいたい人、もらっている人には日本企業は最高です。特に大企業ですね。まぁそんな環境は続くわけがないですけど、まだまだ僕の周りにはそういうおじさん一杯いらっしゃいますね。困ったもんです。こういう方々は、単に給料泥棒名だけではなく、部下に対して悪い見本になるという大きなマイナス面は、あまりメディアには指摘されないですよね。
 
 全然こういう大企業から離れてみていますと、高度成長時代の雇用が多かったせいで、僕の時代より数は増えている気がするんですが。平均年齢40歳以上の会社は要注意ですね。

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大前研一氏 日本の戸籍制度はバカげていると指摘

2011-05-20 | 日本・日系企業

3月11日の巨大津波により、岩手県の陸前高田市と大槌町、宮城県の南三陸町と女川町で、戸籍データ3万8000件が流失した。戸籍法に基づき、法務省が 「副本」を管理しているため再製可能だが、江田五月法相は、同様の事態が再び起きないよう、戸籍の全国ネットワーク化を検討する考えを示している。しか し、「この問題をデータのリスク管理というレベルの話で終わらせてはならない」と指摘するのは、大前研一氏だ。大前氏は、長年政治課題として俎上に上がっ ている「電子政府」構築の契機とすべきであると主張する。


 


たとえば、米国籍の私の妻は、住民票には記載されていても大前家の戸籍には入っていない。日本国籍を有しないので当たり前ということもできるが、住 民票には記載され、当然納税義務を負っている。だが、私の戸籍謄本の欄外に、米国籍のジャネット何某と結婚、と書いてあるだけだ。


 戸籍上、私の子供たちには母親がいないのである。そんなバカげた話はないだろう。ここ数年の婚姻を見ると、10組に1組は国際結婚だから、この問題は決して“小さな問題”ではない。


  かたや戸籍がそれほど神聖なものかというとそうでもない。「本籍」は出生地や現住所と関係なく国内(日本が領有権を主張しているところを含む)ならどこへ 届け出てもよく、変更も自由である。このため本籍を皇居や富士山の山頂に置いている輩もいる。つまり、戸籍制度は法律的には厳格でも実態と乖離し、形骸化 しているのだ。


http://news.livedoor.com/article/detail/5565645/



戸籍なんて普段あまり考えることはなく、大前先生同様国際結婚の私も上記の変な事象にはきずいていたのですが、相続関係で事務作業をやっていると、いったいなんなんだと思わされました。

・不動産の登記を父から母に移転するに際し、横浜法務局の新百合ヶ丘で行ったのですが、事前相談に行き、その後2回書類をチェックしてもらったのですが、最後にこの書類が足りないと言われ面喰いました。法務局起債の準備書類は全部ある。書類記載のミスは全部修正した。でも、「戸籍の付表を持ってこい」との事。

 要は、父が今の家を購入した証拠として、当時の住所(不動産登記に記載されている勝った人の住所)に実際に居住していた公的書類を見たいからというのが理由です。昔のものは付表にその住所の記載がない事例もあるそうですが、掲載されていない場合は、そのことを確認してから権利書などで事務手続きの受領を行うとの事。

 かなり腹立ちましたね、これは法律で定められていることではなく、登記官の裁量との事。論理的には登記申請物件とその持ち主の特定を判断するのによいということは理解できますが、それならそれで事前準備書類に明記すべきことでしょう。

・同じく志望届などは昨年9月に市役所に提出し、岡山の戸籍は2週間程度でその旨記載された。しかし、今年の固定資産税納付手続きは父の銀行口座からの引き落としのままで、当然その口座は閉鎖されているので、支払いがないということになった。

 よくあることでしょうが、戸籍に関する事項と税務、保険、年金関係がすべてばらばらに管理されていて、それぞれ似たしいて事務手続きをしなければならない。全く連携されていない。

 
 国民総背番号制に対しては拒絶反応があったと記憶していますが、現状あまりにも非効率になっている。総背番号制が良いかどうかは別にして、なんかのデータベースを作るべき。アメリカでも中国でもそうだったし、そっちが当たり前なんじゃないかな?身分証明書が運転免許証とか健康保険証というのは不思議でしょうがない。


 思うに、国民総背番号制に対して国民が反対したというより、行政が自分たちの権限や雇用を守りたいがためにこんな非効率な仕組みになっているのではないだろうか。税務、法務、年金・保険その他行政関係について国民個人を特定して管理するようになれば、おそらく関連する職員は半分で済んでしまうのではないだろうか?

 底で余った人たちの雇用をどうにかしないといけないのだろうが、財政を考えればそれこそ絶対にやるべきことじゃないだろうか?

 まぁこんなんだから、世界50位、フィリピン以下の政府ってことになるんじゃないかな。
コメント (2)
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