日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

JALに関して思うこと

2009-08-14 | 日本・日系企業
 今回の日本旅行は、行きは浦東からMU(中国東方航空)で松山まで、帰りは羽田から同じくMUで虹橋に戻って来ました。また、松山から羽田はJALの国内線を利用しています。MUは日本航空と提携していますので、日本側の対応は全部JALだったという事になります。

 JALってナショナルフラッグと言われながら、ずっと赤字体質が続いていますよね。少なくとも知人に聞く限り国内線はANAを利用したがる人が周りには多いです。私自身は国際線に乗る機会のほうが多いのですが、好きなのはシンガポール航空、アジアは格安チケットを利用しますので大韓航空とMU、キャセイ等を使うことが多く、JALって会社の出張で手配される時に利用するくらいです。

 韓国出張の際に、大韓航空だととりあえずまともな食事が出るのに、JALはおにぎり1つという経験があり、なんだこりゃって思った事があります。

 今回は。

 中国系の航空会社を利用して日本に行き来する場合(国内線も)、手持ちのベビーカーで飛行機まで乗り入れ、降りる時も乗降口からそのままベビーカーを使えます。でも松山ー東京の国内線で初めて知ったのですが、JALって自社でベビーカーを容易しており、そちらの利用を進められます。そして、自分のベビーカーは荷物で預けろと。一方、到着した時点でJALの持つベビーカーの利用の可否は保証できないとの事。

 なんだそりゃと思って交渉すると、機内まで自分のベビーカーを使っても良い、但し空港到着時は荷物と一緒に出てくるとの事。結局こっちを選択しました。実は日本から上海の帰国時も同じ仕組でした。

面倒ですね。。

 羽田空港の国際線では、荷物を預けてもそれを人が手で持っていく仕組のままですね。まだ一日の便数が少ないから、設備投資をしてもコストに会わないのかもしれないですけど。

 一方素晴らしいと思うのが、帰国便は一旦席を確定した後中で買い物をしていると突然私の名前を読んでゲートに来てくれれとの事。

 なんだろう?と思いながら行くと

「家族4名で3席をおとりしていますが、前にスクリーンがある席が4席あいていますので、そちらに移動されますか?」との事。

 前が広い席で、かつ1歳の幼児を抱っこするのも疲れますので4席と言うのはありがたいお話で直ぐに

 「もちろんです、ありがとうございます!」

 と答えました。

 こういうきめ細かなサービスって、中国はもちろんたぶん日本以外ではまず考えられないと思います。アメリカでもどこで、自分で希望する席を自分で主張して確保するよう交渉するというのが一般だと思います。

 そういう意味で、素晴らしいんですよね、日本のサービスというかJALのサービスって。

 でも、人気が無い。経営的には赤字体質が中々改善しない。

 JALの経営内容って良く知りませんが、多分国内線と国際線で誰を顧客にするのか(日本人か外国人か)、対象とする年齢層等を明確に分けてターゲットを変える必要があるのじゃないでしょうか。

 昔のイメージですけど、お年寄りは海外旅行の際にも日本語の通じる国内便(JALかANAで、以前はJALだけでしたよね)を絶対的に好む傾向があったように思います。昔は海外旅行は特別なものだったはずなんですよね、円が安くアメリカやヨーロッパの物価は高かったですから。僕の世代でもアメリカ行くって大学や高校の頃だとまだ比較的裕福な家庭の子が多かったような気がします(1ドル220円くらいかな)。でも、今の40際以下になってくると、海外旅行というのは修学旅行ですら行くような状態で、沖縄や北海道行くより安くアメリカに行けますよね。そしてそういう人たちは格安航空券を求める一方、さほどのサービスレベルは要求しないはずです。

 私自身がそうですね。

 飛行機の中で使う英語なんて知れて居ますし、隣のひとみてればまぁ全然英語の話せない人でも困らないですよね。日本国内ですとJALとANAの競争で、サービスレベルを落とすってとてもできないのかなと思います。一方、フライト時間に比べて結構な値段とっていますよね(松山東京往復3万8千円と上海大阪往復の一般的な価格と同じくらい)。

 国際線になると、サービスレベルではシンガポールエアもあり、世界中のキャリアとの戦いに巻き込まれます。確かに今回の経験でJALのサービスに感謝はしていますが、だからといって今後海外旅行の際にJALを選択するかと言うとそうではないですね。安全面は考えますけど、やはり価格で選ぶと思います。

 50近い私がこういう考えですから、40歳以下の日本人の大半は同感じゃ無いでしょうか。もちろん、一部のお金持ちや出張族は違うでしょうけど、その場合はビジネスクラスが対象でしょう。エコノミーは採算を取ると言うよりも、フライト辺りの採算向上の席でしかないようですが、もう少し割り切っても良いんじゃないですかね。

 感謝をしながら、勝手にほざいておりますが。。
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IT投資、日本は13位

2009-08-14 | 日本・日系企業
 日経新聞を見ると日本のIT投資は世界で13位になるということ。GDPに占めるIT投資額の割合という事で、日本は中国、韓国、インドを下回るという事です。

 さて、このIT投資の中には固定資産投資とソフトウェア開発投資が含まれるはずであり、後者の場合は人件費が大きな割合を占める事になります。また、中国とインドはオフショア開発拠点でも有りますので、純粋に自国向けの投資の部分と海外のクライアント向けの投資の部分とを切り分けないと、現実にその国のIT投資ニーズに答えた投資金額が出るわけではないのが実態ではないでしょうか?

