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鶏飯元祖 みなとや

2006-01-15 23:42:45 | 奄美-お店・食事
Minatoya1昨日のお出かけの本当の目的は、「桜を見に」ではなく、「鶏飯(けいはん)を食べに。」
花より団子な我が家である。

行ったのは、鶏飯の元祖といわれる笠利町(かさりちょう)赤木名の「みなとや」。
先日「ひさ倉の鶏飯」をアップした時に、コメント欄でtokorinさんが、『みなとやは「ごはんを多く」というと、全体的に多くなってる気がする』という情報を下さったので、早速行ってみた次第。
(...我ながらすごい理由だ(^_^;) )


今上天皇が行かれたのが先日の「ひさ倉」なら、昭和天皇が行かれたのが、この「みなとや」だ。(←大間違い。今上天皇が皇太子時代に行かれた、でした。)
旅館でもあるこのお店、「元祖」の風情たっぷりの店構え。

お店の人は、まあこういっちゃぁなんですが、商売気がないというか必要最低限の接客態度というか...。「いらっしゃいませ」抜きでいきなり「鶏飯何人前ですか。」と聞かれて、一瞬たじろいてしまった。

でもまあ、それにもめげず、しっかり「鶏飯ふたつで...すみませんが、ご飯多めでお願いします。」とリクエスト。

Minatoya2そして出てきました♪
確かに具が多い\(^o^)/明らかにひさ倉より多い!

鶏飯は、お店によってトッピングに多少違いがある。こちらのお店は、漬け物は別皿。小ネギでなく普通のネギ。(私の希望はどちらかというと小ネギなんだけど。万能ネギっていうのかな。)

が、トッピングだけで鶏飯の味に大差がつくわけでもない。
鶏飯の味の決め手は、なんといってもスープである。
スープの味と温度。
以前油ギトギトで、しかも熱すぎて食べ頃になったらご飯がふやけてしまった、というようなお店もあった。

Minatoya3さて、みなとやの鶏飯。一口食べて...
「おいしい!」とてもおいしかった。

でも、温度はもう少しアツアツでもよかった...多分小さい子供達のために気を遣って下さったのだろう。(と思いたい。)
お陰でいつもは「フーフー」して、大人より遅れて食べ始める子供達も、すぐに食べられた。

Minatoya5Minatoya6

我が家のような乳児連れは、落ちるのがちょっと怖いが、テーブルが掘りごたつ形式というのも足がラクでとてもいい。

お箸を入れる袋の裏に、鶏飯の歴史が。
「鶏飯料理は今から約400年前 赤木名で薩摩藩の役人方を持て成す為に作られた料理で その当時には炊き込みご飯であった。」
前半部分は聞いたことがあったが、炊き込みご飯であったとは!それじゃ、鶏飯=「けいはん」でなく、「とりめし」じゃない。
いつから現在のようなものになったのかなぁ。

そんなことを考えながら、あっという間に食べ終わった。
しかし、たっぷりご飯&具&スープだったにもかかわらず、2セット食べ終わっても「もっと欲しい」という子供達。やはり5人で2セットではもうダメか...(^_^;) 子供達だけで、1セット食べきれるとも思わなかったので、いつも2セットでご飯おかわりとか、ご飯多めでしのいで来たのだが。

我が家の「鶏飯2セット時代」は、この日で終わった...

追記:炊き込みご飯だった鶏飯を、昭和20年後半に、お茶漬け風にしたのが、「みなとや」だそうで。だから元祖なんですね。