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黴雨 (ばいう)

2006-06-02 07:40:00 | 名前・地名・語源
Ceilingjpg梅雨入り当初は、晴れ間の多かった奄美だが、いよいよ本格的に雨の毎日になってきた。

昨日も一日どしゃぶり。今朝にかけてもずっと雨。


なんと、我が家は昨夕から雨漏り!最上階に住んでいるわけでもないのに!!この家、大丈夫かな?

写真は、天井を写したものなのだが、天井の壁紙(←ん?変な表現?)の隙間から水が出てはがれてきただけでなく、蛍光灯の中からも水が漏れてきた。普段はすっぽり蛍光灯を覆っているカバーもはずして、床には古典的に洗面器などを並べている(^^;) 
自宅の雨漏り初体験。色々経験させてくれます、奄美...

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さて、「梅雨」というが、日本全国たとえ北国であっても、もはや梅の花の季節でもあるまいに、なぜ「梅雨」?

1)中国では、黴(かび)の生えやすい時期の雨という意味で、元々
   「黴雨(ばいう)」と呼ばれていたが、この言葉が江戸時代に入
   って来た時に、カビでは語感が悪いため、同じ「ばい」である
   「梅」の字を使った
2)この時期は梅の実が熟す頃であることから
3)“毎”日のように雨が降るから「梅」という字が当てられた

さて、どれでしょう?
...って、これはどれも言われている説で、正解は無いのだが、私は断然1)を支持。

普通に考えれば、これが一番自然では?
2)と3)は、後から考え出されたものだという気がするがどうでしょう?まあ、今となってはわからないのですが。

現在は、中国語でも「黴雨」でなく「梅雨」。辞書には「黄梅雨」とあり、黄梅とは「熟した梅」という意味なので、2)説のようでもあるが、もともとをたどればあちらの語源も1)・2)の両方あるらしい。
(→こちらのサイトより)

ついでに、梅雨を「つゆ」と読む理由も
1)露(つゆ)という言葉から
2)梅の実が「つはる(熟す)」から
3)梅の実が熟し潰れる時期であることから、「潰ゆ(つゆ)」
4)カビのせいで物が「つひゆ(そこなわれる)」から

などとあるそうだが、これも1)が自然だと思いますが?
あとの3つはこじつけた気が...。
でも、いくら私が即断しても、言語学者の皆さん決められないのだから、コトはそう単純ではないらしい...


2-3日前に、滅多に着ない礼服を見たら、しっかりカビが。嗚呼...
やはり、黴雨だ。


Konronka

うんざりする毎日だが、奄美のこの季節は花々が美しい時でもある。写真は、奄美の梅雨の花の代表のひとつ、コンロンカ。


雨が少なければ、水不足で困るので、梅雨に文句ばかりも言えない。普通なら、あと1ヶ月しないうちに明けてくれるはずの奄美の梅雨。花々を楽しみながら、乗り切りたい。