中国のGDP、22年には米国を抜き世界1に=「中国・EU・米3大経済体」が浮上へ―台湾紙
と、ライブドアニュースに掲載されていました。
確かに中国の経済成長のスピードはエコノミストの方々の予測を上回っていますね。現在の金融危機の中で実態がどうなのかは、かなり疑問が残るのですけど、まぁ長期的にも伸びしろはあるのが事実だと思います。
2010年に日本を抜くと有りますが、2009年に抜いてしまう可能性もかなり高いでしょう。13年後にアメリカを抜くという事は今の3倍くらいの規模になるということなんですが、単純にGDPがそこまで延びることは無いと思います。でも、有る意味為替操作を行っている人民元の価値が上がれば、ドルベースで見たときのGDPは確かにアメリカを抜いてもおかしくないですね。日本だって円が切りあがって世界の中での地位が上がって来ましたから。そういう意味で今の人民元が20-30%ドルに対して安く抑えられているという痛切を信じるなら、国家としてのGDPのサイズは既に日本を大きく上回っているという事になります。
問題は一人当たりのGDPなんですよね。
上海や北京の一人当たりのGDPって、1万ドルを下回っていますが日本の1/3位でしょうか。町を見ても2000年頃のソウルや台北と代わりは無い様に思います。為替が正当なら(人民元がドルに対して高く、円が1ドル120-130円程度なら)、一人当たりのGDPの実力って上海や北京は日本の半分から2/3程度になっているのが実態だというのが個人的な感覚知です。
13年後にアメリカを国のGDPとして抜く。確かにそうなってもおかしくないですが、一人当たりのGDPが何処まで伸びるか。アメリカの報道に、アメリカと中国の物価差(多分上海とニューヨークだと思うんですけど)が3.5倍とありました。購買力指数を中国の各都市や省別に出して比較しないとなんともいえないですけど、名目での一人当たりGDPは今の3倍になったとしても、購買力平価ベースで見たら多分13年後でも倍にはならないような気がします。
でも、為替が適正になると日本の製品も割安感が出ますので、ユーザー数は3倍になる事は十分にありえるでしょうね。
唯、国家としてその先に進めるかというと、まだまだ疑問を感じます。13億人の人口を抱える国の内需のポテンシャルは魅力的です。一方で豊かになればなるほど資源や食料の輸入が増加し、それに見合う輸出が人民元が高くなった時にできるのか。安さ以外に海外に受け入れられる製品やサービスを中国が提供できるようになるのか。
簡単ではないと思います。
この記事は、台湾の国民党政権の提灯記事じゃないですかね。台風の被害で国民の非難を浴びている事から、中国よりの外交政策を支援する為のものじゃないかとうがった見方をしています。アメリカそんなに単純な動きはしていないですし。
記事:
・2009年8月13日、台湾紙・経済日報は社説で、中国のGDPは2010年には日本を、2022年には米国も抜いて世界一の経済体になるだろうとの見方を示した。中国新聞社が伝えた。
・記事は、金融危機の発生以降、各国の中国経済の実力に対する見方は日々高まっており、最も顕著なのは米国の中国に対する評価だと指摘する。今年7月に開催された米中間の閣僚級会議「米中戦略経済対話」ではオバマ米大統領が冒頭演説で「米中関係は世界のどの2国間関係よりも重要」と語り、これまでには見られなかった両国の蜜月関係を世界にアピールしたことなどを具体例として紹介している。
・また、中国経済の成長は、各種データにもはっきりと現れている。輸出額では、中国は2000年に世界7位の規模だったが、07年にはドイツに次いで世界2位に躍進。金融危機の影響などで、今年はトップに躍り出ると見られている。
・GDP に関しては、中国は2000年に世界6位だった。当時、アナリストは中国が米国を抜くのは2030年以降、遅ければ2050年ごろになると予想していた。しかし、中国のGDPが世界3位となった07年には、この予想が2011年には世界2位の日本を、2025年には1位の米国を抜くと変化。さらに今回の金融危機の影響によって、2010年には日本を、2022年には米国を抜くとますます早まってきている。
記事では、「金融危機後の今後10年間、世界経済の中心は徐々に中国に移って行き、中国、EU、米国の3大経済体が形成される」とし、台湾は資源が乏しく、輸出に依存せざるを得ない小型経済体として、3大経済体の中でも最も前途有望な中国との関係をより密接にしていく必要があると指摘している。(翻訳・編集/HA)http://news.livedoor.com/article/detail/4300122/
