日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

マジに人民元あげるかも

2011-05-22 | 中国ビジネス関連
 今後3-5年で人民元あげるかもって書いたばかりですけど、今日もそんな感じの記事がチャイナデイリーに載っていました。

More flexible RMB will help China
と題して、

 アメリカは近年しきりに人民元の上昇を求めてくる。対中貿易赤字の巨額さとそれに関連煤雇用率の悪化を取り上げているからだ。

 疑うことも無く大半の中国人はこういうアメリカの陰謀的で、中国経済に嫉妬している元切り上げの要求は大嫌いだ。中国側としては、

・人民元が高いといってもその証拠がないじゃん

・アメリカってどこの国とでも貿易赤字だしてるじゃん。自分らが借金してぜいたくしてるんじゃン

・急に元あげちゃったら中国の輸出業がぶっ壊れるじゃん

・元気利上げに伴って投機的な資金の出入りが激しくなって、不動産バブルがはじけちゃうじゃん

てなところで元の問題は、他人がぎゃぁぎゃぁ言おうが自分たちが勝手に決めるものだと固く信じている。アメリカがうるさく元を上げろというから中国としてはメンツにかけてあげることができないじゃないか。1985年のプラザ合意を見てみろよ(アメリカの圧力による円高が、日本をボロボロにしたと、中国は主張しています)

 でもよく考えてみよう。

 元をドルにリンクさせていると、いつまでたっても貿易の不均衡は直らずに、アメリカが中国のもの買うのを減らすかも。

 また、ドルにリンクしちゃっているおかげで国内の金融政策も縛られてしまっている、おかげで国内消費の喚起が難しくなっている

 インフレもやっかいで、リーマン危機以降国内の流動性が過剰になってしまった。中央銀行の副総裁も今のインフレは貿易不均衡のせいだって金曜に話したよ。

 結局はさ、貿易黒字を減らして、国内需要を増やす。その上国際金融の舞台でリーダーになるには中国はもうちょっと勉強しないとね。元を上げるのはリスクはあるんだけどさ、リスクが高いところは利益も多いんだよ。今でも為替は毎日変わるんだけど、幅が少なすぎるんだよね。もっと自由にして、でもその分リスクをちゃんと管理するようにした方が中国が生きていくにはいいんじゃないかな?

 と、ノッティンガムBスクールの Hua教授のコメントだそうです。

http://www.chinadaily.com.cn/opinion/2011-05/20/content_12549211.htm

 まぁ、みなさんご存知の通り、中国の大手メディアは官制報道ばかりなんですよね。China Dailyなんてもろにそうです。人民元に関しては、最近まではアメリカがない言おうか知ったこっちゃない。アメリカはかって日本にやったように俺らの経済を崩壊させるつもりなんだ、て論調が多かったんです。


 だから、二日続けてこんな記事が載ってくると、人民元の上げ幅そろそろ高くするのかなという気がします。タイミングはいつですかね?5年前に変動制にしたのが7月。であげなくなったのが2008年の7月。だから7月かな。日本円あるだけうつしとこうかな。

 でも仕入するから少しは残さないといかんのが。。
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