 もし、上記の仮定が正しいのなら、この日経の記事に記載される日本がアジア諸国よりIT投資が大きく下回るという記事の示唆は誤解をもたらすのかなと思います。

 一方、日本国内の人件費の高さを考えると、GDPの規模の大きさ、通信設備などが整っている事による固定資産投資がアジアの国より少ないにしても、やっぱり少ないのかなと思います。中国とインドは通信回線の整備に関する投資が大きいでしょうが、韓国はそうでもないでしょうしね。

 日本のIT化って世界水準から見たらどうなんでしょうかね?ITといっても範囲が広いので一概にいえませんが、製造業やコンビにチェーンのシステム等は世界一流かなと思いますが、官庁、銀行を含む金融機関、病院関連に関しては、感覚値としては世界というかアジアの中でも決してレベルが高いとはいえないような気がします。セキュリティ面の厳格さの違い等、反論は当然あるのでしょうけど。

 あくまでも私見ですけど、日本は製造業は世界市場と長年戦ってきており、円高などを克服して勝ち抜くために合理化を追求する姿勢が高く、それに伴いIT化というものも結構いいせんいっている。一方サービス業は国内企業相手のビジネスしかしておらず、ある意味過剰サービスを要求される社会だけに中々合理化をする事ができず、当然それに伴いIT化もソフト面では遅れてしまっているのじゃないかなと思います。
 
 どう思われますか?

記事:
IT投資、日本は13位 06年度GDP比、アジアと開き

 日本のIT(情報技術)関連投資は国内総生産(GDP)比で主要24カ国・地域中13位にとどまることが、総務省の分析で分かった。韓国(2位)や中国(3位)、インド(8位)など他のアジア諸国に水をあけられている。総務省は「アジア各国はITを産業の柱として投資に力を入れている」とみており、日本が激しい追い上げを受けていることが改めて浮き彫りになった。

 IT投資は情報通信産業や通信インフラ整備など官民を合わせた投資額で、2006年度のデータを使って比較した。1位はスイスでGDP比で1.35%。日本は0.41%だった。それまでの普及状況や産業構造の違いなどに影響を受けるものの、総務省は「日本はサービス業や金融業などでIT投資が伸び悩んでおり、利活用に力点を置いた投資の加速が必要」と指摘している。(07:00)http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090814AT3S1300S13082009.html

09年の国内IT投資、前年比3.8%減 民間予測

 IT(情報技術)調査会社のIDCジャパン(東京・千代田)は16日、国内IT投資に関する予測を発表した。2009年は景気後退に伴う業績悪化により投資を抑制する企業が増加し、国内の投資規模は12兆1770億円と前年比3.8%減る見通し。10年後半からは回復に向かうと見ているが、09年の落ち込みが大きく、08年から13年までの年間平均成長率はマイナス0.1%と見ている。

 業界別では、09年は輸出が減少している「製造」が6.6%減、「金融」が5.1%減、「流通」が3.7%減などとしている。一方で、診療報酬明細書(レセプト)のオンライン化対応やそれに伴う医療情報ネットワークの構築などにより、「医療」は0.2%増。業務システムなどの効率化を進める「官公庁」も0.5%増の見込み。(14:45)http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090616AT3K1600A16062009.html
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虹橋空港の豚インフル検査

2009-08-14 | 中国ビジネス関連
 見事にひっかかちゃいました。。

といっても1歳の娘が疲れて発熱していたからなんですけど。。

 8/3から8/13まで日本に家族旅行にでかけていましたが、出発の際は私のビザが6月末で切れていて罰金5000元も取られて痛い思いをしたのですが、http://blog.goo.ne.jp/muchida3527/e/8f6189747c3cb98f84bc62cc3d21defb上海にもどる時も見事にトラブッちゃいました。



※この記事の続きは有料となります⇒中国市場進出/販売実践会
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ハードワークの中国人

2009-08-14 | 中国ビジネス関連
 日本に流れている日系企業のかたがたの書籍を見ると、一般に中国人は家族を大事にして残業はしないといわれています。私自身の経験でも、日系コンサルにいた時は、だいたい僕が残っている時には7時頃まで残っているスタッフが、私が外出した時には定時で帰る傾向が見られました。そして、買収した企業でも大半が管理職でも6時には帰ってしまい一人で残ってしこしこ作業する日のほうが圧倒的に多かったのです。

 一方、北京のプライスウォーターハウスでは、残業代さえ払えば多くの従業員が夜の12時位まで働いていると聞いた事が有りますし、華為という中国を代表するIT機器企業ではハードワークのために毎年自殺者が出ているという話もあります。

 たまたま、香港の記事でシンセンの不動産業界に関して紹介されていました。

意訳:
 シンセンの景観デザイナーのあんさんは、ここ数年安月給の元一日15時間働いていたが、疲れてしまったので、退職してネイルサロンを開業した。

 彼女は2003年に海南の大学を卒業し、2007年に会社を辞めたそうですが、勤務中は一般に9時から夜の10時まで働いていて、土日出勤も多かったそうです。当然労働法違反なんですが、プロジェクトの期日を守る為にはやむを得なかったようですね。まぁ当たり前ですが、旦那さんと会う機会も少なく仮定は完全に犠牲になってしまったそうです。



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