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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

寒い冬

2005年12月18日 21時47分57秒 | 金市場
この冬は寒そうだね。全国的に寒気団の中らしいけど、今日は外出時に久々に手袋まで持ち出してしまった。12月としては珍しいこと。午前中は空っ風が吹いていたので、いっそう寒く感じたが、日中でもシンシンと底冷えのする寒さだった。これが米国なら、暖房油から天然ガスそして原油価格を押し上げてしまう材料になるんだろうなぁ。暖冬に慣れてしまった体には辛い冬になりそう・・・というと北の人には怒られそうだ。

ところで、こんな寒い時に仲間内の企画で明日和歌山の高野山に行くことになっている。夏でも朝夕肌寒かったりするところだから、この時期の、そして今のような寒気団の居座っているときは推して知るべし。まだ暖かい頃に持ち上がった企画ゆえ、昨日今日の気候はもちろん想定外。一人が沖縄からの参加なので、辛いだろうなぁ。聞くところによると現地では朝は5時起きだそうで、まるで修行に行くようだわ。市況を考えると東京を離れたくない気もするが、モバイルでなんとかというところ。そもそも、そんなことを考えては、いかんのだろう・・・・。でも、なぁ・・・・。

ここで金価格の話なんだけど、週末に一般向けに話をさせてもらったとき、そもそも1年前に500ドル突破を読んだときのシナリオを改めて振り返って、中長期のトレンド予測を自分なりに微修正した。修正、見直しは状況あるいは環境の把握と変化を踏まえて不可欠なのは、いうまでもないだろう。もちろんドラスティックな修正というものは、見方の誤りということになるけれど、それすらあるのが相場の世界の話ではある。黒を白と訂正しなければならない状況は格好悪いよね。だから通常は、大幅な訂正を公言する人はごくごく稀な例ということになるし、それは勇気ある行動でもあるわけだ。ただし度重なると、信頼を失うことになる。

話を戻すと、金価格500ドル突破を読むに当って、ドル安を前提条件としたということなんだ。これは何も自分に限ったことではなくて、(上昇を予想するアナリストの)少なくとも知る範囲で全員がそうだった。そして結果は、ドルが売られなくとも500ドルを突破したということだ。つまりその「予見可能性」を感じさせるニュースや材料だけでドル建て金価格は25年ぶりの高値を更新したということである。そうなると実際にドル安が現実のものとなったとき、価格はさらに押し上げられるのでは、ということになる。そしてその通りになるのではないか。前にも「海図のない航海」とか書いたことがあるが、環境自体が過去に無いものならば、値動きだって前例のないものになったとしても何ら不思議はないことになる。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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海図のない航海 (猫マンマ)
2005-12-19 11:30:05
お久しぶりです 

日本の科学技術の粋を凝らした「はやぶさ」。 二重三重の対策をしていも片道切符になりそうな雰囲気ですから、勇気ある早めの修正大いにありです(^^)



このkuso凍れる時に高野山詣ですか・・・世俗の垢を落とすには最適な季節かもですが、年寄りの冷や水になりませんよう  南無阿弥陀仏

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政府の陣太鼓 (いつも拝見しております)
2005-12-20 18:24:42
忠臣蔵の季節ですが、ここのところデフレ脱却の陣太鼓がたたかれているようですが・・・
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