日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国のGDP2022年に世界一?

2009-08-17 | 中国経済関連
 中国のGDP、22年には米国を抜き世界1に=「中国・EU・米3大経済体」が浮上へ―台湾紙
 と、ライブドアニュースに掲載されていました。

 確かに中国の経済成長のスピードはエコノミストの方々の予測を上回っていますね。現在の金融危機の中で実態がどうなのかは、かなり疑問が残るのですけど、まぁ長期的にも伸びしろはあるのが事実だと思います。

 2010年に日本を抜くと有りますが、2009年に抜いてしまう可能性もかなり高いでしょう。13年後にアメリカを抜くという事は今の3倍くらいの規模になるということなんですが、単純にGDPがそこまで延びることは無いと思います。でも、有る意味為替操作を行っている人民元の価値が上がれば、ドルベースで見たときのGDPは確かにアメリカを抜いてもおかしくないですね。日本だって円が切りあがって世界の中での地位が上がって来ましたから。そういう意味で今の人民元が20-30%ドルに対して安く抑えられているという痛切を信じるなら、国家としてのGDPのサイズは既に日本を大きく上回っているという事になります。

 問題は一人当たりのGDPなんですよね。

 上海や北京の一人当たりのGDPって、1万ドルを下回っていますが日本の1/3位でしょうか。町を見ても2000年頃のソウルや台北と代わりは無い様に思います。為替が正当なら(人民元がドルに対して高く、円が1ドル120-130円程度なら)、一人当たりのGDPの実力って上海や北京は日本の半分から2/3程度になっているのが実態だというのが個人的な感覚知です。

 13年後にアメリカを国のGDPとして抜く。確かにそうなってもおかしくないですが、一人当たりのGDPが何処まで伸びるか。アメリカの報道に、アメリカと中国の物価差(多分上海とニューヨークだと思うんですけど)が3.5倍とありました。購買力指数を中国の各都市や省別に出して比較しないとなんともいえないですけど、名目での一人当たりGDPは今の3倍になったとしても、購買力平価ベースで見たら多分13年後でも倍にはならないような気がします。

 でも、為替が適正になると日本の製品も割安感が出ますので、ユーザー数は3倍になる事は十分にありえるでしょうね。

 唯、国家としてその先に進めるかというと、まだまだ疑問を感じます。13億人の人口を抱える国の内需のポテンシャルは魅力的です。一方で豊かになればなるほど資源や食料の輸入が増加し、それに見合う輸出が人民元が高くなった時にできるのか。安さ以外に海外に受け入れられる製品やサービスを中国が提供できるようになるのか。

 簡単ではないと思います。

 この記事は、台湾の国民党政権の提灯記事じゃないですかね。台風の被害で国民の非難を浴びている事から、中国よりの外交政策を支援する為のものじゃないかとうがった見方をしています。アメリカそんなに単純な動きはしていないですし。

記事:
・2009年8月13日、台湾紙・経済日報は社説で、中国のGDPは2010年には日本を、2022年には米国も抜いて世界一の経済体になるだろうとの見方を示した。中国新聞社が伝えた。
・記事は、金融危機の発生以降、各国の中国経済の実力に対する見方は日々高まっており、最も顕著なのは米国の中国に対する評価だと指摘する。今年7月に開催された米中間の閣僚級会議「米中戦略経済対話」ではオバマ米大統領が冒頭演説で「米中関係は世界のどの2国間関係よりも重要」と語り、これまでには見られなかった両国の蜜月関係を世界にアピールしたことなどを具体例として紹介している。
・また、中国経済の成長は、各種データにもはっきりと現れている。輸出額では、中国は2000年に世界7位の規模だったが、07年にはドイツに次いで世界2位に躍進。金融危機の影響などで、今年はトップに躍り出ると見られている。
・GDP に関しては、中国は2000年に世界6位だった。当時、アナリストは中国が米国を抜くのは2030年以降、遅ければ2050年ごろになると予想していた。しかし、中国のGDPが世界3位となった07年には、この予想が2011年には世界2位の日本を、2025年には1位の米国を抜くと変化。さらに今回の金融危機の影響によって、2010年には日本を、2022年には米国を抜くとますます早まってきている。
記事では、「金融危機後の今後10年間、世界経済の中心は徐々に中国に移って行き、中国、EU、米国の3大経済体が形成される」とし、台湾は資源が乏しく、輸出に依存せざるを得ない小型経済体として、3大経済体の中でも最も前途有望な中国との関係をより密接にしていく必要があると指摘している。(翻訳・編集/HA)http://news.livedoor.com/article/detail/4300122/
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中国の3Gユーザーは2012年に2.4億人

