亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

勝ち組、負け組

2006年05月30日 20時17分03秒 | 徒然(つれづれ)
欧米市場が休みにつき静かに時間が過ぎている・・・という感じ。格差社会とか言われはじめて少し時間が経ったが、電車の中で雑誌の吊り広告を見ていると、いわゆる勝ち組、負け組みの色分けの中で、いかにして勝ち組になるのかといった企画を見かけることも多い。昨日も東海道線の中で見た女性誌が大きな見出しで、そうした企画を打っていた。「金持ちOLになる」サブタイトルが「将来、下流生活はイヤ!」。そもそも今でも「OL」という言葉を使ってるんだというのが最初に考えたこと。笑ったのは、「転職富豪への道」。まぁ、スキルを研いて、いかにして高収入を得られる転職をするかという話だろうから、笑ってはいけないんだけど、その見出しを笑ったわけ(当方も転職組だけどねぇ~)。おそらくサクセス・ストーリーを歩んだ何処だかの誰かさんを見つけてきて、その系譜をたどったりしてるんだろうなぁ・・・と。現在500万円の貯蓄があるOLと貯蓄ゼロのOL(他の表現ないのかねぇ)の生活水準の違いとかもあったと思う。はっきりいってどんなことが書いてあるのか買ってみようかと思ったほど。

それにしても下流生活はイヤという、そもそも下流生活、上流生活という基準もあやふやなまま話は進むんだろうか。恐らくそうだろうね。本紙は、かくかくしかじかな生活を下流と定義して、話を進めます!なんて、無いもんね。そういえば今月初めに仕事先で、最近別荘を建てて週末は菜園作りに精を出している人の話があって、(別荘は知らなかったけど、まぁ自分も面識のある人の話なんだが)その人の話を持ち出した人達が言うわけ、「○○さんは勝ち組だよねぇ~」。なるほど、そうなんだろうなぁ(当方はこれまで人生の勝ち負けを意識したこと無いので、そうですねぇ~と頷くのみ)。それにしても、この手の話は判断基準の置き場所がないので、難しいよね。昔、証券会社に勤めていたときに、まさに功成り名を遂げた方が、たまたま顧客だったことがあり、何度か自宅に伺ったこともあったが、幸せそうには見えなかった。正直言って、大変だなぁと思った。なんだか話題が、暗くなってしまったねぇ。

しかし思うのは、将来「転職富豪」を目指すんなら、子供達よ!読み書きソロバン(計算力)、基礎学力をきっちり身に付けとけよ~ってこと。面倒がらず漢字の書き取りやれよ~。好きなことが見つかるまで親掛かりでいいんだ、などと言ってたら、そりゃ永遠に好きなことなど見つからんわね!!そのまま苔むすぞ~。来し方、を見つめながらそう思うわけ、自分の事はさて置いて。

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3 コメント

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「坂の上の雲」は上流社会 (ささやか)
2006-06-02 15:01:30
私は、いま時の若い女性もがんばってるのね、と思いました。

目標を持って勤勉に努力する、民族性でしょうか?

「坂の上の雲」は上流社会…

おかしい気もしますが、でも向上心はいい事では?



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会社にも・・・ (kenken)
2006-05-31 10:41:10
貯金が1000万円以上ある女性社員がいます。社内の裁定は勝ち組のようですが、毎日見ていてなんだか気の毒な気がしています。妙な注目を浴びてしまって・・・。
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勝ち組の子は勝ち組? (fairlane)
2006-05-31 01:28:12
昨日、神田の三省堂で、金先物取引の本をあさっていたところ、「勝ち組」らしき30代の夫婦が店員に「12歳の子供にお金の大切さを教える本を探してるのですが・・・」と相談してるところに出くわしました。ただ、そのフロアは児童書のフロアではなく、投資本のフロアなのですが・・・



少し考えてしまいました。



ヘンリー・ポールソンというひとは、「企業の合併・買収ビジネスが行き詰まったら、またばらせばいいんだ」との名言を吐いた人物だそうですね。



12歳から投資本を読んでたのでしょうね。

拙文失礼しました。
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