日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

キャノン中国 成長率25-30%

2011-05-21 | 日本・日系企業
 キャノンは中国でも非常に頑張っている日本企業の一つですが、2015年には中国での売り上げが日本を上回ると公表したそうです。

・2015年には中国での売り上げが日本を上回る見込み

・東日本大震災によるサプライチェーンの回復は来月には終わり、製造施設を近隣諸国に移管することは考えていない。現在日本で製造されているものは全体の18%にすぎない。

・キャノンは1989年に大連で合弁企業を設立したのが中国進出の始まり。2001年までは中国市場に力は入れていなかった。中国のWTO加入後営業活動を進め、年間30%で成長している。

・キャノンの販売流通網はまっだ全国をカバーできておらず、まだまだ成長の余地はある。

・中国の営業マンの数も現在の2千人から5年以内に1万人にする

・キャノンの売り上げは、まだ欧州、米国、日本が中心だがアジア諸国も近年急激にのびており、2015年にはアジアで2兆円の売り上げを目指す。そして中国市場はその半分と見込んでいる。

http://www.chinadaily.com.cn/business/2011-05/21/content_12553438.htm

 すごいですね。ポイントかなと思うのは

今後五年でアジアが急成長する。その中で中国での売り上げ予測は半分である。

 記事の背景とかを知りませんから軽々に語れませんが、中国市場が日本を上回るという記事の中でのこのコメント。中国は確かに日本より市場が大きくなる。これは当たり前。キャノンのいうアジアにはインドも含むとは思いますが、中国以外のアジア市場の規模が中国並と予測しているのならば、ここは結構考えどころですね。

 キャノンは超大手企業で投資資金もふんだんにあります。だからアジア全域を一気に攻めれるでしょうが、そうじゃない企業は、投資最適国を見極めて、その中でまだ投資をする地域を見つける必要がある。

 キャノンの事業計画のバックアップとなっている中国を含むアジア諸国、その中の都市の将来市場データを見たいです。。真剣に。

 インドと中国ではまだ経済発展の差が大きいので、5年後インド市場が中国の半分もあるとは思えないんですよね。そ例外のアジアの人口全部合わせても中国の半分もあるかどうかですよね。韓国や台湾、香港、シンガポール合わせてもの人口は8千万人に及ばず、三星やLGは韓国じゃ強そうですし、非常に興味深いな。



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人民元3-5年で自由化

2011-05-21 | 中国ビジネス関連
 久しぶりにチャイナデイリー見たら、なんと人民元自由化に関する記事が載っていました。中国はインフレ基調なので、いやでも人民元の切り上げをしないとやばいよねって話は結構出ていますよね。


・中国人民大学の国際金融研究機関の次長しゃん氏の発言。中央銀行からの情報として、人民元を今後3-5年の間に自由化するとの事。従来大半の専門家が人民元自由化は10年はかかると見込んでいたのに対し、最も早い自由化をうたった発言となる。

・中国人民銀行は、この発言に対するコメントを控えている。

・世界銀行は、2025年までには人民元が米ドルやユーロと並ぶ3大基軸通貨になるという予想を今週発表している。

・金曜日の上海で行われた講演でも人民銀行総裁周氏は、人民元のクロスボーダー取引が一定の水準を超えたなら、自由化するべきだと発言したとの事。
http://www.chinadaily.com.cn/china/2011-05/21/content_12552579.htm

 まだまだ紆余曲折はあるでしょうが、人民元の自由化=切り上げって思ったより早いのでしょうね。5年後となると、不動産巨大バブルを抱えているだけに、その時元が強いかどうかの疑問もありますけど。はじける前にあげるかな、それともはじけさせてからあげるのかな。

 元が上がると、外国資本の投資引き上げが結構バカにならなず、それが不動産価格引き下げに動いてバブル崩壊の誘因になってしまう気がするのですが。

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