亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

民主共和のチキンレースも佳境に

2013年10月15日 23時02分58秒 | 金市場
米財政論議の膠着状態は、世論の状況を睨んで妥協をするそぶりを見せる共和党に対し、本来ならば歩み寄って落としどころを探るはずの民主党は、これまた世論の風向きに意を強くしてチャンスとばかりに突っ張る姿勢。双方のスタンスが合意を遠ざける。まさにポピュリズム。 日本が3連休中の週末を挟んだNY市場の金価格は、不安定な値動きを続けることになった。金曜日のNYの取引時間帯早々には、再び投機的な大量の売りが . . . 本文を読む
コメント

連邦債務引き上げ問題について

2013年10月11日 22時02分27秒 | 金市場
さて一応のXデーが10月17日とされている連邦債務上限引き上げの期限だが、世論の非難の高まりを恐れた共和党は、年始の先送りの再現をホワイトハウスにすることになった。報道によると6週間の債務上限の停止法案を採択し、時間を作りその間に話し合いをしようじゃないかというもの。元々民主党は1年間先送りする案を温めていた。1年なら中間選挙も終わっているか、大勢が決しているタイミングではある。ただ、それでは共 . . . 本文を読む
コメント

「収まらぬファンドの売り攻勢」

2013年10月10日 23時47分52秒 | 金市場
「収まらぬファンドの売り攻勢」 17.40ドルの大幅続落となった10月9日のNYコメックス。海外通信社は、下げの背景を次期FRB議長にイエレン副議長の指名が決まったことから、市場にあった不透明要因のひとつが消え、NY株やドルが買われる一方で金は売られた・・・と背景を伝えていた。次期FRB議長の人事は確かに不透明要因と言われればそのとおりだが、有力候補の最筆頭に挙がっていた人物に決まったわけで、 . . . 本文を読む
コメント

産金コストと金価格

2013年10月09日 18時16分35秒 | 金市場
昨日最後に取り上げた話は、それなりにインパクトのある内容だったが、メディアの取り上げ方はそうでもなかった。 さて、書き込みに産金コスト(採掘コスト)についてのものがあり、やや誤解があるようですので書いておきましょう。 まず発表されているコストは、1オンス(=31.1035グラム)あたりのドルで表示するのはいいでしょうね。一般に発表されているコストは平均値のもので、鉱山各社によって生産条件が異 . . . 本文を読む
コメント (1)

「実質金利上昇で金は一気に1000ドル割れから800、900にも」

2013年10月08日 21時26分13秒 | 金市場
週末に米政府機関の閉鎖問題に何の進展も見られなかったこともあり、さすがに市場全体がやや浮き足立つような展開に移ってきたようだ。比較的落ち着いていたNY株式市場も7日の取引ではNYダウは再び1万5000ドル割れとなり、S&P500種平均は1ヵ月ぶりの安値となった。先週は政府機関閉鎖という異常事態の中でも値持ちのいい株価の反対側で金の上昇も見られず、むしろ投機的な売りに弱含みに推移する局面も見られて . . . 本文を読む
コメント (4)

日本目線

2013年10月03日 23時27分35秒 | 国際情勢
トマス・モア(注:モアでなくペインの誤表記・・・の2013年10月4日訂正「トマス・ペイン」)「コモン・センス」と聞いて頭の中の端の方で記憶の断片が蘇った。受験で入れた記憶だが、残っている。詳しい内容も知らず簡略な解説と共に記憶というより覚え込んだものだった。コモン・センスによると「政府はたとえ最上の状態においても、やむをえない悪にすぎない」。イギリスからの独立の正当性を説き、独立戦争の戦意を高 . . . 本文を読む
コメント (1)

FRBの政策転換を難しくする政治ショーと金の行方

2013年10月02日 23時34分33秒 | 金市場
初の試みとして今日の昼に執筆し、夕刻に時事通信から配信された上記のタイトルの一文(レポート)を掲載してみましょう。 やや、長文となります。 以下 「FRBの政策転換を難しくする政治ショーと金の行方」 アナリストの目  亀井幸一郎 米国の新年度(2014年会計年度)の予算協議は、民主党、共和党双方とも歩み寄る気配もなく時間切れとなり米政府機関の中で重要性の高いところ以外は10月1日の . . . 本文を読む
コメント

不穏な空気が満ちてきた

2013年10月01日 21時35分08秒 | 金市場
結局米民主党、共和党双方とも歩み寄る気配もなく時間切れ米政府機関の中で重要性の高いところ以外は閉鎖されることになった。本日昼にBBCが数名の米民主党幹部へのインタビューをライブでやっているのを見たが、共和党がいかに国民のことを考えていないかということを入れ替わり立ち代わり非難していた。逆も・・・つまり共和党サイドも同じようなものだったのだろう。ウォール・ストリート・ジャーナルが日本時間の昼前に“ . . . 本文を読む
コメント (1)