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亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

今週、“トランプ当選前”に戻る?金価格

2017年02月27日 21時00分04秒 | 金市場
週末のNYでの金の1260ドル台乗せ。以前にここに1250ドルは節目として押し目を買っているファンドが1250接近局面では売っているとみられるとした。節目の1250ドル超えは、テクニカル要因からロボット・トレードでモメンタム相場かも・・・とも。24日の金市場の上げは、米長期金利の低下に集約されそうだ。一時10bp(0.1%)以上下げているので、金利とのプログラムで金買いに動いたファンドがあったとみられ、いわゆるモメンタム系とは違った動きか。ETFへの資金流入が、この1週間ピタリと止んでいる。したがって、先物主導型。

今週は、何といっても明日の米上下両院合同本会議。トランプ演説の内容だが、市場の期待が膨れ上がっていることは株高から明らかで、政権側も承知しているはず。だから、税制改革には必ず言及するはず。想定されるのは、税制改革案の大まかな方針と予定している減税案でいかに成長が押し上げられるかというホワイトハウスが描いているイメージを訴えるというもの。この場合、予定は、あくまで未定であって決定にあらず、ということになりそうだ。演説では、政権発足からここまで、如何に迅速に掲げた公約に対応して来たかということを、声高に成果として訴えるのだろう。

先週末の米金利の低下は、債券が買われた裏返しの現象だが、もともと債券市場の関係者は用心深くリスクに敏感なので、やはり足元のNY株高の持続性に疑いを持ってのこと。それにしてもNYダウの11連騰は、ちょうど2月9日にトランプ発言「2~3週間内に“どえりゃ~” 税に関する発表をする」と宣言した翌日から上げているわけで、どう転んでも材料出尽くしか、期待に沿わない内容かで調整か。何れにしても税制改革については、実際にはここまでのところ法制化が必要な具体案のすり合わせは出来ていないようだ。そもそも先週の米国議会は、休みだったし。

NY金はいわゆる“トランプ当選前” の水準に戻るためには、目先は“トランプ自身の発言内容による”ということになる。そして戻ることになりそうだ。




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