結局米民主党、共和党双方とも歩み寄る気配もなく時間切れ米政府機関の中で重要性の高いところ以外は閉鎖されることになった。本日昼にBBCが数名の米民主党幹部へのインタビューをライブでやっているのを見たが、共和党がいかに国民のことを考えていないかということを入れ替わり立ち代わり非難していた。逆も・・・つまり共和党サイドも同じようなものだったのだろう。ウォール・ストリート・ジャーナルが日本時間の昼前に“Shutdown Nears as Lawmakers Volley”と報じていたが、まさに双方が回された法案を自分たちの主張に修正して相手に渡し、また修正されて返ってきて、また修正して渡してという感じで、不毛のVolley状態が成されたのみ。
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この上は閉鎖状態がどれだけ続くのかということだが、クリントン時代の時は、95年11月に5日間というのがあり、その後も2回目がありこちらは95年12月16日から96年1月6日まで続いたらしい。長引けば、それだけダメージが大きくなるが、この状態で債務上限の引き上げはどうなるか・・・ということになる。閉鎖したまま財務省の挙げた10月17日接近となるのか。そんな馬鹿なことは双方やるまい・・・というふうに市場は考えている。
足元買われているのは、米国債。MMFにも短期資金が流れ込んでいるよう。金はジワジワ安い。取引を見合わせる参加者が増える中で値を消すイメージだが、今起きていることから判断するに、とてもじゃないが今月末29-30日のFOMCでは買取り縮小は見送りとなるだろう。余程これから発表される指標が良ければ別だが、考えにくい。従って不透明な環境を嫌い、米国債に関連するもの以外がキャッシュ化され様子見に回る中で、金も一度売られるものの後半は現状復帰ということか。債務上限引き上げ論議の内容如何に左右される。全体に不穏な空気が満ちてきた。
リスクオフでGoldが売られるという説明は正直やりきれないですが、現実そうなってるのが面白いです