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実際の感覚と違うなぁ...

2006-06-06 08:09:20 | 奄美-あれこれ
Toshi2006住みよさランキング

昨日の地方紙によれば、奄美市は全国
780都市の2006年「住みよさランキング」の安心度部門で全国12位だったそうだ。
これは、会社四季報などの経済誌を手がける東洋経済新報社がまとめたもので、各部門は以下のようになっている。


 [安心度] 
  (1)病院・一般診療所病床数*[2004年10月]
  (2)介護老人福祉施設・介護老人保健施設定員数
     (対65歳以上人口当たり)[2003年10月]
  (3)出生数(15~49歳女性人口当たり)[2004年度]

 [利便度]
  (4)小売業年間販売額*[2002年]
  (5)大型小売店店舗面積*[2005年4月]
  (6)金融機関数*[2005年4月]

 [快適度]
  (7)公共下水道普及率[2004年3月]・
     合併浄化槽普及率[2004年3月]
  (8)都市公園面積*[2004年3月]
  (9)3年間の転入・転出人口比率[2002~2004年度]
  (10)新設住宅着工戸数(世帯当たり)[2002~2004年度]

 [富裕度]
  (11)財政力指数[2004年度]
  (12)地方税収入額*[2004年度]
  (13)課税対象所得額(納税義務者1人当たり)[2004年度]

 [住居水準充実度]
  (14)住宅延べ面積(世帯当たり)[2000年10月]
  (15)持ち家世帯比率[2000年10月]
  (16)住宅地平均地価[2005年7月]
                        以上、東洋経済HPより。

奄美市は、
安心度12位・利便度505位・快適度493位・富裕度602位位・住居水準充実度776
...で、総合評価567位 


どうなんでしょう?安心度12位。

あまりそういう感じがしない。奄美市は、奄美大島の中核で、奄美じゅうの病院がここに集中しているという特殊な環境だ。
対人口比で考えれば病床数は多いのかもしれないが、実際は奄美市だけでなく、奄美大島全域の人をまかなわなければいけない。その上、奄美市内の病院で対処できないケガや病気になってしまったらどうか?ヘリコプターで鹿児島本土や沖縄へ行かねばならない。受診する病院を選択できないし、遠く家から離れた土地で検査や入院をすることになってしまうと思うと、とても安心できない。小児科や耳鼻科の数も少ないと思う。

だいたい、難しい癌だの、難病になったらどうすればいいのか?2-3時間かけて、都会の大病院へ、ということすらできない。
他の離島に比べたら、とても恵まれた状況であるのだが、全国で12位というのはどう考えても「???」なポジションだと思う。


一方、利便度。小売店の販売額は、もともとの価格が安かったり、自分の畑で結構まかなえる人もいるから、売り上げだけで比べても...。大型小売店は少ないかもしれないが、お店の数は奄美市だけに限れば十分利便度が高い気がする。生活するに必要なものは手近で全部揃うし。銀行の支店はもうちょっとあってもいいかな?でも、鹿児島県民は、大半の人が鹿児島銀行を使っていわゆる都市銀行に口座がある人は転勤族ぐらいだから、こんなものでは?というわけで、505位より上の気分...


快適度も、公園面積なんかで比べられたら当然順位は下がる。確かに、子供を持つ身としては、もっと公園は充実させてほしいとも思うが、奄美市内に気持ちよく遊べる浜がいくつもある。家の目の前に美しい緑や、動植物を見られる土地がある。公園でなくても快適に過ごせる場所があるのだ。これの面積も加えないと実際の快適度とはかなり違う感じ...

また、(9)=人の出入りが多く、(10)=新築の家が少ないと快適度が低いということなのだろうが、これも奄美市は特殊な事情を抱えている。奄美群島の中核であるから、鹿児島県の主要な役所の出先機関も多いし、病院・教職員などの公務員の転勤族がとても多いから。そういう人は皆当然借家。みんな「快適でない」から家を買わない・すぐ引っ越す、というわけでもないのだ。
同じ理由で(15)の持ち家率も低い。


まあ、そんなわけで、安心度が高いランクにいるからと喜ぶのも??、他のが低いからと嘆くのも??

と思った記事だった...