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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

板(チト古い?)が薄くて参考にならない

2006年08月29日 13時13分06秒 | 金市場
まず金市場の話。NY市場を中心に薄商いの継続。先週末など1万枚台と“超”がつく低調ぶりで値動きは参考にならずといったところ。昨夜の動きも同じ。世の中、何も変わっておりませぬ。こういう時に気をつけないといけないのは、机の上の論理に振り回されること。マーケットは生き物、様々な要素が蠢(うごめ)いて、それがお互いに影響を及ぼしあって、さらに異なった形に進んでいく。そのなかで予期せぬことがスッと入り込むと、また新たな展開に。それでも大勢には大きな変化はないと思われるし、まぁ大勢を見極めるのが難しいのは確かだけど。相場のことは相場に聞け。

イラク情勢が非常に危い状況にみえる。先日、当欄にアビザイド米中央軍司令官自身が、議会証言で「イラクが内戦に向かうことはあり得る」としたことを紹介したが、南部では英国軍が迫撃砲の攻撃に耐えかねて基地を放棄して撤退という事態まで起きている。おそらく応戦すれば何とかなるのだろうが、そうなると事態は複雑化するので引かざるを得ないのだろう。安保理の提案に回答期限の迫ったイラン情勢に呼応した動きとも考えられるが、足元で武装勢力の動きが活発化している様子。そこに石油利権を巡る宗派間、また同じ宗派でも部族間の抗争が絡んでいるので米軍は何も手出しできないという構図。そのなかで標的にされるのだから、兵士もたまったもんじゃないのだが、巻き添えになる一般市民はなおさらということ。

今週前半は原稿の締めに追われ、余裕なし(自ら招いたものだけど・・・)。もう少し書きたいことがありますが、時間を見て暫時書き込みましょう。

そうそう、一昨日「金融政治力学」などと書いたが、やはりポールソン米財務長官は来月訪中するらしいね。

(22:34)
勝てなかった中田を打って虎は快勝。残り試合数の差を考えると難しいが、諦めないという姿勢を見せてほしい。原油は何処で止まるのかね。

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9 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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サイクルの転換期3 (投資小僧)
2006-08-30 06:30:45
予\想通り、商品下落の初動が起きたようです。昨晩は銅価格も下落しました。来週から本格的に下げそうですね CRB指数も330で反発はなかったので、崩壊間近。とくに白金は近々悲惨な下げ方をするはずです 今の動きはファンダメンタルで説明するには無理があり、テクニカルでももちあいを抜けようとしてるので方向性は見えてきましたが説明は難しい。相場の本質である人の心理的な不安や期待と言ったものの波の集合体であることと、人の心理的なものは今も昔も変わらず相場は人を追い込むようにできていてることを理解する必要があると思います。
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夏なのに冷や冷や・・・ (いつも拝見しております)
2006-08-30 07:27:37
お疲れさまです。



何とかライン際踏ん張った感があります。

原油も「金」に同じ立場のようです。(ブレントは割れてますけど・・・)

株価も上抜けたのに走らない。

しかも出来高伸び悩みは「金」に限らないし、あれほど荒らし回った短期資金はどこへ行ったんでしょう。

スポットゴールドについて言えることは、昨日の安値が3番底となればいいのですが、いかんせん上値が重すぎるようです。

中東情勢もあり、なぜこれほど全体的に動きが重いのか不思議でなりません。
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サイクルの転換期4 (投資小僧)
2006-08-30 11:16:44
上のコメントに対して一言。結局、相場はファンダメンタルで動いているのではないということです。私はファンダメンタルや経済や金利などが相場を動かしているのではなく、相場が経済や金利などを動かしていると考えています。金利も相場です。バーナンキが決めているように見えますが、バーナンキは各市場の相場に導かれているだけです。今、商品と株、金利の一つの上昇サイクルが終わろうとしています。神が決めたサイクルですから、転換期ではイランの問題があろうがテロが起きようが、チリの銅鉱山のストが起きようが下がります。来年が底でしょう
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サイクルの転換期5 (投資小僧)
2006-08-30 11:31:00
あと数日で商品市場で売りのパニックがはじまります。雪崩れのように ドル円も頭重たいですね 円高になるシグナルが出ています。三尊天井になるとみせかけ117円を突破しましたが また116円台なかばに。エリオット波動の最後のドル安に向けた修正波じゃないでしょうか とにかく先物で買いをもっている人は注意してください。4年間、上がることに慣れすぎてみんな麻痺してますから、今までに経験したこともない下落がきて、買えば下がるの連続になる恐れがあります。この修正波がないと、金は3000円にはいけません。波うつことで相場は上がり続けます
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ひとこと (こがねむし)
2006-08-30 20:32:57
5年間上げてきたと思いますが・・・
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せっかく3番底つけたんだから・・・ (いつも拝見しております)
2006-08-30 22:04:41
もうちょっと力強くあがって欲しいですね。

640近辺を明確に越えてこないと・・・

短期資金はイギリスとユーロに集中ですね。

原油も在庫発表前の戻りが鈍いです。

ポンドやユーロがうらめしや~・・・

通貨の割にご当地株式市場はパッとしないのが玉に瑕といったところ・・・
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尊敬するKさんの (ぶる)
2006-08-30 22:56:08
サイトで論争を起こす気はもうとうありませんが、神が決めたサイクルとおっしゃいますが、それはエリオット教という新興宗教的なもので、かつ、あなたが勝手にカウントしたものでしょう?。フツウ、エリオットのプロならば、オルタナティブカウントは常に2つ用意します。あなたはどうなんでしょう??

一目均衡表教とかもあるし、テクニカルな世界は福音派、メソジスト。。。一向宗ETCに近い世界ですよね。



ちなみに僕はエリオット、一目についてはプロ中のプロですが、だからどうだと人に言ったことはありません。



Kさん、お邪魔でしたら僕の投稿は削除してくださいね。
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相場観は否定しません。 (K)
2006-08-30 23:34:45
というのも相場の世界は、見通しについて述べるときには皆フラットな関係だから。



だれも先のことは100%は見渡せないわけで、その“切片”では老若男女、経験の多寡、みな平等ですよね。以前書いたことがありますよね、予想(よそう)は「うそよ」。



どんな現象にもプロ・コン(賛・否)見方は分かれるのが一般的ですしね。ただ繰り返しのなかで確度が問われるときから、評価は明らかに分かれますね。



様々な見方の中で、静かに自分の方針を捉える、惑わされない・・でありながら溺れない、拘(こだわ)らない。考えてみれば修行のような世界ですね。難しい、ほんま。謙虚にいきましょ。



主張はウェルカメです・・ははは。



ぶるさん、お気遣いありがとうございます。

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どうもすみません (いつも拝見しております)
2006-08-31 06:51:53
お疲れさまです。

随分と状況が変わってきました。

もちろん、原油です。あの安値からの大戻しは結構大きな振るい落としと売り方を嘲笑っているように感じます。

あれ割っても下がらないんだ?だったら打診で買ってみようかなと感じさせるポイントでもありますけど・・・

それと挑戦的な発言していたように思えたらすみませんと謝るしかありません。

ただ、相場は上がるときより下落するときの方がダメージが大きな事を恥ずかしながら今までの経験で嫌と言うほど味わってきました。

投資小僧さんを弁護するわけではありませんが、確かに信念を感じさせるような投資法はこの世界では非常に危険だと思います。

最後にこのK先生の温情に感謝いたします。基本的にゼロサムの世界は荒むもので、食い食われるの修羅場を超えてきた暖かさを感じます。
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