2009-08-17 | 中国ビジネス関連
 香港SMPCの記事ですが、中国のモバイル3Gユーザーが2012年末には2億4千万人になるという内容です。昨年から3Gサービスが始まっていますが、まだ現段階では使えるエリアが狭い事と、高額な事からユーザー獲得数はキャリアの予測を大幅に下回っています。今後どうなるかですね。

 中国の場合、政府がやるといったら、実態がなんでありやりぬくような傾向がありますので、ユーザー数が伸びなければ低価格にするとか、採算度外視した何らかの手段を講じるのじゃないでしょうか。


※この記事の続きは有料となります⇒中国市場進出/販売実践会
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中国のお葬式

2009-08-17 | 上海ライフ・子育て
 中国のお葬式って実はまだ出席した事が無いので良く知らないのですが、上海市内には今は墓場が無いそうです。全部協賛革命後に撤去されて、蘇州の近所とかに移転されてしまったとフリーペーパーで読んだことがあります。

 昨日の新聞を見ていたところ

FIS 濱海古園 両世界人都満意 「公祭海葬典礼征集活動!」

 という広告が載っています。。

 そして、海葬は土地の使用圧力を緩和し、自然環境を保護するものであり、上海市政府はずっと海葬を推進してきた。現在17,327人の方の魂が海に戻りました。2003年には100万元を投資してご遺族の為に海葬記念苑を設立しました。毎年3月最終週の土曜日を、公祭海葬日、として指定し共同で典礼を行います。

・儀式の時間は30分を超えません。
・出席対象者は海葬者の遺族 
・出席者の募集は今日から11月16日まで
・賞金として1名に2000元、10名に500元、残りの方も礼品が出ます。

全国緑化模範単位、上海市文明単位、上海市一級公墓名義で出されています。

 日本でもお墓の値段がかなり高いと聞きます。また国土の狭い韓国は、特に土葬の習慣の為に墓の作り場がなくなってきたという話も聞いた事があります。香港でもドラマを見ると海辺に坂を切り開いて、小さなお墓が延延と続く場面を何回か見ましたので、無くなった方を収容するお墓のスペースと国土の関係はむしはできないのだとは思います。

 中国も是だけ人口が多いと、確かに都心部ではお墓を探すのに苦労するとは思いますが、政府は海に散骨するのを奨励しているんですね。何でも小平もその伝にならったそうです。儒教の意識の強いお国で実際の民衆の感情に会うのかなとは思いますが、正直驚きでした。

 日本だと戦死した海軍軍人位しか思い当たりませんが、こういうのは習慣の違いというべきかどうか。最愛の人の骨を抱き続けるとかっていう感覚は無いのかな(まぁ是は日本のドラマで見た話で、私個人にも無いですけど) 
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梅津寺

2009-08-17 | 上海ライフ・子育て
 今更ながらですが、日本での動きを。。

梅津寺といっても、愛媛県松山周辺以外の人はどこまでご存知でしょうか?

 子供の頃母や祖父母に連れられて良く行っていたんですけど、海岸沿いに梅津寺パークという遊園地があったんですが、ここは今年の春に閉園してしまったそうです。残念だな。今はただの広場になっているそうなんですけど、入場料がかかるみたいでしたので結局行きませんでした。

 ちょっと驚いたのが、東京ラブストーリーのロケ地になっているんですね。

 上海から松山に着いたのが午後1時頃で、上海近辺ではまともな海水浴場が無く(南フイのほうに人口の砂浜はできたそうですが)、海も揚子江の影響で砂の色をした海しかないものですから、子供を連れていったところ、いきなり服を脱ぎ捨ててすっぽんぽんで海に入って騒いでいました。

 町から電車で20分程度で海があるって羨ましいですね。
コメント (2)
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