と、ライブドアニュースに掲載されていました。
確かに中国の経済成長のスピードはエコノミストの方々の予測を上回っていますね。現在の金融危機の中で実態がどうなのかは、かなり疑問が残るのですけど、まぁ長期的にも伸びしろはあるのが事実だと思います。
2010年に日本を抜くと有りますが、2009年に抜いてしまう可能性もかなり高いでしょう。13年後にアメリカを抜くという事は今の3倍くらいの規模になるということなんですが、単純にGDPがそこまで延びることは無いと思います。でも、有る意味為替操作を行っている人民元の価値が上がれば、ドルベースで見たときのGDPは確かにアメリカを抜いてもおかしくないですね。日本だって円が切りあがって世界の中での地位が上がって来ましたから。そういう意味で今の人民元が20-30%ドルに対して安く抑えられているという痛切を信じるなら、国家としてのGDPのサイズは既に日本を大きく上回っているという事になります。
問題は一人当たりのGDPなんですよね。
上海や北京の一人当たりのGDPって、1万ドルを下回っていますが日本の1/3位でしょうか。町を見ても2000年頃のソウルや台北と代わりは無い様に思います。為替が正当なら(人民元がドルに対して高く、円が1ドル120-130円程度なら)、一人当たりのGDPの実力って上海や北京は日本の半分から2/3程度になっているのが実態だというのが個人的な感覚知です。
13年後にアメリカを国のGDPとして抜く。確かにそうなってもおかしくないですが、一人当たりのGDPが何処まで伸びるか。アメリカの報道に、アメリカと中国の物価差(多分上海とニューヨークだと思うんですけど)が3.5倍とありました。購買力指数を中国の各都市や省別に出して比較しないとなんともいえないですけど、名目での一人当たりGDPは今の3倍になったとしても、購買力平価ベースで見たら多分13年後でも倍にはならないような気がします。
でも、為替が適正になると日本の製品も割安感が出ますので、ユーザー数は3倍になる事は十分にありえるでしょうね。
唯、国家としてその先に進めるかというと、まだまだ疑問を感じます。13億人の人口を抱える国の内需のポテンシャルは魅力的です。一方で豊かになればなるほど資源や食料の輸入が増加し、それに見合う輸出が人民元が高くなった時にできるのか。安さ以外に海外に受け入れられる製品やサービスを中国が提供できるようになるのか。
簡単ではないと思います。
この記事は、台湾の国民党政権の提灯記事じゃないですかね。台風の被害で国民の非難を浴びている事から、中国よりの外交政策を支援する為のものじゃないかとうがった見方をしています。アメリカそんなに単純な動きはしていないですし。
記事:
・2009年8月13日、台湾紙・経済日報は社説で、中国のGDPは2010年には日本を、2022年には米国も抜いて世界一の経済体になるだろうとの見方を示した。中国新聞社が伝えた。
・記事は、金融危機の発生以降、各国の中国経済の実力に対する見方は日々高まっており、最も顕著なのは米国の中国に対する評価だと指摘する。今年7月に開催された米中間の閣僚級会議「米中戦略経済対話」ではオバマ米大統領が冒頭演説で「米中関係は世界のどの2国間関係よりも重要」と語り、これまでには見られなかった両国の蜜月関係を世界にアピールしたことなどを具体例として紹介している。
・また、中国経済の成長は、各種データにもはっきりと現れている。輸出額では、中国は2000年に世界7位の規模だったが、07年にはドイツに次いで世界2位に躍進。金融危機の影響などで、今年はトップに躍り出ると見られている。
・GDP に関しては、中国は2000年に世界6位だった。当時、アナリストは中国が米国を抜くのは2030年以降、遅ければ2050年ごろになると予想していた。しかし、中国のGDPが世界3位となった07年には、この予想が2011年には世界2位の日本を、2025年には1位の米国を抜くと変化。さらに今回の金融危機の影響によって、2010年には日本を、2022年には米国を抜くとますます早まってきている。
記事では、「金融危機後の今後10年間、世界経済の中心は徐々に中国に移って行き、中国、EU、米国の3大経済体が形成される」とし、台湾は資源が乏しく、輸出に依存せざるを得ない小型経済体として、3大経済体の中でも最も前途有望な中国との関係をより密接にしていく必要があると指摘している。(翻訳・編集/HA)http://news.livedoor.com/article/detail/4300122/